2024年2月6日(火)雪/曇
季節を彩る蝶たち(その3)
魚沼の蝶は今日で3回目です。拙い紹介にお付き合い頂いて感謝です。さて、話は蝶と少し離れて、郷里の里山「大力山」がBS朝日の「そこに山があるから」という番組で紹介されました。金子貴俊さんが歩いてくれまして、2月7日(水)には後編が紹介されます。
※チョウの同定は全くの素人ですので間違いも多々あることをご理解頂いた上でご覧下さい。間違いを発見の場合にはご指摘いただければ幸いです。
1.コムラサキ(小紫蝶)タテハチョウ科
日本の国蝶はオオムラサキですが、私はまだ一度も出会ったことがありません。オオムラサキの食草には榎の葉も含まれるようで、隣の市にある大きな榎に訪れてその姿を狙おうと思っていながらまだその目的が果たせていません。
このコムラサキには何度か出会いました。名前の通り紫がとてもきれいな蝶です。
日本中大抵のところで見られるようです。私がこの蝶に出会ったのは河川の近くで、その場所ではいろんな種類の蝶やトンボに出会ったものでした。
コムラサキ(小紫蝶)
(翅表) (翅裏)
北緯37.393740 東経139.075565
2.サカハチチョウ(逆八蝶)タテハチョウ科
この蝶も市内いろいろな所で見られます。大抵は近くに川が流れています。渓に釣りに入り、釣り終えて帰る時などこの蝶に出会いますと表の模様もさる事ながら、その裏の模様の美しさにもずいぶん惹かれます。
蝶には季節型があるものが多いのですが、このサカハチチョウも春型と夏型とではずいぶん模様が異なります。季節型の違いや、雌雄の違いも割合明確のようです。
サカハチチョウ夏型オス(逆八蝶)
サカハチチョウ春型(逆八蝶)
サカハチチョウ夏メス(逆八蝶)
北緯37.289246 東経139.070384
3.キアゲハ(黄揚羽蝶)アゲハチョウ科
子供のころ蝶といえばモンシロチョウとモンキチョウ、アゲハチョウとカラスアゲハ。それ位しか知らなかったのですが、その頃から長い付き合いです。なぜかこの蝶の幼虫も知っていて、セリの葉についている幼虫をよく見かけました。幼虫は4齢から5齢位あるそうで最初は身を守るために極小さく鳥の糞にしか見えない位だそうです。下の幼虫はその終わりの方、4齢、5齢です。
キアゲハ(黄揚羽)
キアゲハ(黄揚羽)
キアゲハの幼虫
4.ナミアゲハ(並揚羽蝶)アゲハチョウ科
普通アゲハチョウというとこのナミアゲハのことのようです。キアゲハとの違いは翅の付け根の肩の所の模様が特徴です。住んでいる所は両者に違いは無いようですね。
キアゲハもナミアゲハもその姿は豪華で、鮮やかな花がよく似合う蝶です。
5.クロアゲハ(黒揚羽蝶)アゲハチョウ科
車を運転していると蝶とぶつかることがよくあります。たかが蝶と言うなかれ、蝶が車にぶつかると意外に大きな音がします。蝶でさえこんなに分るのに、他のもう少し太きい物体なら気が付かないなんてことはあり得ないように思いますが、そんなことがテレビなどで聞かれるとほんとかな、なんて思ったりします。
下の写真は交通事故にあった蝶の死骸を写したものです。調べたらクロアゲハという蝶のようですが、確証はありません。
クロアゲハかな?
6.キタテハ(黄立羽)タテハチョウ科
キタテハ、この蝶も当市ではよく見かけます。このチョウも翅の表と裏では大きく色と模様が違います。似た種にシータテハ、エルタテハなどがありますので、間違いがあるかも知れません。
キタテハ(黄立羽)
7.イチモンジチョウ(一文字蝶)タテハチョウ科
このチョウもよく見かける蝶です。次のアサマイチモンジも同様です。翅をパタパタとしているのを写真に写すとこのチョウも翅の表と裏の模様の差は大きいですね。
イチモンジチョウ(一文字蝶)タテハチョウ科
8.アサマイチモンジ(浅間一文字蝶)タテハチョウ科
前期のイチモンジチョウと似ています。区別の一つは翅表の方の部分に白い紋があるか無いかが特徴です。
アサマイチモンジ(浅間一文字蝶)タテハチョウ科
9.ゴマダラチョウ(胡麻斑蝶)タテハチョウ科
このチョウは出会ったことがなかったのでしたが意外な所で出会いました。家の近くで草刈りをしていた時、汗のしみ込んだヘルメットに寄って来ました。よっぽど珍しいチョウなのかと期待しましたが、ごくありふれた蝶だったようです。
ゴマダラチョウ(胡麻斑蝶)タテハチョウ科
北緯37.215024 東経138.977975
10.コミスジ(小三筋)タテハチョウ科
このチョウも会いたいと思えばいつでも会えるといった感じのありふれた蝶です。裏表の模様が同じようなのが蝶の中では珍しいですね。
コミスジ(小三筋)タテハチョウ科
とりあえず今回も10種ほど紹介してみました。次回はヒョウモンチョウを主体に紹介してみようかと思います。その後はシジミチョウ、せせり上、ジャノメチョウなどおいおいと。