女人高野の美しい五重の塔(室生寺) | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

2023.2.15

おやじの百寺巡礼≪NO23≫ 

室生寺(むろうじ)

奈良県宇陀市

 

寒い朝となった。

天気予報では一日曇りの様だ。

 

レンタカーを借りた。

寒さ対策をして

宇陀市にある室生寺へむかった。

 

山道を通り約1時間

室生川沿いに車を停め

朱色の太鼓橋を渡ると

 

女人高野 室生寺 である。

川は結界であり

高野山へお参りできない悩みを抱えた

大勢の女性たちが

何百年の間、この太鼓橋を渡り

この山奥の寺に詣でたという。

 

室生寺の山門前に立つ。

風花がかなり舞ってきた。

寒さが一段と厳しくなってきた。

 

この時季に、ましては平日に

この室生寺を詣でる人は数少ないと思う。

参道の店もほとんど休んでいた。

 

仁王門をくぐり

自然石で組んだ鎧坂(よろいざか)を登る。

目の前に国宝の金堂が見えてきた。

 

金堂は左にある石段を登り

外廊を横から入るようだ。

内陣には

釈迦如来立像を中心に薬師如来、文殊菩薩

手前には十二神将のうちの六体が安置されていた。

 

金堂の隣には形の良い弥勒堂が建っている。

その脇の石段を登り右に折れると

如意輪観音像が安置されている本堂である。

 

さらに石段を登る。

 

あの有名な国宝、五重塔が突然目の前に現れた。

総高16.1m、屋外に建つ五重塔では国内最小という。

なんとも美しい塔だろう。

一度は訪れて見たかった塔である。

ときおり、風花が舞う中を凛として建っていた。

 

奥の院まで登ろうとしたが

風花がひどくなってきたので断念し

残念ながら引き返すことにした。

 

途中、参道脇の石碑やお堂も

この寺のこの場所にとても似合っていた。

奥の院まで行くと、往復1400段になるという。

 

整然とした石段でなく

自然石で作られたこの

参道を登るのはかなりハードだろう。

 

とても女人高野と呼ばれている寺とは思えない。

 

女性の強さを感じる寺でもあった。

 

季節が良く、シャクナゲに包まれた

この美しい五重塔を見てみたい。

 

再度訪れてみたいと思う素晴らしい寺でもあった。

            (2023.2.19記)

 

室生寺(むろうじ)

【宗 派】真言宗室生寺派大本山

【山 号】宀一山(べんいちさん)

【所在地】奈良県宇陀市室生区室生78

【電 話】0745-93-2003

【拝観料】600円

【交 通】近鉄室生口大野駅から

    奈良交通バス「室生寺前」下車徒歩5分