少し頑張って、ちょっと遠くへ(散歩編) | ふるさと干溝

ふるさと干溝

路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

2024年0330日 (土)曇(黄砂降る)

 

なかなか穏やかな日差しが帰って来ません

 昨日は黄砂の所為で視界がものすごく悪い一日になりました。おまけに予報に反してどんよりとした雲行きで一日寒い日となりました。反面三国峠の向こう側ではずいぶん熱い一日となったようですね。

 

 少雪だったわりには3月になってもちょこちょこと降る雪に気温があまり上がらず、雪消えがゆっくりと足踏みしていましたが、ようやく里ではほとんど無くなりました。それでも山沿いの日陰ではまだまだしぶとく残っている所もあります。

 

 

ちょっと遠めに散歩道

 先日27日には湯之谷街道を芋川という集落までの往復12Km、18,000歩を紹介しましたが、今回はそれよりももう少し足を奥に伸ばしてみようかと思いまして、更に湯之谷街道を奥に向かって歩き、大湯温泉郷の「奥只見レク都市公園」まで歩きました。往復で22Km余り、30,000歩程の歩きになりました。

 

 

家を出たのは10時

 もう少し良い天気を期待していましたが、あまり良くならないので、仕方なしに出掛けることにしました。

「奥只見レク都市公園」干溝地区の「響きの森公園」をスタートです。大力山は黄砂ですっかり霞んでいました。

黄砂でかすむ大力山

 

 今日は関東地方ではかなり気温が上昇するようですが、当地では肌寒く、ネックウォーマーを持参すれば良かったかなと思える程でした。

 

 1.5Kmで道の駅「ゆのたに」の「深雪の里」に到着。ここから佐梨川に沿って奥の大湯温泉郷の「奥只見レク都市公園」を目指します。

 

 吉田橋付近から魚沼アルプスの鳴倉山を眺めますと斜面にほとんど雪が見えませんが、上の方にはまだ少し雪は残っていると思います。この時期の色彩の乏しい風景は愛想がありませんね。

鳴倉山と明神コースの尾根

 

 佐梨川の岸辺を歩くこと2.5Km、農業用取水施設の小出郷第一頭首工に着きました。駒ケ岳を水源として流れて来て、ここで取水された水は各方面に運ばれて圃場を潤します。下流の上原集落には円形分水と呼ばれる変わった施設がありまして、その構造の発想には感心させられます。

小出郷第一頭首工

 

 施設には説明の看板が設置されています。米が今よりずっと需要が多かった当時、稲作には救世主のような施設でした。勿論今でも非常に重要な施設であることには変わりありません。

中央奥ノ山が越後駒ケ岳です

 

 

 この施設の上流側は、険しい佐梨川の渓流の風景が続きます。この佐梨川の渓は厳しい豪雪の中を流れ、荒々しい渓谷を有し、渓魚のイワナも豊富でありました。

佐梨川の谷の風景

 

 

 そして25分、先日引き返した湯之谷ダムまで自宅を出てから1時間20分近くで着きました。三日前の状況よりさらに水量が増えていました。

湯之谷ダム

 

 

折り返し地点まで5Km、大湯温泉までもうひと頑張り

 ここから大湯温泉郷にはあと5Km、とまだ少し距離がありますが、この時期の路傍には目立つ風景もありませんので多くは紹介しません。それでもここのダム付近に少し湯之谷温泉郷のことや奥只見観光のことなどの案内がありますので、そのことだけ触れてみます。

 

 

 この奥の福島県境には昭和30年代全国各地に建造された巨大水力発電ダムの一つ「奥只見ダム」が有名です。また尾瀬への魚沼口としても大勢の方々が利用されています。また、深田百名山の駒ケ岳登山口の枝折峠では、見事な「滝雲」が人気を集めています。そしてかつて銀の採掘が行われていたことから、これらの歴史遺産にまつわる話や、尾瀬三郎伝説などの多くの観光資源に溢れています。

 

 この道路の芋川地区にある「雪崩止め」の擁壁に嵌めこまれている銀採掘などの歴史絵図は湯之谷村算出の土と、コシヒカリの藁で作られた釉薬で製作されているとのことです。

 

擁壁に嵌めこまれている焼き物の絵図

 

 そのうちの何枚かを下記に紹介しておきます。尚、これらの絵図の説明に次のような看板も設置されています。

尾瀬三郎伝説と「銀」採掘の歴史絵図

 

尾瀬三郎枝折峠声の伝説

 

 

炉場の図(精錬)

 

銀の道運搬の図

 

小出島船着き場の図

 

 また、湯之谷ダムの横の看板には「銀山街道」の説明書きもありました。

銀山街道の説明書き

 

 これらの魚沼市の観光名所などはホームページ「魚沼市観光オフィシャルサイト」に紹介されています。また尾瀬三郎悲恋伝説も同ホームページ内にあります。

 

(下記からどうぞ)

魚沼市観光オフィシャルサイト

 

 

折り返し地点の大湯温泉、まだまだ雪がいっぱいでした

 扨て、道草でした。ここから私はてくてくと歩き、終点と言いますか折り返し場所「奥只見レク都市公園」に2時間半程で到着しました。私どもの住んでいる旧小出地区とは僅か10Km余りしか離れていませんが、さすがにここでは雪がまだまだ沢山ありました。

大湯「奥只見レク都市公園」付近

 

 

 ここでユピオの玄関前のベンチに腰掛けて、お茶を頂いた後、引き返します。公園はまだ除雪も終わっていませんでしたが、公園管理の知り合いの方の顔が見えましたので挨拶をしました。

 この後下りではありましたが、やや疲れ気味の足を引きずって帰りました。以前であればなんともない行程に齢を感じながら歩く、というのはボヤキにしか過ぎませんね。(苦笑)