隠れ念仏の里 人吉別院 | 乗り鉄親爺の寺巡り

乗り鉄親爺の寺巡り

鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

おやじの百寺巡礼≪NO41≫

人吉別院(ひとよしべついん)

     熊本県人吉市

     (令和5年7月4日)

 

熊本県は久しぶりでした。

 

新幹線を乗り継ぎ

熊本駅についたのは

午後2時半。

 

駅前でレンタカーを借り

高速道路を使い

人吉市へ。

 

片道2時間弱はかかりますよ

レンタカー営業所の人に言われ

できるだけ急ぎました。

 

途中で雲行きが怪しくなりましたが

無事

人吉ICをおりて

街中へ向かいました。

 

ナビ通りに

行ったのですが

 

なかなかお寺が見つからず

迷って

市郊外へ出てしまったので

再度、ナビを入れ直し

 

ようやく見つけました。

 

思っていたお寺とは

全く違ってました。

浄土真宗本願寺の別院と聞いていたので

かなり大きいお寺なのかと

思い込んでいたのです。

 

そして

今日は結構大きな法要があったようです。

本堂の中には

数人の僧侶と檀家さんが数十人。

 

これでは本堂に入れません。

 

残念ですが

境内をウロウロさせていただきました。。

 

一回りしても数分で周れます。

一息入れて

隠れ念仏の里」の案内板を読みました。

 

人吉・球磨地方では、室町後期から

360年余りにわたり、

一向宗の信仰が禁じられていました。

 

厳しい弾圧のなかで「隠れ門徒」たちは

命懸けで念仏を称え、信仰を守り続けたのです。

 

明治になったようやく禁制が解かれ

この地に建立された

「人吉別院」は

その隠れ念仏の歴史を伝えています。

 

一向宗とは「浄土真宗・真宗」のことです。

 

本堂の中は広い座敷になっていて

正面奥に巨大な厨子(ずし)があるそうです。

その中央に本尊・阿弥陀如来立像を祀り

向って右側には親鸞聖人の御影がかかっているそうです。

この御影は「真向きの御影」といって

真正面を向き、

柔和な表情をしていて

非常に珍しいもののようです。

 

また

「隠れ念仏の」遺品や資料を

展示した一角もあるそうで、

ぜひ見たかったところです。

 

鐘楼もこじんまりしていました。

一通り見学させていただき

お寺を後にしました。

 

 

雲行きがだいぶ怪しくなってきました。

 

案の定

帰りの高速道路上は

吹き付ける雨と風で

前が見えない状態でした。

 

ようやく

熊本市に近づくと

雨脚が静かになり、

 

次の目的地

「本妙寺」も見学できそうです。

 

この百寺巡礼の中で

最も遠い地にある

人吉別院」を

本堂内の見学ができなかったのは

非常に残念でしたが

無事

お参りすることができ

感無量でした。

     (2023.7.7記)

 

人吉別院【光尊寺】

【宗 派】浄土真宗本願寺派

【寺 号】本願寺人吉別院(本山に準ずる寺院)

【所在地】熊本県人吉市七日町25

【電 話】0966-22-3316

【拝観時間】6時半~18時

【拝観料】境内自由

【交 通】JR人吉駅から徒歩20分