世界遺産、中尊寺「金色堂」に魅せられて | 乗り鉄親爺の寺巡り

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鉄道大好き親爺が列車や車で、写真を撮ながら、時々計画を立てて、大好きな作家五木寛之さんの「百寺巡礼」のように全国の寺巡りをしています。

2021年9月26日(日) 

おやじの百寺巡礼N05 

 

中尊寺(ちゅうそんじ)

   岩手県西磐井郡平泉町

 

黒石寺より車で約30分、

中尊寺の駐車場に到着です。

 

門前に構える店に立ち寄り

ずんだ餅とそば」、「岩手冷麺」で

腹を満たし、

中尊寺参道前に立ちました。

 

大きな杉木立と

緩やかな坂道の参道が迎えてくれました。

 

中尊寺

確か3回目の参拝です。

 

だいぶ年を重ねてきたので、

参道の緩やかな坂道でも

かなりこたえるようになりました。

 

 

月見坂を息を切らして上ります。

 

ゆっくりと一歩ずつ本堂をめざします。

 

参道の右手に山門があり

手入れされた見事な松越しに

壮大な屋根の本堂が見えました

 

参拝は自由ようであったので、

靴を脱ぎ、

本堂に入らせていただきました。

内陣に大きな

金箔の釈迦如来坐像が静かに迎えてくれた。

 

この本堂明治42年に再建され、

この金箔の釈迦如来は

2013年に造顕され開眼された

新しい仏像だそうです

 

本堂脇にある鐘楼も立派なものでした。

 

本堂参拝を済ませ、

再び参道を奥に足を進ませました。

 

ようやく左奥の

うっそうとした杉木立の中に

あの有名な

金色堂が見えてきました。

 

重厚な「覆い堂」の中に

ガラスに覆われた金色に輝く金色堂があり

正面に阿弥陀三尊と二天王

そして六地蔵が鎮座していました。

 

この金色堂を以前、覆っていた

旧覆い堂」がその奥にありました。

 

金色堂の横の参道を進むと

神社の鳥居があり、

能舞台、そして白山神社がありました。

 

中尊寺

神仏習合の寺なのですね。

 

奥州藤原氏四代のご遺体が

安置されている中尊寺。

 

深い杉の森に囲まれ静かに佇むこの寺は

金色堂だけでなく、

多くの文化財を収蔵する

見ごたえのある寺でした。

 

そろそろ次に訪れる寺への

時間です。

 

じっくりと廻りたいのですが

限られた時間を

有効に使わなければなりません。

 

再び杉木立の参道を下ります。

 

時折聞こえる、列車のレール音に

木立の隙間より

平野部を除くと

緩やかにカーブを描く鉄路が見えました。

 

東北本線です。

今度は焦らずにゆっくりと

列車の旅をして訪れたいと思いました。

 

そして、このカーブを

ゆっくりと走る列車を撮ることができたら、

乗り鉄でもあり

俄か撮り鉄でもあり

呑み鉄でもある

私の欲張りな

「百寺巡礼」の寺巡りになるのにな。

 

そんな気持ちにさせる奥州平泉の、

のどかな風景が広がっていました。

             【2021.9.29記】

 

中尊寺(ちゅうそんじ) 

 【宗 派】 天台宗東北大本山

 【山 号】 関山(かんざん)

 【所在地】 岩手県西磐井郡平泉町

       平泉字衣関202

 【電 話】 0191-46-2211

 【拝観時間】8時~17時

 【拝観料】 境内は自由だが、

       金色堂+護衛蔵 共通で 800円

 【交 通】 JR平泉駅から徒歩20分、または

       岩手県交通バス「中尊寺」下車すぐ

 

 《見どころ》

  *奥州藤原氏初代 清衛が造営

   藤原氏滅亡後、度重なる火災により

   多くの堂塔が焼失。

   金色堂だけが創建当時のまま現存する。

   松尾芭蕉が「おくのほそ道」の中で

   「五月雨の降残してや光堂

  (さみだれの ふりのこしてや ひかりどう)

   と詠んだことで有名。

   宮沢賢治の詩碑もある。

 

 【歴 史】 850年天台僧の慈覚大師円仁が開く。弘台寿院と名付けたが

       のちに清和天皇より中尊寺の名を賜った