2024年02月17日 (土)快晴
本年2度目の鳴倉山
さてさて、もう2月も後半になりましたが厳冬期の最中というのに雪の降らない日が続き、積雪も減り続け、我が家の前には30cmもありません。そして明日の土曜日は快晴の予報です。さっそく山友からのLINEです。大力山は先日の「そこに山があるから」のT.V効果で混み合うだろうから、明日は鳴倉山にどうか、とのお誘いです。
私も今年は大力山には4回ほど登っていまして、あえて混雑の大力山を外すのも良いかなと思っていました。向かいの鳴倉もいつも眺めていまして、丁度タイミングの良いお誘いでした。
鳴倉山(577m)2月17日
当日の朝、ブロ友の記事を見ていたら、一本杉経由で鳴倉登山道の一部を周回した記事がありまして、積雪は30cmほどだったそうです。
鳴倉山も以前から地元の人たちには親しまれて来た山です。そしてしばらく前に大力山からの周回コースが整備されて歩く人たちが多くなりました。冬季は少し危ない箇所もありまして、状況の見極めが必要です。最近一本杉からの危険個所の雪崩は起きていないようです。勿論今回のように雪が無ければ心配はありません。
奥只見レク都市公園の「響きの森公園」の里山エリア、泉沢からブナ林、一本杉経由で鳴倉山に向かいます。8時。今日のように天気の良い時の朝は放射冷却で冷え込みます。
いつもの待ち合わせ場所に着くと既に3人が待っていまして、もう一人を待っているとのことなので、私はいつも歩みが遅いので、先に歩き始めます。相変わらず亀の歩みで一本杉には30分近く掛かりました。一本杉から周囲を見渡しますとまだ下はガスが掛かって、雲海状態です。
一本杉から大力山を眺める。
昨夜は気温が下がって「凍みわたり」状況なのでツボ足で登って来まして、ここからもツボ足で進みます。「響きの森公園」を出発してから亀の歩みの私は「百八灯山」の分岐まで50分掛かっています。ここで左に折れて鳴倉山方面に向かいます。雪の多い時には要注意の急な坂も、今日はほとんど雪が付いていません。
百八灯山の分岐から鳴倉山方面
汗をかきながらこの坂を上り切りますと、これより先は坂と、なだらかな所が交互にやって来まして歩き易くなります。
左側に毛猛山や桧岳の見事な風景を見ながら歩きます。途中で暑くなってきたので、上着も脱いで歩きます。そして分岐から1時間ほどかけて林道に着きました。振り返ると歩いて来た稜線がよく見えます。でも頂上は此処からもう少し歩かなければなりません。
林道との出合いから今歩いてきた方向
其処からもうひと頑張りしまして先着していた山友たちと合流です。
晴天の日の鳴倉に訪れる度に思いますが、ここからの眺望は実に見事だなと思います。
山頂から小出郷の風景
向かいの大力山を見やるとあずまやと、山頂に数人の影が見えます。こんな晴天の日には大勢の方が登って混雑しているのだろうと思い、鳴倉山ならそうでもなかろうと読んでの今日でした。とりあえず目論見は当たった訳です。
大力山山頂に数人の影
Sさんが豆を挽いてコーヒーを入れて呉れました。
コーヒーを頂きながら周辺の山々を見回します。黒禿の頭の向こうに魚沼三山(越後三山)が聳えています。里では少雪とは言え、さすがに2000m級の山の上は雪が厚いようです。
魚沼三山(越後三山)
登ってきたのと反対側、鳴倉山から東の未丈ケ岳、その先は奥只見ダムから流れ出た只見川、そしてその水は田子倉湖を経て只見地方を流れ下ります。
頂上の尾根の向こう、毛猛山から未丈ケ岳
そして此方は毛猛山塊の雄姿です。わずか1500m前後の山ながら、さながらアルプスを連想させる見事な山容です。
桧岳から毛猛山塊
晴天の山は実に爽やかで清々しく、其処を離れ難いものがありますが、30分ほどの休憩の後下ります。
尾根の西側には干溝(ひみぞ)集落が横たわります。いつも下からこの山を見ながら暮らして来ました。山の上から自分の育った集落を眺めるのが大好きです。
近年冬季にこの山に登ることが以前ほど危険で無くなった故か、登る回数も増えました。
干溝(ひみぞ)集落、その先には刈羽三山も見えています
下り始めて、私は結構ぬかりましたのでかんじきを装着して下ります。かんじきを装着しているうちに、ツボ足で下った山友たちははるか下方まで進んでいました。
私は周辺の獣たちの足跡などをカメラに収めたりして、相変わらずのマイペースでゆっくり降りてきました。
昨日うっすら積もった雪の上にキツネやカモシカ、ノウサギやリスなどの動物たちの足跡が沢山見られました。
おなじみのウサギの足跡
こちらはキツネとリスと思われる足跡です。
キツネとリスと思われる足跡
晴天の割に気温はあまり上がらず快適な歩きが出来ました。登山路の横にはマンサクの枝が顔を覗かせてていましたが、まだ蕾は固いようです。それでももうしばらくすると蕾もほころび、春がやってきます。
一本杉からブナ林の間はほとんど雪が無くなって歩き難かったのですが、何とか「響きの森公園」のあずまやまで下りて来ました。
「追伸」
それから、この日の夕方には町内隣組の懇親会が温泉でありまして、「じょんのび、じょんのび」の、実に良い一日となりました。