秩父の高台に静かに佇む寺≪少林寺≫ | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

秩父札所巡り NO.19

2023.5.16

 

秩父観音霊場 第十五番札所

少林寺(しょうりんじ

 

秩父鉄道の踏切を渡ると

右側に大きな達磨の石像がありました。。

名を「一願達磨」と言うそうです。

俗に達磨は何度転んでも起き上がることから

「努力」や「忍耐」の象徴となり

受験の合格祈願としてご利益があるといいます。

 

ちょっと形や模様が

高崎達磨とは違っていました。

 

石段を登ります。

右に秩父事件で殉職された

二人の警部補が祀られている碑がありました。

 

まだ新しい少林寺の提灯を両側に見て

山門をくぐります。

 

正面に漆喰塗の真っ白な本堂が目に入ります。

この本堂(観音堂)が、

珍しい漆喰造りなのかというと

明治の秩父大火で本堂が消失した

教訓を活かして

再建されたからなのだそうです。

境内は狭い空間を活かして

コンパクトに

そしてきれいにまとまっています。

 

半蔵坊大権現のお堂です。

建長寺(鎌倉)の山頂にある半蔵坊様

分身をいただきお祀りしています。

 

地蔵堂です。

子育てのご利益があるようです。

 

境内の奥に

秩父事件のあらまし

母巣山少林寺の成り立ちを記した

説明版がありました。

 

カキツバタでしょうか。

ひっそりと咲いていました。

 

本堂前に立つ観音像

境内の木々のなかで

ひと際輝いていました。

遠くに武甲山を抱え

秩父の街中に

ひっそりと佇む少林寺。

 

もともとは秩父神社のそばにあった

秩父札所15番の

蔵福寺が廃寺となったため

少林寺が引き継いだのだそうですが

山号は蔵福寺の「母巣山」(ははそさん)

を使い「母巣山少林寺」となっています。

 

ただ、寺の前の石標には

「五葉山少林禅寺」

(ごようさんしょうりんぜんじ)

記されていました。

 

いろいろな思いがあるのでしょうね。

         (2023.5.22記)

 

 

 

秩父観音霊場 第十五番札所

少林寺(しょうりんじ)ー蔵福寺ー

 山号 母巣山(ははそさん)

 宗派 臨済宗建長寺派

 本尊 十一面観世音菩薩

 住所 秩父市番場町7-9

 電話 0494-22-3541