木彫りの里の中心、大伽藍 瑞泉寺 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮りしながら、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

10月26日

おやじの百寺巡礼≪NO19≫

瑞泉寺(ずいせんじ)

富山県南砺市

 

北陸では珍しいと言われる晴天の下、

高岡市から南砺市へ向かった。

 

南砺市井波は「木彫りの里」である。

 

 

駐車場から瑞泉寺までの参道は

八日町通り」という整然とした町並みで趣があった。

 

緩い石畳の坂道だが

随所に木彫り彫刻の店や木彫り装飾で飾られ商店が並び、

数百メートルの参道がとても短く感じた。

 

 

 

その突き当りがめざしていた瑞泉寺である。

 

背後に緑濃い山々を抱えていた。

名を八乙女山という。

 

この八乙女山を借景にして

大きな本堂を抱えている。

 

浄土真宗大谷派の本願寺井波別院である。

 

門前に立った。

壮大な山門が見える。

 

ききしに勝る威容を誇っている。

 

越中随一の勢力を誇った浄土真宗寺院である。

 

さすがに木彫り彫刻が随所に施されている。

 

山門をくぐり拝観料を収め、

正面の本堂を見上げる。

 

大伽藍が素晴らしい。

450畳と言われる大きな本堂内部には

阿弥陀如来立像が黄金色に輝き、安置されていた。

 

 

その本堂の隣に回廊でつながっている太子堂がある。

太子堂も本堂に負けない大伽藍である。

 

堂宇には見事な井波彫刻の欄間が見られ

屋根の妻飾りなどには孔雀や獅子や龍が丁寧に

そして精緻に彫られていた。

 

瑞泉寺は聖徳太子への信仰「太子信仰」が

息づく寺なのだ。

何度も火災に合い、

そのたびに復興,再建した職人たち。

それが井波木彫り彫刻の里の誕生に

つながっていると聞いた。

 

重厚な伽藍繊細な彫刻

見ているものを圧倒する寺であった。

 

 

寺院内に保育所があり、小さな子どもたちの遊ぶ歓声が

境内のあちらこちらから響いていた。

 

その笑顔と走る姿に癒されるとともに

 

この寺の壮大さにも触れられ

 

落ち込んでいた心に強く刺さるものがあった。

              (2022.11.2記)

 

瑞泉寺(ずいせんじ)

(富山県南砺市井波)

【宗 派】真宗大谷派

【山 号】杉谷山

【所在地】富山県南砺市井波3050

【電 話】0763-82-0004

【拝観料】500円

【交 通】JR高岡駅から加越能バス庄川町行

     「瑞泉寺前」下車すぐ