振り返ると観音堂が≪久昌寺≫ | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

秩父札所巡り NO.18

2023.5.16

 

秩父観音霊場 第二十五番札所

久昌寺(きゅうしょうじ

 

久昌寺の朱塗りの山門(仁王門)

観音堂や本堂【納経所】からは

かなり離れているところにあります。

 

地蔵菩薩に拝礼しお願い

山門をくぐります。

 

山門の屋根の下には

「御手判寺」(おてはんじ)の扁額があります。

 

お手判とは由来によると秩父札所を創設した

十三権者が秩父札所を巡拝したとき、閻魔大王から

石の手判と証文を賜わり、

証文は西国二十四番札者の中山寺へ納め、

手判は久昌寺へ納めたといいます。

これにちなみ「御手判寺」とも呼ばれています。

 

両側にある金剛力士像は道路沿いにあるため

少し埃をかぶってはいましたが

迫力はありました。

 

いったん田舎道を歩き

観音堂を目指します。

 

岩山に並び立つように

形の良い観音堂が見えました。

 

岩裾にひっそりと佇む

お地蔵様です。

一体は地震の影響でしょうか、

首がありません。

 

観音堂の内陣はきらびやかでした。

吊るし雛のようなものが

たくさん吊るされています。

この中に本尊「聖観世音菩薩」

祀られているようです。

 

観音堂の裏手を歩きます。

弁天池の向こうに本堂(納経所)

見えています。

蓮の花が咲く頃の弁天池越に見た

弁財天と本堂はとても素晴らしいそうです。

 

振り返り

弁天池の岸辺から見た観音堂の姿も美しいです。

秩父札所では、ほとんどが

観音堂と本堂が一つか、あるいは

並んでいたりしますが

久昌寺は観音堂と本堂が

全く別になっており、

観音堂には「聖観世音菩薩」が

本堂には「阿弥陀如来」が

本尊として祀られています。

 

本堂【納経所】のある境内も

よく整備されていました。

 

弁財天です。「白龍王弁財天」と呼ばれています。

桜の若葉で覆われていましたが

姿かたちが良いのがわかります。

池の向こうに堂宇が見える光景は

とても絵になります。

 

特に、池にさざ波がなく

堂宇が逆さに映る様は

とてもきれいだと思います。

 

五重塔でもあれば

まるで奈良の古刹のように

見えるのではないかと

少し思ってしまいました。

     (2023.5.21記)

 

秩父観音霊場第二十五番札所

久昌寺(きゅうしょうじ)ー御手判寺ー

 山号 岩谷山(いわやさん)

 宗派 曹洞宗

 本尊 聖観世音菩薩

 住所 秩父市久那2315

 電話 0494-23-7309