盲目の僧 鑑真和上の寺 唐招提寺 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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2023.2.16

おやじの百寺巡礼≪NO29≫ 

唐招提寺(とうしょうだいじ)

奈良市五条町

 

唐の高僧 鑑真和上(がんじんわじょう)の寺へ

行ってみたい。

 

奈良を訪ねる時があったら

ぜひ一度は行ってみたいと思っていた

唐招提寺である。

 

長い塀沿いを歩き

拝観料を納め

広い参道を金堂に向かった。

正面に

井上靖の小説「天平の甍」として有名な瓦屋根に

鴟尾(しび)を乗せた堂々たる風格の金堂が現れた。

 

平成になって全面解体修理が行われた金堂は

本当に重厚な堂宇だった。

 

金堂に入る前に

左の参道を歩き戒壇(かいだん)に向かった。

戒壇とは僧侶になる資格を受ける場所で

鑑真和上が日本で最初に東大寺に造ったとされている。

 

この唐招提寺の戒壇も、

この寺の最も特色がある場所である。

 

本来はこの石段の上にお堂があったそうだが

火災によって焼失してしまったという。


金堂から裏の講堂を見学し

鑑真和上の御廟(お墓)に向かった。

道すがらの土塀や

木々に囲まれた参道に心が安らいだ。

とくにこの苔むした庭に心が洗われた思いがした。

奥まった一段高いところに

鑑真和上の御廟があった。

どことなく中国風の墓の前で静かに合掌し

世の中の安寧と家族の幸せを祈った。

 

この境内全体の静けさ、苔の庭の美しさやなど

唐招提寺の堂々とそして重厚な風格は

私にとって

心に残る寺の一つとなった。

           (2023.2.26記)

唐招提寺(とうしょうだいじ)

【宗 派】律宗総本山

【所在地】奈良県奈良市五条町13-46

【電 話】0742-33-7900

【拝観時間】8時半~17時

【拝観料】1000円

【交 通】近鉄西ノ京駅より徒歩10分