世界遺産の浄土庭園に思いをはせる。 | 乗り鉄親爺の寺巡り

乗り鉄親爺の寺巡り

鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

2021年9月26日(日)

おやじの百寺巡礼NO6 

毛越寺(もうつうじ)

   岩手県西磐井郡平泉町 

 

中尊寺を出て、

JR東北本線の平泉駅前を右折、

数分で毛越寺駐車場です。

 

紫や白い萩の花を眺めながら歩いていると、

大きな門の入り口に立ちました。

 

正面に本堂が見えます。

  

 

一山の本坊だそうです。

本尊は薬師如来

両脇に日光月光両菩薩が安置されています。

壮大な伽藍の原図です。

 

本堂横には松尾芭蕉、夏草の句碑がありました。

 

夏草や 兵どもが 夢の跡」 

とても有名な句でです。

 

南大門跡を通り、池の周りを歩いてみました。

 

東北はもう秋の気配がただよっています。

モミジも色づき始めていました。

 

 

常行堂(じょうぎょうどう)

正月の二十日には「常行堂二十日夜祭」が行われ、

延年の舞」が奉納されるそうです。

 

池の対岸から見た本堂が美しいです。

 

 

 

中尊寺毛越寺を中心とする

この平泉一帯世界文化遺産です。

 

町中の建物はもちろん、

コンビニまで落ち着いた色合いになっています。

ただ、

コロナ禍で訪れる人々は少ないです。

 

しかし、

この少なさがかえって歴史

当時の面影を感じさせる

雰囲気を醸し出しているようです。

 

以前、観光や修学旅行で訪れた時よりも

数倍、心に残る訪問となりました。

             (2021.9.30記)

 

毛越寺もうつうじ

【宗 派】 天台宗

【山 号】 医王山

【拝観時間】 8時半~17時

【拝観料】  700円

 

 *奥州藤原氏が築いた薬師如来の極楽浄土の再現を目指し造営、

  堂塔40余、禅坊500余と記される壮大な寺院だったが鎌倉時代

  に焼失、浄土庭園と礎石のみが残っている。

 *寺伝では慈覚大師円仁の開祖とされ、藤原氏により再興、規模は

  中尊寺をしのいだという。境内にいくつもの寺院があり毛越寺

  いうのは一山の総称であったようだ。

 *庭園は国の特別史跡特別名勝の二重の指定をうけた数少ない

  歴史遺産の一つである。