某ハルメロさんが苦戦している入力過多による
音の歪いわゆる、オーバーロードこれって実は結構奥が深いです。
入力レベル設定とは、ミキサーやオーディオインターフェースに
入力する信号のレベルの調整のことです。
簡単そうに見えて実は難しい設定なので、
職人級のエンジニアさんの設定はマジで神です。
まぁプロの場合、マイクプリアンプ、リミッターやコンプ入れて
ハード的に抑えることも一般的ですが。
どの機器も大体同じですが、例えば、このタスカムさんのUS-2×2HRの場合、
機器をINに差し込み(抜き差し時は必ずGAINは0)最大音量の時にPEAKインジケーターが
点灯するようにGAINのつまみを上げていきます。
ラインやギター、ベース直差しなら、そうミスることはないのですが、
難しいのが、「マイク」マイクって距離、自身の声量で振れ幅がでかい。
人間様の歌なのでその場のノリで音量は変わりますし、距離も変わるので
結構振れ幅がでかい。
なので、プロじゃなければ余裕をもってオーディオインターフェースやミキサーの
入力ゲインは小さめに設定するのが
セオリーですので小さめに設定しましょう~
これ鉄則というかリスクが少ないです。
プロのすげーところはきっちり合わせます。
因みに、なんできっちり合わせる必要があるのか、そのメリットは何かについては
意外と知らない人が多いと思います。だって、後からミキサーで音量調整すれば良いのでは?
という疑問というか考えです。これも間違いではないですが、ギリギリを攻める理由は、
ダイナミックレンジつまり、音の強弱表現と音圧です。
例えば、最小音量が1で最大音量が50の場合を想定します。
こいつをミキサーでボリュームを100まで上げると最小の音量が51となります。
音の強弱は50の幅しかありません。
これが最小音量1で最大音量100でインプットレベル調整できたとしますね。
音の幅は100なので、表現の幅が広くなります。また、波形として100の音を0dbでできるので
音圧ももりもりで前にでてきます。
まぁとは言えあまり攻めるのは危険なので程々にしましょうW
<補足 浮動小数点エンジンについて>
今の大抵のDAWは内部処理32bit floatとか浮動小数とかの文言があります。
これ何言ってるのかってことですが、あくまで内部処理上(DAWのソフトウェア上)ですが、
オーバーロードしない音声処理になってます。
正確な説明はかなり難しいのですが、イメージ的には、
音声の元データを記録するようなものなのでオーバーロードしたとしても後から修正できます。
たとえば、こうなってる音声ファイルがあったとします。
cubaseの場合、オーディオをクリックすると真ん中の上に■マークがでてきて
そいつを上下にドラッグすると音量変更できます。
こんな感じです。これが浮動小数点エンジンの強みです。
ただ、オーディオインターフェース上で入力した段階でぶっ壊れてるのは救えませんW
あくまで内部処理上です。
そんなこともあり自分はcubaseの作業は、48KHzの32bit浮動小数点エンジンで作業してます。
書き出すファイルも同じにしてなんかあってもマスタリングソフトで救えるようにしています。
いくら内部処理が浮動小数点エンジンでも書き出すとき普通の44.1KHz 16bitとかにすると
書き出したファイルが死んでたら救えません。
また、浮動小数点エンジン使った凄い商品としては、こんなのもあります。
cubaseの場合、こんな感じ設定ですね。ちなみに自分は実害くらったことないので
気にせず0db設定しますが、プロの方は-0.1dbとかで設定していますよね。
cubaseは前述の通り内部処理が浮動小数エンジンなのでマスターでこの設定しておけば
ミックスでオーバーロードすることはほとんどないと思います。
因みのちなみですが、自分の場合、リミッターは、今年ちょっと
SteinbergのRaiserに浮気しましたがWavesのL3LLに戻りましたW