『東京女子プロレスの海外進出について』

『東京女子プロレス3.18有明について思うこと』

『坂崎ユカの卒業会見について思ったこと』

『伊藤麻希の今後と東京女子の今後の方向性について思ったこと』

まぁワタクシはそんなことを思いつつ…

東京女子の秋のビッグマッチ、10.9東京たま未来メッセ大会が開催された。

俺の予想と実際の試合結果は意外にかなりズレた。

…今回の話は確たる証拠もなんもなく、ただ俺が思ったことを言ってるだけなんで、あぁそう思ってる人もいるのか程度に読んでもらいたい。

 

まずチャンピオン・瑞希と挑戦者・山下実優のプリプリ王座戦。

俺は瑞希がプリプリ王座につくのは時期尚早というか、なんなら吊り合ってないという感じに思っていて(失礼)、

対して山下の実力は元から言わずもがな。東京女子のエース。初期メンバーの中でもさらに最古参。極真空手。無冠の時でも“絶対王者”。さらに加えて現在英国と米国の団体のチャンピオンで2冠。

実力なら山下が勝つに決まってるんである。

でも俺の予想は瑞希の防衛だった。

坂崎(←山下と並ぶ実力ツートップ)陥落で瑞希戴冠は冒頭リンク貼ったエントリで書いた通り、坂崎の卒業が内定しており、それは会社の“新陳代謝”の意向で、この流れから瑞希にタイトル移動したというのが俺の解釈というか。

別に瑞希嫌いじゃないよ? これは好きとか嫌いとはまったく別問題。相応しいか否かって話よ。

プリプリ王座についたのは瑞希に負けて坂崎が陥落する前までは6人。4人は初期メンバーであり現在でも団体のトップ。あとの2人は例外というか、初期メンではないのだが1人は筋肉ムキムキ、もう1人は俺よく知らないんだけど柔道かなんかの選手だったんだっけ? でデビューから百何十戦だか無敗だったっけ?

つまりプリプリ王座のチャンピオンというのは会社が売り出したい選手がつくのではなく、強い選手がつくイメージだった。

ちょっと辰巳リカが微妙なんだけどね… 強いというタイプではないから。でもリカは初期メン=ベテランなので中堅や若手よりはまぁ強い? なのでリカはギリOKでしょう。

(リカは好きよ? ファンと言ってもいいぐらい。でもこういうふうに言うのは、だからプリプリ王者は好き嫌いの問題じゃないんだよ、説得力の問題なんだよ。)

しかし瑞希戴冠は俺は違和感があった。瑞希は移籍してきた選手なのでトータルキャリアは一番長いらしいが初期メンではない。じゃそれに代わる特質(つまり例外の2人に該当するような)があるかというと、ない。なんつっても体が細い!

これまでの歴代プリプリチャンピオンの中で、唯一パターンから外れる(パターンを満たしてない)選手なんである。というのはあくまで俺の感じ方だけど。

でも先述した会社の新陳代謝意向と坂崎卒業を踏まえれば納得なんである。

過去のパターンに該当しない瑞希は、違う言い方をすると会社がここ5年以上にわたって初期メンだけで繰り広げられてきたプリプリ王座戦線をリフレッシュさせる=意図的に時計の針を進めた、という感じがする。

だから瑞希陥落で山下再戴冠はあり得ないのだ。ここで山下が勝利することは、会社的には時計の針を戻すことになる。会社が進めたものを会社が戻すことは普通ないだろう?

ところがまさかの山下返り咲き! いや重ねて言うが実力的には山下なんだよ。でも特に今年に入ってからの会社の不穏な動き(?)からすると、山下が勝って瑞希が陥落することはあり得なかった。

会社が何を考えてるのかますますわからなくなる。それともブックなんかなかった?

