《six》12 | すーぱーじゅにあ ウネがかわいいっ 月子のブログ

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「えっと、、、マスターの弟さんはオオトモイッカの組員なんですよね?」


「なんだよ?マスターの弟さんって変な呼び方すんじゃねえよ。」


「ああ(笑)名前なんでしたっけ?」


「聖だよ。さっきも言ったろ?聞いてなかったのかよ?で?なんだっけ?ああ、そうそう
俺は大友一家の組員だよ。一番下っ端のな(笑)」



さっきドンヘが言ってた事を気にしてたんだ(笑)



「今は下っ端だけど、コウキさんはオオトモイッカの次期組長なんでしょう?」


「そんなん分かんねえよ。親父の気分次第だ」


「え?そうなの?マスターは、弟が次期組長だって言ってたけどな。そうだ、マスターに聞くの忘れたんですけど、 何歳なんですか?」


「俺?兄貴?」


「どっちも」


「兄貴は30俺は26だ」


「オレらより年上なんですね」


「どう見ても年上だろ?」


「まあ、マスターは年相応だと思うけど…」


「俺はガキっぽいって言うのかよ?」



って言うか



さっき、ドンヘの名前を呼んだ時、ドンヘさんて『さん』付けで呼んでいた。
だから、オレらよりも年下なのかと思ったんだ。



「ドンヘを『さん』付けで呼んでたから」



「だから、アンタらより年下だと思ったって?
『さん』付けに深い意味なんかないよ」



そうかな?
昨日オオトモのオヤブンサンがドンヘの事を、ずっと『この子』や『あの子』って呼んでたのも気になってた。



「そんなことより、お前、ドンヘさ…あの子のなに?」



やっぱり呼び捨てはしないんだ?



「なにって…友達ですよ」


「ふぅ〜ん…」


「それより、コウキサンはドンヘがなぜ、この国に連れて来られたのかを知ってるんですよね?


「そりゃあ、あの国でヘマしちゃったからだろ?」


「そうじゃなくて、オレが知りたいのは、その後の話だ」


「その前の話の方が重大じゃねえの?」


「え?」


「アンタ、あの子が何で組の金なんか持ち逃げしたのか知ってるのか?」


「知ってるよ。ドンヘに聞いたから。友達の母親だって名乗る女に騙されたって」


「騙されたって言ったのか?」


「騙されたとは言ってなかったけど…てか、騙されたとは思ってないんだよ。たぶん、未だに信じてる。あいつはアホなくらい真っ直て純粋なヤツだから」


「あの子にその友達の名前を聞いたか?」


「いや…」


「あの子に友達なんているの?あんた以外に」


「知らないけど…ガキの頃の友達とかじゃないんですか?」


「ガキの頃の?ガキの頃の友達の話とか聞いたことあんの?」




、、、無い。




「あの子に友達なんていないよ。あんたくらいしかな」


「どういう意味だ?、、、まさか、オレの母親だって言うのか?オレの母親はとっくの昔に死んでるよ!だから、親父はオレを持て余して、、、捨てたんだ。それは、ドンヘだって知ってる」


「それは、あんたがそう言ったからだろ?
あんたの母親だって名乗る女に『あの子が、まだ小さい頃に家を出て行った母親の私をヒョクチェの父親はお母さんは死んだんだと説明していたのよ』って言われたら?あの子は信じるよ」



そうだ、ドンヘなら信じる。

そして、ドンヘなら自分が組から追われる事になると分かっていても…ヒョクチェの母親だと名乗られれば、なんとかして助けてやりたいと思うだろう。


バカ、、、なんでオレに言わなかったんだよ?



「ドンヘが騙されているのを知ってたのか?
知ってたのなら何故、止めてやらなかったんだ?」


「こっちを責める?アンタがちゃんと見ててやらねえからだろ?」


「それは、、、」



そうだな、責められるべきはオレの方だ。
ドンヘは組の金を持ち逃げしようと決めた後も
オレに話そうか散々迷ったはずだ。
なら、ドンヘの様子がおかしかったはずなのに
オレは何も気づいてやれなかった。



「ドンヘをいつから監視していたんだ?」


「監視?」


「そうだろ?そこまで経緯を知っているならドンヘを監視していたって事だろ?」


「監視とかじゃ無いんだよ」


「その女が誰なのか、オオトモイッカは掴んでるのか?」


「掴んでるって言ったら、どうするつもりだ?
捕まえてぶっ殺すのか?」


「ああ…」



オレの母親の名を騙ってドンヘを騙して窮地に追い込んだ女を許せるはずがない。



「ムカつくわ」


「は?」


「ムカつくってんだよ。お前みたいなバカなヤツを、大切な人とか言って、、、
ドンヘさんを騙した女をぶっ殺すだ?ふざけんな!お前にができるってんだ?
お前は、もうジングォン派を裏切ってんだぞ?
韓国に帰れば、それこそ、とっ捕まってドンヘさんの居場所を吐かされて消されちまうのがオチだ」


「けどっ」


「お前には何もできない、ドンヘさんを騙した女を見つけることも、そいつを…っ
とにかく!お前なんかじゃドンヘさんを護れねえよ」


「護る、、、?ドンヘを護るって…何からです!?
あなた達はドンヘを護るために、この国に連れてきたんですかっ?」


「それは…あ、あれだよ。5000万(円)持ち逃げしたんだろ?それを取り返しにジングォン派から追っ手が来るかも知れねえだろうが!?」




確かに、今のジングォン派にとって5000万(円)は大金だ。

だからと言って、わざわざ日本まで取り返しに来るとは思えない。


それに、ドンヘがオオトモイッカなどという
この街の人間しか知らないような小さな組に身を寄せているなんて、韓国にいるジングォン派の連中には想像すら出来ない筈だ。



それなのに
こいつはドンヘを護ると言った。



一体、何からドンヘを護るっていうんだ?
















































つづく