季節を彩る魚沼の蝶たち(その5) | ふるさと干溝

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2024年214日(火)

 

季節を彩る蝶たち(その5

 

※チョウの同定は全くの素人ですので間違いも多々あることをご理解頂いた上でご覧下さい。間違いを発見の場合にはご指摘いただければ幸いです。

 

 今回はシジミチョウを主体に紹介します。シジミチョウは種類も多く、また似ているものが多く同定は難しいので、自信が無い物も多いのですがその辺りはご了解願います。

 

1.ツバメシジミ(燕小灰蝶緑)シジミチョウ科

 ツバメシジミは後翅に燕尾のように細長い尾(尾状突起)があるので名付けられたようです。幼虫は白詰草などのマメ科の植物を食べるのだそうです。

 

ツバメシジミ(オス)(燕小灰蝶緑)

           

ツバメシジミ(オス)(燕小灰蝶緑)

 

 

2. ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)シジミチョウ科

 ウラギンシジミは翅表がメスは黒く、オスは赤いのだそうです。生息場所は東北地方では一部地域を除いて見られないようです。花にはほとんど訪れず、地面に降りて吸水したりするようです。

 このチョウに出会ったのは魚沼市青島地内の、見晴らしの湯「こまみ」の近く9月の下旬でした。このチョウも季節型、夏型と秋型があるようです。

 

          

ウラギンシジミ(オス)

北緯37.222211  東経138.951465

 

 

3. ウラナミアカシジミ(裏波赤小灰蝶)シジミチョウ科

 シジミチョウの中には樹上性の一群でゼフィルスと呼ばれるグループがあってゼフィルスと呼ばれる一群は日本に25種あったそうです。現在は命名規約適用の見直しで有効な属名として使えないようですが、長年属名として使われて来たことから、現在でもゼフィルスという愛称で呼ばれることが多いようです。

 その日本のゼフィルス25種に前回紹介したミズイロオナガシジミ、このウラナミアカシジミ、そして各種ミドリシジミがあります。

 

 この写真のチョウは魚沼市干溝の「響きの森公園」の里山のところで見つけました。

ウラナミアカシジミ(裏波赤小灰蝶)

北緯37.214656  東経138.979353

 

 

 

4. ベニシジミ(紅小灰蝶)シジミチョウ科

 ベニシジミもこの辺りでは最もポピュラーな蝶です。発生回数も長いことから見られる期間は結構長いです。このチョウも春型、夏型で特徴があるようです。またよく観察するとオス、メスの区別も判別出来るようです。

ベニシジミ(紅小灰蝶)

 

     

ベニシジミ(紅小灰蝶)

 

 

 

5. ミドリシジミ(緑小灰蝶)シジミチョウ科

 先ほどウラナミアカシジミのところで触れましたゼフィルスと呼ばれる一群のミドリシジミです。種類が沢山あるので私には同定が難しいのでまとめて紹介します。撮影場所と座標を記して置きます。

 

 最初のミドリシジミの写真は笠倉山で海の日の大力山遊歩道祭りの日に、アカミノイヌツゲの葉に止まっているのを映しました。

北緯37.183430 東経139.025742

     

ミドリシジミ(緑小灰蝶)

 

  次の写真は最初の写真と似たような場所で、黒禿の頭のブナの梢です。

北緯37.187411  東経139.017372

     

ミドリシジミ(緑小灰蝶)2018-07-01

 

 それから次の写真は市内「奥只見レク都市公園「響きの森公園」」のウラナミアカシジミを見つけた所と同じ場所です。翅を開いて見せて欲しかったのですが、この日開翅はしてもらえませんでした。

北緯37.214656  東経138.979353

     

ミドリシジミ(緑小灰蝶)

 

 

 

6. ムラサキシジミ(紫小灰蝶)シジミチョウ科

 このチョウも南系の蝶らしく、新潟県でも生息していない地域があるようです。私もこのチョウには出会ったのはこの時だけです。

 

ムラサキシジミ(メス)(紫小灰蝶)シジミチョウ科

 

 

6. ルリシジミ(琉璃小灰蝶)シジミチョウ科

 時々集団吸水中の彼らを見ることがあります。すっきりとした色は派手では無いのですがきれいだなあと感じさせてくれます。

ルリシジミ(琉璃小灰蝶)

 

      

ルリシジミ(琉璃小灰蝶)

 

7. ダイミョウセセリ(大名挵蝶)セセリチョウ科

 ダイミョウセセリは里山歩きをしているとよく見られます。季節型はないそうですが関東型関西型と地域の個体差があるようです。関西型は後翅に白い帯があり、関東型には無い。また名前の謂れは模様が黒地に白の紋付で江戸時代の大名家の羽織はかま姿を連想させるからだとか。地味ですがこの地域ではよく見る蝶です。

ダイミョウセセリ(大名挵蝶)

 

     

ダイミョウセセリ(大名挵蝶)

 

 

8. コチャバネセセリ(小茶羽挵)セセリチョウ科

 コチャバネせせりもどこでも見られる蝶です。ヒメジョオンの花が好きそうです。白詰草などでもよく見ます。

コチャバネセセリ(小茶羽挵)

 
     

コチャバネセセリ(小茶羽挵) 

 

9. キマダラセセリ(黄斑挵)セセリチョウ科

 キマダラセセリは日本中に生息するようです。ただし北海道では西の方に限られるようですが。

    

     

キマダラセセリ(黄斑挵)セセリチョウ科

 

 

10. コキマダラセセリ(小黄斑挵)セセリチョウ科

 

コキマダラセセリ(小黄斑挵) 

 

     

コキマダラセセリ(小黄斑挵)

 

11.コジャノメ(小蛇の目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科

 蛇の目蝶はその名前が示すように大きな目玉のような模様(眼状紋)が特徴です。

家の近くでもよく見られます。同定は翅裏の白い帯がS字型か直線かで後述のヒメジャノメと区別します。

     

コジャノメ(小蛇の目)

 

 

12.ヒメジャノメ(姫蛇の目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科

 

      

ヒメジャノメ(姫蛇の目)

 

13.ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇の目)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科

 

      

ヒメウラナミジャノメ(姫裏波蛇の目)

 

 

正月前に冬の間に紹介しようと始めた魚沼の蝶でしたが、思ったより記事が進みませんで、2月半ばでようやくきまりになりました。長々となってしまいましたが、とりあえず今回で一応お終しまいにします。お付き合いいただいて感謝します。またこれからも日々のブログで出会った蝶たちを紹介していくつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。