東北の奇跡、会津の勝常寺 | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

2022.7.23 

おやじの百寺巡礼NO12

勝常寺(しょうじょうじ)

                   福島県湯川村

 

昨年始めた

私の百寺巡礼

思い通りには進んでいませんが

地道にやっていきます。

 

今回は福島県 会津の勝常寺を訪れました。

 

日差しの強い暑い日でした。

 

高速道路の深夜料金(4時前にICに入る)

を利用しての

朝3時50分の出発となりました。

 

勝常寺のご住職には9時過ぎにお伺いしますと

数日前に連絡がしてあります。

 

高速道路は空いていて

順調に進み

会津若松ICには7時半と

少し予定より早めの到着となりました。

 

まだ早すぎるので、

慧日寺跡(えにちじあと)を先に訪れることにしました。

 

慧日寺は1200年前、

会津に仏教を広めた徳一上人

建立した寺院です。

 

 

午前8時の慧日寺跡はとても静かでした。

さらに

平日なので全く人が見当たりません。

 

馬頭観音堂に向かう道も

池や鹿威しなどがあり

趣があって非常に風情がありました。

 

 

金堂の中を

入れるのかどうかのぞいていると、

隣の資料館の職員が現れ、

中もご覧くださいと鍵を開けてくれました。

 

厳かな金堂の中で参拝ができ、

ゆっくりと静かな時を過ごせました。

 

余韻に浸りながら車に戻り、

目的地の勝常寺に向かいました。

 

村営の駐車場に車を止め、

勝常寺の門前に立ちました。

 

薬師堂全体が工事用の幕で覆われていました。

 

そのうえ周りを見渡しても

ご住職が住まわれているであろう庫裏も見当たりません。

 

薬師堂に向かって左奥の道を行きますと、

勝常寺本堂庫裏を見つけました。

 

副住職さんに来訪を告げ、

収蔵庫を案内していただきました。

 

もちろん、薬師堂内部の拝観はできません。

 

副住職さんの話では

雨漏り工事中とのことでした。

 

薬師堂内本尊仏像

現在すべてこの収蔵庫

収めてあるというお話でした。

 

収蔵庫内の撮影禁止なので残念でしたが、

薬師如来坐像やその他の仏像三十余体 

すべてこの収蔵庫に収めてあるということでした。

 

建立した徳一上人の坐像

額に刀傷を残しながら堂々と鎮座していました。

 

山門は質素ながらも、趣がありました。

 

副住職さんに

私の百時巡礼の目標である

作家の五木寛之氏が訪れた時の様子を聞きながら

30分ほどでお暇させて頂きました。

 

蒸し暑い気候であったが、

とても有意義な時間を過ごせました。

 

また、薬師堂の修理後の姿

観てみたいと思いました。

 

そして

 

その中に鎮座する薬師如来坐像

ぜひ拝観したいものだと

心からそう思っていました。

                (2022年7月25日記)

 

勝常寺しょうじょうじ)

【山 号】瑠璃光山(るりこうざん) 

【宗 派】真言宗豊山派

【所在地】福島県河沼郡湯川村大字勝常字代舞1764

【電 話】0241-27-4566

【拝観時間】9時~16時(要予約)

【灯明料】500円

【交 通】JR会津若松駅から会津バス

     会津坂下または柳津行「佐野」下車徒歩5分

  

1200年前に会津に仏教を広めた徳一上人によって創建。

 本尊の薬師如来坐像をはじめ、平安初期の仏像が多く残る

 この寺を人々は「東北の奇跡」と呼ぶ。

  *徳一上人は奈良の興福寺法相宗を学んだが、

   当時の堕落した仏教界を嘆き、会津に至った。徳一上人

   庶民の救済に尽力、その清楚な人柄を空海は

  「徳一菩薩」と尊称した。

   徳一上人はまず、磐梯山麓に慧日寺を建立、その後

   勝常寺を開いた。