俺的には山下再戴冠は快哉を叫びたい結果だけど。

ただ、こう話してきてアレだけど、2020年11月7日のチャンピオン坂崎vsチャレンジャー瑞希のプリプリタイトル戦は素晴らしい激闘である。世界中の、そしてこれまでのプロレスを見渡しても、最高峰レベルのプロレスリング。ソリッドでスリリングなグラウンドの攻防は感嘆もの。大技をあまり出さなくても死闘を展開する。スターダムには絶対やれない試合。男のプロレスでも21世紀以降はこういう試合はほぼ見れてないんじゃない? といってUWFともまた違うんだよね。別に格闘技寄りでもない。プロレスなんである。でも競技性の極めて高いプロレス。大味じゃねぇんだよ。

世界中のプロレス団体の中でもトップクラスだろうという、プロレスリングの基本がしっかりしてる東京女子の素晴らしさを体現している試合だった。

なおかつ、この2人はお前らもう結婚しろというぐらい仲良しなのにこの攻防で(特に序盤の攻防は知らない人が見たら仲悪いのか!?とカン違いするであろうぐらい、ガツガツしてる)、リング上とリング外をちゃんと切り替えられる東京女子選手のプロレスラーとしての意識のプロフェッショナルぶりもよく出ている。遺恨を燃料にしておらず、これぞプロという。

だから瑞希は決して実力的には弱くはないのだろう。

でも説得力が弱いんだよ。チャンピオンの説得力。パッと見でもう醸し出される説得力というか。これはまぁリカにも言えるんだけど。

別に筋肉ムッキムキでなくてもいいし元オリンピアンみたいなバックボーンもなくていい。そういうことでなく、例えば坂崎はそういうバックボーンはないようだし、初期の坂崎は細かった。でも今の坂崎はガッシリ感があり、パワフルさも感じられるし、体幹の強さも感じられる。女子プロレスラーとしての説得力と安定感・安心感があって、坂崎がチャンピオンについてると納得なんだよ。山下なんか、もう言うまでもない。

瑞希の2度目の防衛戦だったっけ? ソーヤー・レックに勝つなんてのは信じ難いんだよ… ソーヤー・レックは欧米人なんでデカい(ソーヤー188cm102kgで瑞希158cm40kgだっけ?)、さらにソーヤーは男のレスラーとも試合してるしノーロープ有刺鉄線蛍光灯200本デスマッチとかいうのもやってるし、どうやったら158cm40kgの女子が勝てんだよ?っていうね。

それ言ったら身長147cmの中島はどうなるんだって言われそうだけど、中島は特に肩から背中にかけての筋肉なんか見てるとすごい鍛えてることが素人目でもわかる。

別にデカくなくてもいい、才木玲佳レベルなムッキムキでなくてもいい、原宿ぽむのような選手がいても全然いい、でもチャンピオンしかも団体最高峰のプリプリ王者となると、さすがに素人が見てもわかる説得力がほしいんだよ。実際これまでのプリプリ王者は基本みんなそうだったんだから。

…というね、だからプリプリチャンピオン瑞希は会社の意向を感じるし、今回も瑞希防衛でしょと思うわけよ。ところが山下が勝って瑞希が陥落しちゃった。俺の頭の上にはでっかいクエスチョンマークが浮かんでますよ(笑)。

こういうとこがねぇ、まぁ過去にもタッグトーナメントについてブックがあった場合なかった場合で優勝予想したりとかしたけどさ、いまだにプロレスにブックがあるのか否か、いや全部にないわきゃない、でも全部あるかっつーとこれまた疑問なんだよな。ある試合とない試合があるのか!?

今回の このタイトル戦なんか、あるなら瑞希防衛だと思うんだけどねぇ… でも山下が勝っちゃったところに、ブックのなさを強く感じるんだけど?

まぁ俺的にはプリプリのベルトが一番似合うのは山下だと思ってますがね。さすが“東京女子のエース” “絶対王者”なだけのことはある。この光景が戻ってくることを待ち望んでた!

