《six》11 | すーぱーじゅにあ ウネがかわいいっ 月子のブログ

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眼が覚めると
笑顔のドンヘがオレを見おろしていた。



「あれ?」



ああ、オレも、あのまま眠っちまってたんだ。



「おはよ。ヒョク疲れてたんだね?、、、ごめんね?オレのせいで…」


「別に、疲れてなんかねえよ。それより、オレはこの状況の意味がわからないんだよ。説明してもらえる?」


「説明って言われても…オレにもよくわからないんだよ」


「じゃあ、まず、お前が組の金を持ち出した理由を話して」


「、、、友だちの お母さんがお金に困ってて」


「友だちのお母さん?て、誰?その人、本当に友達のお母さんだったのか?」


「うん。そう言ってたもん」



そう言ってた?



「ドンへ?その時、その人がなんて言ったか正確に教えてくれる?」


「ヒョク…疑ってるの?」


「お前の事は疑ってないよ」



その、友達の母親だって女を疑ってるんだ



「お母さんが言うには、その、友だちには難病にかかってる5歳の弟がいて、難病を治すにはどうしても5000万(円)くらいの お金が必要だって…だから」


「それを信じたのか?」


「信じるってか、ほうっておけないだろ?」


「それで、その女に金を渡すために組の金を持ち逃げしたのか?」


「あのお金に手をつけるのはヤバいって分かってた。だから、もう逃げるしかなかったんだ。
本当はヒョクと一緒に逃げたかったけど、先に隠れ家を確保してからヒョクに連絡しようと思って」


「オオトモイッカの人間に会ったのはいつ?」


「その人に、お金を渡した夜。家に戻るのはヤバいって思ったから、公園のベンチで寝てたら男の人が近づいて来て 飛行機のチケットを渡された。
その人は、なんでかオレが今、ヤバイ状況にいるって知ってたんだ。それで、とりあえず、この国から逃げたほうがいいって、この街に連れてきてくれたんだ」


「その人がオオトモイッカの人だっんだ?」


「公園で会ったとき、その人は自分は日本のオオトモイッカという組のモンだって言ってたから
そう思ってたんだけど…その人と一緒にオノミチに来たら、そこでオオトモのオヤビンが待っててくれてたんだ。」


「一緒に来た人は?」


「いつの間にかいなくなってた」



て、事は
ドンヘ自身、何だかわからないまま、この国に連れて来られたって事だ。



「オオトモのオヤビンにオレを連れてきてくれた人は誰?って聞いたんだけど『誰だろうなあ』とか誤魔化すように言われただけだったから…いまだに誰かはわかんないんだ」


「その後も見かけてないんだな?」


「うん」


「ふぅ〜ん…」


「ヒョク、ごめんね?」


「ん?」


「ヒョクをひとりで置いてきて…あのとき約束したのに、どっちかがヘマしちまって組に追われるような事があったら、二人で逃げようって、、、なのに、オレひとりで、、、」


「それは、いいんだよ。あのまま韓国にいたら、お前、組の人間にとっ捕まって殺されてた。それに、教えてくれたろ?ここにいるって」


「オオトモのオヤビンにね?オレがヒョクをどれだけ大切に想っているかを話した。どうしても、ヒョクだけにはオレのいる場所を教えてあげたいんだって」


「ドンヘ」


「そしたら、『そんなに大切なヤツと離れ離れになっちゃいねけえな。なら、そいつも連れて来なきゃ』って」



それで航空券を送ってきてくれたんだ。


オレに尾行が付いている場合の事を考えて
慎重に、一つづつヒントを渡すというやり方で
オレをこの街に連れてきた、、、。



「ヒョクと離れ離れになってた間、寂しくて
ヒョクに会いくて会いたくて、、、」



俯いて
モゴモゴとそんな事を言うドンヘが愛おしくて
少し痩せた背中に腕を回した時


部屋のドアが開いた



「朝飯出来たから階下に来いって」



あ、れ?こいつ
マスターの弟のチンピラだ。


こいつも韓国語を話せるのか、、、。

って、当たり前か父親のオオトモタケシも兄のオオトモワタルも話せるんだからな

それに、オオトモのオヤブンが言ってたもんな
昔、韓国にいたって



「ヒョク、この子はオオトモイッカの一番下っ端の子分でオオトモコウキ…あ、え?オオトモ?コウキってオオトモのオヤビンと同じ苗字だねえ?もしかしてオヤビンの息子だったりして」



嘘だろ?それ気づいたの、今!?
今、気づいたの?



「え?今、気づいたの?!」



ほら、チンピラも驚いてるよ?



「え?ホントにそうなの?!一番下っ端で、みんなにヘイコラしてたのに」



実の息子を、組の一番下っ端から叩き上げようとしている。
それだけ、オオトモのオヤブンサンは組長として
一流だって事だ。



「そんなことより、ご飯だって、行こうヒョク」


「うん」



ドンヘについて部屋を出ようとすると



「えっと〜 申し訳ないんだけど、ドンヘさんは先に食堂に行っててくれるかな?こちらの お客人には俺から、少し話しがあるから」


「えーー?なんの話?ヒョクだってお腹空いてるのに」



チンピラがオレになんの話がしたいのかは分からないけど、今はどんな些細な情報でも聞いておいた方が良さそうだ。



「ドンヘ、先行ってて オレは昨日のオオモリパスタのおかげで、そんなに腹減ってないから」



あっ!
『オオモリ』って言葉を使う時なんか無いと思ってたけど 結構早めに使う場面があったよwww



「オーモリンてなに?」



ンは要らないよ。


ドンヘにはオオモリという言葉は伝わらなかったが、マスターの弟と話がしたいと思っているというのは伝わったようだ。



「じゃあ、先にいってる」



素直に頷いて部屋を出て行った。



「で?話って?」


「まあまあ、そう急がなくてもいいだろ?
少し散歩でもしながら話そうぜ」




オオトモイッカの下っ端チンピラであり、オヤブンサンの息子であり、マスターの弟であるコウキと言う男は、そう言うとオレの返事も待たず部屋をでていくから 慌てて後を追った。










































つづく