花咲シュウマイ | ふるさと会のブログ

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山科の魅力を山科の歴史を通じて記録しようと思います。

ねこまねき

 先日、仕事で取材させていただいた北海道のご夫婦の奥様から、聞き取りが終わったあと、茶事に出したところ好評だったという「花咲シュウマイ」の作り方を教えてもらった。コツや応用編を細部にわたるまでしっかり教えていただいたので、がぜんイメージが湧き、シュウマイづくりははじめてだったけど、さっそく数日後のお昼にチャレンジしてみた。(レシピは巻末)

 そもそも、「餃子」「小籠包(ショウロンポー)」「シュウマイ」、それぞれの違いがよくわかっていない。

 〝蒸す〟という調理法の他にも、シュウマイは片栗粉を使うことで餡が固まることが特徴か?ジューシーな肉汁が外に漏出することがないように皮をきちんと包むのが面倒くさいのでは?と思っていたが、シュウマイに関してその心配が無用だったのは新鮮な驚きだった。ついでに、食卓にはポン酢と醤油の2種類を用意したが、シュウマイには、からし醤油がイチ押しであることも確認できた。

 手づくり餃子と違って、ほんとうに簡単につくれて、そのわりにおいしかったので、「myレシピ」入り、堂々の認定だった。この「myレシピ」に明確な定義はないが、今後の人生で、少なくとも2回以上はつくるかな? と予想されることが認定の基準だと思っている……。

 

 myレシピには誰かしら人の名前がついているものが多い。

 その人から直接、作り方を教えてもらったり、お家を訪問したときにごちそうになった料理だったり、差し入れでいただいた物がおいしかったり、料理本のなかでも特に秀逸だったりとか、出所はいろいろだけど、料理と共にその人にまつわる何らかのエピソードが存在することが特徴で、お料理を人名を一緒にタグ付けして記憶してある。

 その名称には「〝丹波のおばちゃんの〟唐辛子の炊いたん」「〝かずこ(元仕事仲間)の家の〟大根葉とじゃこの酒・塩・砂糖の炒め煮」「〝小林カツ代の〟ほうれん草スープのイスタンブール風ヨーグルトかけ」「〝ふみさん(姉の元姑)の〟鶏ささ身とそうめんの上品おつゆ」「〝病み上がりみっちゃん(姉)の〟揚げ餅のみぞれ鍋」「〝Sさん(亡き母のヘルパーさん)の〟こがしタタキゴボウ」「〝湯田中温泉宿で教えてもらった〟じゃが芋なます」「〝オットが一度だけ作ってくれたけど、その後二度とつくれないので妻が再現した〟きゅうりの入った鮭のマヨネーズクリーム煮」……と多岐にわたっている。

 名前と料理をタグ付けして記憶しておくことの意義は、何年経っても、その料理をつくる度、そして食べる度に、その人のこと、そのときのエピソードが思い出せて、料理とは別の味わいを一緒に賞味できることだ。

 よく〝一度きりの人生を豊か〟に、というけど、あまり費用をかけずに、どう具体的に豊かにするか、自己流の人生の楽しみ方の一つだと思っている。

 

 最近は、年齢のせいか、社会的風潮のせいか、手軽に他所のおうちでお料理をいただいたり、一品持ち寄りで宴会をしたりする機会がめっきり減ってしまったので、新しいmyレシピが増える機会があまりなかった。

 そんななか「北海道Fさんのかんたん花咲シュウマイ」は、大歓迎の久々のヒット作だったのだ。

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〈かんたん花咲シュウマイの作り方〉

 

①ビニール袋のなかにみじん切りの野菜(私は、たまねぎ、白菜、白ネギ、ショウガを使用したが、好みで)と合い挽きミンチ(豚ミンチが正解か?)を入れ、調味料(塩、砂糖、醤油、酒、各適量)を投入し、ねばりが出るまで、ビニールの上からよくもむ。

②シュウマイの皮を5mm~1センチぐらいの幅に切り、まな板の上に角度を変えてバラバラにまきちらし、片栗粉をパラパラ降る。

③餡の入ったビニール袋の片隅をカットし、ホイップクリームみたいに、バラバラシュウマイの皮の上に、間隔を空けて搾りだしていく(直径2センチぐらいの球)。適当に手で丸めてまわりにリボンをまとったお団子をつくっていく(かんたんにまとまる)。

④蒸し器を用意するか、フライパンに少しだけの水と白菜・キャベツなどの外側のくず野菜を敷いた上にシュウマイを並べ、フタをして10分ぐらい蒸す。

⑤タレはお好みで。からし醤油がよく合う。皮がおいしく、1枚で包むよりたくさんついているのがいい。

 

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