百観音の本尊が彫られている梵鐘≪定林寺≫ | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

秩父札所巡り NO.23

2023.5.25

 

秩父観音霊場 第十七番札所

定林寺(じょうりんじ

 

道に迷ってしまったようです。

すぐそこに

寺らしき森があるのに

細い道ばかりで

進入禁止もあります。

ナビが教えてくれません。

 

歩いている老年の女性に

定林寺への道を尋ねました。

 

「ああ、十七番ね。あの森の所。

  駐車場もあるよ。」と。

 

細い道を何度も曲がり

森の向こう側に

≪第十七番札所≫

文字が見えました。

 

駐車場から

また狭い路地(巡礼道と書いてありました)を

少し歩き

到着です。

深緑の中に本堂(観音堂)が建っていました。

 

左には神社の祠です。

諏訪神社と蚕影神社の二つの神様を

祀っているようです。

神仏融合のお寺なのです。

 

本堂は四門四面の簡素で均整の取れたお堂でした。

内陣は古い阿弥陀堂のように

念仏廻廊が廻っています。

 

廻廊の天井も薄れてきてはいますが

仏画が書いてありました。

 

祭壇には十一面観世音菩薩

安置されているようです。

 

参道脇の地蔵尊

小さなお堂に守られていました。

参道右には

鐘楼堂がありました。

 

この銅鍾は「埼玉県の指定有形文化財」でした。

仏様がたくさん彫られています。

秩父、坂東、西国の百観世音の本尊像が浮彫に

なっていて、

百ヵ寺の御詠歌が刻まれていました。

 

この鐘楼を

一回だけ突かせていただきました。

「ゴ~~ン」

と低い音が鳴り響きました。

 

なんだか清々しい気分になりました。

         (2023.5.27記)

 

秩父観音霊場 第十七番札所

定林寺(じょうりんじ)

 山号 実正山(じっしょうざん)

 宗派 曹洞宗

 本尊 十一面観世音菩薩

 住所 秩父市桜木町21-3

 電話 0494-22-6857