 

インターナショナルプリンセス(以下IP)王座、チャンピオン辰巳リカvs挑戦者マックス・ジ・インペイラーは、発表時点では勝敗の予想は俺はつかなかった。

いやインペイラーはモンスター級なんで(コレコレ参照)、普通にやったらインペイラーが勝つだろうが、なぜ現在リカがチャンピオンなのか!? 会社の意向とは考えづらいんだよな… 新陳代謝言ってる甲田に対して時計の針を戻す事象だから。

まぁ実情は知らないけれど、不穏?な2023年の東京女子で、3.18有明コロシアムでリカが次代のトップの1人といえる渡辺未詩に勝って獲ったことの意味ってのがあるはずだと思うんだよね。そうなるとここで陥落、ましてや外人に陥落するというのは考えづらい気が…。

しかし、インペイラーが保持するNWA世界女子TV王座も賭けてダブルタイトル戦と決まった時、リカが負けるだろうなと予想がついたのだった。

リカは海外志向があまりないようで(少なくとも山下・坂崎・伊藤のような積極的な海外志向はない)、リカがNWA獲ったらどうすんだって話で。

チャンピオンベルトというものは団体が興行をまわしてく上で重要なアイテムで、タイトル戦や前哨戦など、団体の戦いを盛り上げるのに必須アイテムなわけだ。

山下はイギリスとアメリカの団体のベルト保持者だが、だから山下は国内と国外の試合がイーブンといっていいぐらい平行して活躍しているわけで(10.9の一夜明け会見出た当日にまた海外に飛ぶというスケジューリング!)。山下がちょくちょく来るから海外の団体も山下にベルトが流出してもまわしていけるわけだ。

じゃリカがNWA獲ったらアメリカと日本をしょっちゅう行き来してタイトル戦繰り広げるかっつーと考えづらい。

一方リカの方が保持する東京女子のIP王座は“所属選手の海外参戦の増加への対応、シングル戦線の活性化を目的に創設”されたものであり、来日した外人選手とのタイトル戦、また負けて海外流出しても海外マットとの架け橋になる。去年、伊藤がアレックス・ウィンザーに負けて流出して、乃蒼ヒカリがイギリスマット上がって挑戦したこともあった(奪還ならなかった)が、来日したアレックスに未詩が挑戦して奪還。東京女子と海外マットを繋ぐアイテムにもなっていた。

となると普通にやってマックスに勝てないであろうリカが、ましてや海外のタイトル及び一時的に流出するのは構わないIP王座のダブルタイトル戦となれば、リカが負けた方が問題がないんである。

まぁその推測通りだったのかどうかはともかく、予想通りインペイラーが勝ってリカ陥落。だから驚きはなかった。

でも非常に残念だった。

元々俺がリカが好きなこともあるけど、不穏な?状況続く今年の東京女子において初期メンのリカがタイトルホルダーであることは希望にもなってたから。

 

坂崎のケガ→長期欠場で返上され空位になっていたプリンセスタッグ王座の新チャンピオン決定戦、ふりーWiFi(乃蒼ヒカリ&角田奈穂)vs東洋盟友(上福ゆき&桐生真弥)、これは東洋盟友が勝つと俺は予想してたんだよね。

いや俺はふりーWiFiの方が好きよ? リング上でタッグチームのみならず公私ともに仲が良い、それも36歳の角田と25歳のヒカリという歳の差ある友達というのが非常に好感度高い。

あと俺は苦労してきた人にシンパシーを感じるので、特にそれは伊藤ちゃんとかミサヲとかリカだったりするのだけど、だから角田にもいいことあってもらいたい。

ヒカリはキャラ(過激さ(ハードコアやデスマッチ好き、ピアスの凄さ、高木を車で轢きたいから免許取りたいなどの言動)とユルさ(喋り方や歌は大人しい)のギャップ)がとてもいい味出してて好き。

ましてや過去ヒカリはパートナーが次々にいなくなる“呪い”、角田の方は「このキャリアやってて周りにベルトを持ったことがない人って、知り合いにはいないんですよ」という無冠の“呪い”がある。

一方、真弥はどうにもこうにもパッとしないし(キャラも実力も。まぁ朴訥としてるとこが真弥のいいトコでもあるんだけどさ・笑)、上福は強さというタイプではないけどアイドル系が多い東京女子の中で異色のセクシー系・オシャレ系・アダルト系という個性は東京女子の幅広さに寄与してるので必要な選手だと感じてる。

