朝散歩と東京タワーと大本山 | 乗り鉄親爺の寺巡り

乗り鉄親爺の寺巡り

鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

2022.9.12

おやじの百寺巡礼≪NO14≫ 

増上寺(ぞうじょうじ)

東京都港区

 

早朝の東京新橋。

 

良い天気になった。

昨夜から泊まったホテルはとても素晴らしかった。

 

そしてリーズナブルである。

 

最上階(12階)の大浴場の露天風呂からは

高層ビル群の夜景が見えていた。

 

朝食は外で食べると決めていたので

朝6時半にホテルを出た。朝の散歩を兼ねている。

 

林立するビルの間を抜け芝公園方面に向かった。

普通に歩けば15分の道のりを20分かけた。

 

足が痛く、豆ができていたのだ。

 

昨日の青森県弘前の街散歩がかなり堪えたのだろう、

 

東京タワーが見えてきた。

東京プリンスホテルの上に

形のよいシュッとした東京タワー。

なぜかスカイツリーよりも感動する。

 

増上寺三解脱門(ぞうじょうじさんげだつもん)の前に立った。

 

三解脱門は三門とも言う。

振り返ると

浜松町方面に朱塗りの大門も見えている。

 

三解脱門の楼上には「三縁山」と彫られた扁額がかけられている。

 

ここは三縁山広度院増上寺浄土宗大本山である。

 

早朝からお参りに来る人、通勤通学で通り抜ける人で

人通りは多いが

大都会にしてはとても静かであり

玉砂利を踏みしめる足音しか聞こえない。

 

参道を大殿に向かう。

 

右手に立派な鐘楼、左に開山堂(慈雲閣)

大殿の隣には

光摂殿が建っている。

 

どの建物もみな堂々としている。

さすが浄土宗大本山である。

 

大殿にお参りし、右手奥の徳川家霊廟にむかった。

途中には

千体に及ぶ地蔵とカラフルな風車

風に吹かれてまわっていた。

 

境内裏手に徳川家霊廟がある。

丁度今、

ご開帳の期間らしく

時間内であれば中に入れたようだが

早朝でもあり、

葵の紋が刻まれた重厚な門は固く閉まっていた。

中には

六人の徳川将軍が眠っている宝塔があり、

その夫人や子女も多く合葬されている。

立ち並ぶ宝塔の中に

皇室から降嫁した

皇女和宮の墓もあるという。

 

一目見たかったが残念であった。

 

門前で拝礼し、元来た参道を戻った。

三解脱門を出て、

振り返ると

 

青空に映える大きな伽藍と

東京タワーがきらめくようにそびえていた。

                (2022.9.14記)

 

増上寺(ぞうじょうじ)

 【宗 派】浄土宗大本山

 【山 号】三縁山 広度院

 【所在地】東京都港区芝公園4-7-35

 【電 話】 03(3432)1431

 【拝観時間】一般参詣は9時~17時

 【拝観料】 無料

 【交 通】JR浜松町駅から徒歩10分