護摩炊きの香り立ち込める新勝寺 | 乗り鉄親爺の寺巡り

乗り鉄親爺の寺巡り

鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

令和5年1月20日(金)

おやじの百寺巡礼≪NO21≫

成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)

千葉県成田市

 

平日だというのに

この道路の混み様は何だろうか。

 

道路も狭いが車の数がすごい。

 

途中の個人経営駐車場に

思わず飛び込みたくなったが

新勝寺の駐車場まで我慢することにした。

 

やはり駐車場は満車に近く

入口で少し待たされた。

駐車場料金は800円。

 

それでも個人駐車場(1000円)よりはいい。

 

成田山と書かれた高校文化祭のような門をくぐり

境内に足を踏み入れた。

むむ? 前回訪れた時と様子が違う。

 

それもそのはず、大本堂に横から入る参道だったのだ。

 

これはいかん、正式に仁王門から入らねばと

帰路と矢印がある石段を見つけ下りて行った。

 

たくさんの土産物屋やうなぎ屋、

名物の鉄砲漬けや栗蒸し羊羹の店が見えてきた。

 

ここだ、ここからでなくてはと

納得して参道を歩いた。

そこで ふと空腹に気づいた。

 

もう、昼の12時をまわっている。

まずは腹ごしらえだ。

 

仁王門前の蕎麦屋に入り

天ぷらそばを食べた。

暖かくて更級風のそばが美味しかった。

 

店を出ようとしたとき

成田山の袢纏を羽織った5~6人が店に入ってきた。

獅子頭を抱えている人もいる。

その人たちがお囃子を奏でると、

突然店内で獅子が踊りだした。

 

続いて、和傘の上で毬を転がす

大道芸も始まった。

小正月も過ぎているが、

まだまだ1月、正月なのである。

 

良いものを見せてもらった。

 

 

仁王門をくぐり

大本堂前に出ると一気に視界が広がる。

素晴らしい眺めである。

境内に護摩の香煙がたちこめていた。

 

成田山は成田不動とも呼ばれ、

あの護摩焚きで有名である。

 

大本堂ではその護摩焚き法要が

堂内外に響き渡る真言を唱和する声と共に始まっていた。

 

本尊は不動明王真言宗智山派の大本山で

高尾山薬王院、川崎大師と合わせて三大本山というそうだ。

 

不動明王は密教の最高仏、大日如来の化身である。

 

二百九十六畳もある内陣には座り切れない参拝者で溢れていた。

 

本殿には不動明王が鎮座されているのだが、

あまりに遠く、ガラス越しでよく拝めなかった。

 

大本堂を出て、聖徳大師堂を拝観した。

六角の堂は朱色で、

中に聖徳太子の像を拝むことができた。

 

護摩焚きが終わったらしい。

 

色とりどりの法衣をまとった僧侶が

列をなして帰っていくのが遠くに見えた。

 

他の寺ではなかなか見ることができない行事を

まじかに見ることができ

感激した一日となった。

 

三重塔越しに大本堂を見上げると

青く澄み切った空に

銀色のジェット旅客機が飛び立っていくのが見えた。

             (2023.1.21記)

 

成田山新勝寺

(なりたさんしんしょうじ)

【宗派】真言宗智山派大本山

【寺号】成田山新勝寺

【所在地】千葉県成田市成田1

【電話】0476-22-2211

【拝観時間】本堂は5時30分~16時

【拝観料】無料

【交通】JR・京成電鉄 成田駅から徒歩10分