いよいよ結願の寺へ≪水潜寺≫ | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

秩父札所巡り NO.28

2023.5.25

 

秩父観音霊場 第三十四番札所

水潜寺(すいせんじ

 

皆野町の奥山に入ってきました。

いよいよ

秩父三十四観音、最後の札所

日沢山水潜寺(にったくさんすいせんじ)前に

到着です。

 

山奥の寺らしい風情が門前で伺えます。

苔むした石段を登っていきます。

 

札所巡りでおなじみの六地蔵が迎えてくれます。

この六地蔵は

しっかりとした木組みの屋根付き堂の中に

立っていました。

六地蔵とはよく知りませんでしたが

「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天」

六道を行脚される地蔵菩薩の姿を

それぞれ六体の尊像に表したもの

六地蔵なのだそうです。

勉強になりました。

 

「水かけ地蔵尊」です。

お地蔵様の頭の上から

水を3杯かけて

三回願い事をお唱え下さいと

書いてありました。

 

岩壁の所に石仏群が見えます。

ここが水潜寺の名の元となった

「水潜りの岩屋」の入り口です。

 

かつては巡礼を終えた人々が

最後にこの奥の岩屋で

身を清めてから俗世に戻ることで

このお寺の名の由来となっているそうです。

 

宝形造りの本堂(観音堂)です。

山肌に張り付くように

しっかりと建っていました。

 

本堂(観音堂)の外陣です。

子育て地蔵尊が祀られており

内陣とは格子戸で仕切られていました。

 

観音菩薩像です。

「慈眼視衆生・福聚海無量」

(じげんししゅじょう・ふくじゅかいむりょう)

と難しい言葉が彫ってありました。

 

しっかりとした形の良い仏足堂です。

中には

仏陀の脚の裏を石に刻んだ仏足石が祀られていました。

 

裏山に祀られている石像群です。

 

日本百観音結願堂の前には

「百観音功徳車」がありました。

これを一回廻すと

百観音をお参りしたことになるようです。

百観音御砂の上に

足を乗せて

ゆっくりと一回廻させていただきました。

 

本堂(観音堂)の前に戻り

ここにもある

百観音御砂に足を乗せ

今だ

道途上でありますが

これから巡る

西国三十三観音巡りが

成就出ますようお祈りしました。

 

帰りは三十三観音の石仏

ずらりと建ち並ぶ参道を

転ばないよう

静かに下っていきました。

秩父観音三十四札所を

4日間ですべて巡ることができました。

 

自宅から近いこともあり

車での往復でしたが

とても楽しい札所巡りでした。

 

今度は

「西国三十三観音」の残りのお寺と

自分の目標である

「全国の百寺巡礼のお寺」

すべて巡ることができるよう

体調をしっかり整え

成就したいと思っています。

     (2023.5.30記)

 

秩父観音霊場 第三十四番札所

水潜寺(すいせんじ

 山号 日沢山(にったくさん)

 宗派 曹洞宗

 本尊 千手観世音菩薩

 住所 秩父郡皆野町下日野沢3522

 電話 0494-62-3999