夏の夕暮れヒグラシの鳴く里にコオニユリの花が見えました | ふるさと干溝

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路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

2023715日(土)晴れ

 

夕暮れにコオニユリが咲いていました

 焼けるように暑かった一日も夕暮れ近くの、里の圃場にヒグラシの声がこだまする時刻、山裾の湿地帯にコオニユリが見えました。私は毎年この花が咲く頃に訪れる場所がありまして、今年も何回か足を運びました。もちろんこの花が好きなのは間違いありませんが、それ以上にこの花の咲く風景や、この花の咲いていた時の思い出の情景が好きなのだから、だと思います。

 

 早速家に戻ってカメラを持って行きました。集落のこうした湿地もだんだん少なくなって来ました。此処の湿地にはノダケやコバノギボウシ、オオニガナなどの花が咲きます。また、ミヤマウメモドキやノリウツギなどの樹木も見られます。大事にしたい湿地です。

コオニユリ(その1

 

コオニユリ(その2

 

 

2023716日(日)晴れ

 

トンボがいっぱいの山の池

 コオニユリを見つけた翌日、集落のヤマユリの咲く状態が気になって林道に向かいました。     

 

走っている途中、ヤマユリの咲く場所の手前にはオクノフウリンウメモドキが見られる場所があったことに気が付き、其処で車を降りてみますと、近くの池のほとりに飛ぶ黒いトンボをみつけました。よく周辺を見わたしますと、菱の葉のびっしり浮かんだ池のあちらこちらにかなり沢山の黒いトンボが見られました。

 先日までたくさん見られたハグロトンボかなと思いましたが、ちょっと違うようです。よく見るとこれはチョウトンボでした。

 丁度今が時期のようで沢山菱の上を飛んでいました。

チョウトンボ(その1

 

              

チョウトンボ(その23

 

 そして同じ池にはシオカラトンボやショウジョウトンボも活発に活動しています。ちょっかい好きのショウジョウトンボは一人翅を休めていたシオカラトンボにちょっかいを出していたと思ったら、別のカップルを覗き見のようです。

 

 

 近くにはキイトトンボも飛んでいましたしギンヤンマも見られました。こうしたトンボたちが生息するところも年々少なくなっていますが、こうした所でたくましく頑張っているのを見ますと嬉しくなりますね。

 

 それから池の近くのアスファルトに鳥の糞が落ちていました、白い絵の具を塗ったような所に蝶がやって来ました。

 最初に見たのはイチモンジチョウです。この辺りでは当たり前のように見られる蝶です。

               

イチモンジチョウ

 

 そして少しして、ルリシジミもやって来ました。チョウは汗や生コンなどミネラルを含んだものにはずいぶん敏感ですね。

ルリシジミ

 

 此処で少し道草を食べてしまいましたが、この後奥のヤマユリの所に行ってみました。しかし少し時期が早く、蕾があっただけで花は咲いていませんでした。

 

 

場所を変えて守門村の林道へ

 昨日コオニユリを見たので、ふといつも行く渓のコオニユリが気になり始めました。そこで気になれば行ってみたくなるということで、足を向けました。

 春から幾度となく足を運んだ渓はもうすっかり夏になってしまいました。目当てのコオニユリはもう時期は遅かったのか、花は僅かに見られましたがあまり絵にはなりませんでした。

 

何十年もいろいろな風景を提供してくれるこの渓ですが、今日は思ったほどの収穫はありません。それでも谷間の緑の中、風にそよぐトリアシショウマの白い花は爽やかです。

トリアシショウマの白い花

 

 

春に白い花を咲かせていたケナシヤブデマリの実が赤くなっていました。

ケナシヤブデマリ

 

 この後終点目掛けて車を走らせて、岩肌に水がしみ出ている所のキンコウカやモウセンゴケなどを今日の見納めと定めて、件の場所に向かいます。

 

 ヨツバヒヨドリやヒヨドリソウが咲いています。ヒヨドリの鳴く頃に咲くのでこの名が付いたと言われるようですが、当地ではヒヨドリが盛んに鳴くのはもう少し早い時期で、今の時期にも聞かれますが、盛りはとっくに過ぎてしまいました。

ヨツバヒヨドリ

 

 そして、今日の見納めと思い定めたキンコウカの咲く場所。以前はこの場所でサワランやカキランにも出会ったことがありましたので、今日は時期的にカキランにも出会えるかなとの期待もありました。

 

 キンコウカはこの前来た時よりも花が沢山咲いていました。

 

                      

キンコウカ

 

 こうした植物たちは群生地と呼ばれる見事な風景の場所も多いとは思いますが、私は行動範囲も広く無く、あまり人の多いところが苦手なものですから、こうした峪間の一角などの目立たない所の花などを好んで訪れています。

 

 もう何年も前にここでカキランを見つけたことで、今日来てみたのでしたが、嬉しいことにまだ幾株も咲いているではありませんか。この花を最初に見つけた時は私もまだずいぶん若かったのでしたが、今こうして再び見つけることが出来て。当時のことがいろいろと思い出されました。

カキラン(柿蘭)

 

                     

カキラン(柿蘭)

 

 

 午後には6回目のコロナワクチンの接種予定でしたので、この後何か所か道草を食べながらでしたが帰宅し、ワクチン接種会場に向かいました。

 

※此のチョウトンボは今奥只見レク都市公園「八色の森公園」の「自遊池」で大量に見られます。また、近くの池田記念美術館では「八海山夢展」が開かれているので訪れてみてはいかがでしょうか。