季節を彩る魚沼の蝶たち(その2) | ふるさと干溝

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202423日(土)

 

季節を彩る蝶たち(その2

 

※チョウの同定は全くの素人ですので間違いも多々あることをご理解頂いた上でご覧下さい。間違いを発見の場合にはご指摘いただければ幸いです。

 

 

1.アカタテハ(赤立羽蝶)タテハチョウ科

 アカタテハは魚沼市ではあちらこちらでよく見かけます。オスには山頂部などで占有行動をとるのもあるそうですので私がよく見かける黒禿の頭のアカタテハはオスなのかも知れません。

 似ている蝶にヒメアカタテハがありますが、次に紹介しますので模様の違いを見比べて下さい。

   

     

アカタテハ(赤立羽蝶)

北緯37.393360 東経139.075225

 

 

2.ヒメアカタテハ(姫赤立羽蝶)タテハチョウ科

 世界中で見られるそうで、移動性の強い蝶のようです。またアカタテハが樹液や獣糞などに集まるのですがこのヒメアカタテハは花以外には寄らないようです。

 実にきれいな模様で、見つけると嬉しくなりますね。

ヒメアカタテハ(姫赤立羽蝶)

 

     

ヒメアカタテハ(姫赤立羽蝶)

北緯37.211215 東経138.981553

 

 

3.イチモンジセセリ(一文字挵蝶)セセリチョウ科

 挵(せせり)とはどういう理由で付けられたのかは知りません。一般的に挵るとはつまようじなどで繰り返しつつくとか、いらうとかそんな感じで使いますが、蝶にこれが当てはまるかどうか。

 このチョウの姿は少し変わっていますね。私はジェット戦闘機のようだなと思っています。移動のスピードは実に早く、蝶の飛ぶひらひら感は全くありませんね。

 

 私が市内で写したセセリチョウは10種類ほどです。イチモンジセセリは翅裏の白い斑紋が一直線に並んでいます。似たような斑紋のオオチャバネセセリはイチモンジチョウと違って、少し並びがずれるようです。

 

 派手な色はしていませんが、身近でどこででも見られ、そして愛嬌のある大きな複眼がいいですね。

      

 イチモンジセセリ(一文字挵蝶)

 

 

4.オオチャバネセセリ「大茶羽根挵蝶」セセリチョウ科

 こちらはオオチャバネセセリチョウです。イチモンジセセリとよく似ています。

      

オオチャバネセセリ「大茶羽根挵蝶」

 

 このほかのセセリチョウは次回以降にまた紹介します。

 

 

5.キタキチョウ(北黄蝶)シロチョウ科

 この蝶は一年中いつでもといって良いほど見られます。警戒心が強いのかいつまでもひらひらと飛んで居て、その内にいつの間にか遠くへ行ってしまいます。写真のように集団でいるのを見ますが、こんな時はあまり移動しないので撮影チャンスです。

 遠目で見ますとモンキチョウと似ていますが林道などで見かけるとたいがいこのチョウでありますね。

      

キタキチョウ(北黄蝶)

北緯37.205441 東経138.981442

 

 

6.クロヒカゲ(黒日陰蝶)(蛇の目蝶科)

 クロヒカゲは似たものにクロヒカゲモドキと言う物もありまして同定は難しいので、ここではクロヒカゲにしておきます。同定のポイントに前翅先端の眼状紋がクロヒカゲは1~2個が多く、モドキの方は3個が多いとのことですので、モドキかも知れません。

 このチョウには黑禿ノ頭から笠倉山へ向かうブナの林の所では、必ずと言って良いほど見かけます。

 ジャノメチョウ科の蝶も地味な色のものが多いのですが、よく見ると味わい深い斑紋ですね。

      

クロヒカゲ(黒日陰蝶) あるいはモドキかも

北緯37.187704 東経139.017782

 

 

7.トラフシジミ(虎斑小灰蝶)シジミチョウ科

 このチョウもあちらこちらの林道などで出会います。ヒヨドリ草が好きなようで、このチョウに会いに行くときにはヒヨドリ草の咲く林道に行きます。

 翅を閉じた姿の出会いが多く翅表は鮮やかなブルーなのですが、開翅の場面にはなかなか出会えません。

 

      

トラフシジミ(虎斑小灰蝶)

北緯37.205590 東経139.002221

 

 

8-ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰蝶)シジミチョウ科

 県道「半蔵金入広瀬停車場線」を走っていた時に路側に飛ぶ蝶を見つけて写しました。もうずいぶん前の写真になりました。すっきりしていて綺麗なチョウですね。

ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰蝶)

北緯37 .355574 東経139.019973

 

 

9-カラスアゲハ(烏揚羽蝶)とミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽蝶)アゲハチョウ科

 カラスアゲハやミヤマカラスアゲハは移動のスピードが速くなかなかカメラに収められません。このチョウはクサギの花が好きでクサギの花が咲く頃には必ず寄って来ますのでそんな時期を狙っています。また暑い時期には給水に地面に集団で降りていることがあります。

 下の写真のアゲハチョウはカラスアゲハとミヤマカラスアゲハが同じ場所に居ました。比べて見て下さい。この時は干からびた田んぼのカエルの卵に群がっていました。

(左)カラスアゲハ(烏揚羽蝶)と(右)ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽蝶)

 

      

カラスアゲハ(烏揚羽蝶)とミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽蝶)

北緯37.384998   東経139.063664

 

 

10-サトキマダラヒカゲ・ヤマキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶・山黄斑日陰蝶)ジャノメチョウ科

 ヤマキマダラヒカゲとサトキマダラヒカゲはとても似ています。ここにはサトと思われるもの、ヤマと思われるものがありますが、私にははっきり解りませんのであえて同定しません。

 

 このチョウは人を恐れず、暑い時期に山道を歩いているときなど寄って来ます。腕を差し出すとその手に止まって汗をぺろぺろ舐め始めます。

それから出現する場所も決まっているようで、この辺りだな、と思う場所には毎年居まして、お馴染みのチョウです。 

 

       

サトキマダラヒカゲ・ヤマキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶・山. 黄斑日陰蝶)

   

      

サトキマダラヒカゲ・ヤマキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶・山. 黄斑日陰蝶)

 

 

 とりあえず今回も10種ほど紹介してみました。拙い紹介文ですが悪しからず。それではまた次回に。