奇岩寄峰の岩窟に張り付く ≪羅漢寺≫ | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼≪NO44≫

 

羅漢寺(らかんじ)

    大分県中津市

     (令和5年7月5日)

 

雨脚は相変わらずでした。

 

でも

 

今週(R5.7.9の週)の

北九州を襲った

集中豪雨のニュースが

TVから流れるのを観て

現地の人々の大変さを

切に感じながら

 

一週間前の訪問で良かったと

ほっとしている自分がいます。

 

 

富貴寺から宇佐神宮前を通り

車は

中津市の耶馬渓に入ってきました。

 

前から一度

通ってみたかった

青の洞門」。

やはりなかなかの渓谷です。

 

人々のために

30年間もコツコツと

岩山をくり貫き,

このような洞門を造った

禅海という僧のすごさを

垣間見たような気がしました。

 

羅漢寺前に到着です。

雨はありがたいことに

止んでくれていました。

 

この岩山の上に続く参道を眺め

石段の奥に

岩に張り付いたような寺を目指します。

最初はなだらかな坂道と石段でした。

 

傍らには首のない石仏がありました。

 

遠くに仁王門が見えてきました。

 

参道の石畳は苔むしていて滑りやすく

雨上がりに歩くのはとても大変です。

 

仁王門に到着です。

石造りの仁王像(金剛力士像)が迎えてくれています。

 

仁王門から先は

急坂が続き

雨でぬれた石畳や

ごつごつとした石ばかりで

かなり大変でした。

 

遠くの岩肌に山門(香雲閣)が見えています。

 

参道の傍らには

たくさんの石仏がありますが、

滑りやすいので

じっくり見る余裕はありません。

 

頭上に千体地蔵堂【普済楼(ふさいろう)】

が見えてきました。

 

ようやく山門(香雲閣)も近づいてきました。

 

ただ残念なことに、もう閉門していました。

悪天候のため

いつもより早く閉門となったようです。

 

立ち止まり振り返ると

遠くに山々や里の素晴らしい景色が見えます。

だいぶ登ってきたようです。

 

千体地蔵堂までは行けたので

とてもありがたかったです。

 

千体地蔵堂の中には

様々な石像、石仏が

所狭しと置いてありました。

山門(香雲閣)の先には

五百羅漢を安置する無濾窟(むろくつ)

岩窟の中に張り付くように建つ本堂

そして鐘楼などがあるようですが

閉門と言うことで

しかたがありません。

 

普済楼(ふさいろう)の扁額とたくさんの「しゃもじ」。

 

羅漢寺の山門「香雲閣」前から

参道入口まで

あの急な

そして雨後の濡れて滑りやすい坂道を

「ここで滑ってケガをしたらおしまいだ」

慎重に、慎重に時間をかけて

下りていきました。

 

無事に下りきった時には

ホッとしました。

 

見上げても

下りてきた道(参道)は

深い木立で

全く見えませんでしたが

 

やっとこの寺まで来たこと、

雨が奇跡的に上がったことで

 

本堂までは

いけませんでしたが

不思議な充実感がありました。

 

今日は別府温泉に泊まります。

 

百寺巡礼の九州八ヵ寺のうち

今回、予定していた四ヵ寺を

すべて周ることができたこと

ほんとにラッキーでした。

 

今夜はゆっくり温泉につかり

うまい酒と肴で

疲れを癒したいと思いました。

        (2023.7.11記)

 

羅漢寺【らかんじ】

【宗 派】曹洞宗

【山 号】耆闍崛山(ぎしゃくつせん)

【所在地】大分県中津市本耶馬渓町跡田1501

【電 話】0979-52-2538

【拝観時間】9時~17時

【拝観料】境内自由、本堂庭園300円

【交 通】JR中津駅から車で25分