安珍,清姫 悲恋物語の寺、道成寺を訪ねる | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

2023.3.14

おやじの百寺巡礼≪NO33≫

道成寺(どうじょうじ)

和歌山県日高郡日高町

 

娘道成寺というのは

なぜか知らないが聞いたことがある。

観たことはないが

たしか歌舞伎の演目だったろうか。

 

その舞台となった道成寺が

和歌山県にあることを

今回初めて知った。

 

安珍と清姫の物語ということも

内容はよくわからないが

うすら覚えで知っていた。

 

その道成寺へお参りするのである。

 

もう少し予備知識を持って

お参りするべきだったかもしれない。

 

駐車場から参道を歩き

 

門前に立ち、仁王門を見上げた。

石段を登りながら

仁王門の右手を見ると重厚な三重塔が現れた。

仁王門をくぐり、正面の本堂を見上げる。

 

本堂は南と北の両方を正面とする

珍しい造りとなっている。

現在は南面の本尊は大宝殿に移され

北面の本尊は秘仏となっているという。

 

境内には安珍と清姫の物語に

由来する場所も数多く点在している。

 

三重塔前の石碑と榁の木(むろのき)は

安珍塚」と呼ばれ,

焼き殺された安珍と鐘が

埋められているという。

三重塔の内部には入れないが、のぞいてみると

中には

小さな観音様が祀られていた。

この三重塔は一階と二階の垂木は平行に

三階のみ扇垂木(おおぎたるぎ)となっている

他にあまり例のない

不思議な塔だという。

 

そして本堂をお参りした。

 

本堂の内部正面には千手観音像が静かに立っていた。

 

裏の念仏堂も参拝することができた。

ここに祀られていたのは

五劫思惟阿弥陀如来像(ごきょうしゆいあみだにょらいぞう)

というとてもユニークなアフロヘアーの仏像だった。

 

本堂の裏には

道成寺型灯籠も立っていた。

 

道成寺の境内はかなりコンパクトにまとまっている。

一回りして、もう一度

きれいなお姿の本堂と三重塔を

ながめてみた。

 

桜も少しだが咲き始めていた。

この道成寺、和歌山県では最古の寺だという。

 

安珍・清姫の物語や、県最古の寺、秘仏千手観音など

知らないことばかりだったが

静かな時間にゆっくりと

お参りできたことに感謝だった。

 

仁王門から

団体の参拝者が入ってきた。

 

そろそろ次の寺を目指すとしよう。

アフロヘアーの阿弥陀様を

思い出しながら

道成寺をあとにした。

    (2023.3.18記)

 

道成寺(どうじょうじ)

【宗 派】天台宗

【山 号】天音山(てんのんざん)

【所在地】和歌山県日高郡日高町

          鐘巻1738

【電 話】0738-22-0543

【拝観時間】9時~17時

【拝観料】現在無料

【交 通】JR道成寺駅より徒歩5分