でも今年やけに会社は上福押しじゃねェか? 今年のプリンセスカップに不服なんですがね俺は。去年のプリンセスカップでの未詩の感動の大活躍の果ての準優勝。当然今年こそ未詩の優勝か!?って期待してたわけで。したらまさかの未詩途中脱落、上福の決勝戦進出でハシゴ外されたというか…(っつったら上福に悪いけどさ)、なんで今年未詩じゃないんだ!?というのはハッキリ言って不満通り越して疑念が湧く。不自然なんだよ。

未詩は23歳でもうあれだけの実力だから一旦置いといて、それより30歳でまだブレイクしてない上福と真弥を推そうという会社の意向か? と感じられるわけよ。

1.4後楽園でAA砲(赤井&荒井)が陥落したのも不自然だったんだけどさぁ…

3.18有明でインペイラー組からミリオン(山下&伊藤)がタイトルを東京女子に奪還した、ここまではまぁ良かった。ところが初防衛戦でマジラビ(坂崎&瑞希)が勝ってミリオン一度も防衛せず陥落。何コレ!?って思ったもん。加えて正直“またマジラビ?”って思ったし。たしかにマジラビは東京女子のタッグの中で一番かもしんないけど、マジラビがタッグ王者なのが長すぎて、AA砲がマジラビから獲った時はなんかヘンな話スカッとしたぐらいで(苦笑)。

だからミリオンが一度も防衛することなくマジラビがまた戴冠で溜息出て、したら坂崎の卒業会見だろ、マジラビの不自然な再戴冠が坂崎の卒業と連動してることは明白じゃない? そこもまた嫌で。

で、6月にマジラビが白昼夢(リカ&未詩)相手に防衛戦やることになった、ところが坂崎がケガで長期欠場でタイトル返上、空位になってたタッグタイトルいつまでほっとくんだと思ってたら、会社決定による6チームによる3WAYタッグマッチによる争奪戦とかって、はァ? 何ソレ!?

おかしいだろうが! リカも(東京女子代表)甲田哲也をボコるって言ってたけど(苦笑)俺も激しく同感。新王者決定戦やるのはいいけど、それなら片方はもう白昼夢で決まりであって、白昼夢の対戦相手の決定戦だったらわかるけど、白昼夢も含めて争奪戦って理屈が通らないだろ!

ここにも2023年の東京女子の不穏さをどうにも感じてやまないんだよ。

マジラビvs白昼夢が流れた後、どうも会社の方は気が変わったというか方針が変わったようだ、と解釈せざるを得ない。そのぐらい不自然な2023年のタッグタイトル戦線の流れ。

っていう、もう前提がすでにおかしい新タッグチャンピオン決定戦であり、それでも白昼夢かミリオンか享楽共鳴ならまだしも(ミリオンは連ねられてなかったが)、(悪い意味で)予想外の東洋盟友とふりーWiFiによる決定戦。ビッグマッチのタイトル戦のカードとしてはどう考えてもパンチの弱すぎる組み合せ…。

なんか今年の東京女子は1987年の新日本プロレスぐらい やることなすことハズしまくってるというか、そうじゃねェだろ!それ違うだろ! って展開にばかり行く。(だからこそプリプリ王座山下再戴冠がスカッとしたわけだけど)

東洋盟友が出てきたところはプリンセスカップの“上福押し”が連動してるようにどうしたって感じるし。

そうなるとこれはもう東洋盟友が獲るんだろうなと、当然予測が立つわけよ。

ところが意外にもふりーWiFiが獲得と相成った。

でも防衛し続けられないだろうなということも想像がつく。

瑞希のプリプリ王者もだし、これは会社が推し進める“新陳代謝”が時期尚早であることを如実に物語ってる。

ふりーWiFi好きだからあまり言いたくないけど、ふりーWiFiがチャンピオンって違うだろって思う。説得力がない。東洋盟友に至っては論外。

(繰り返すが自分が選手の誰が好きかと、チャンピオンに相応しいのは誰かは、話が別。)

今回のタッグ王座新チャンピオン決定の経緯は噴飯ものだったが、ふりーWiFiは前述したような話があるので、まぁ東洋盟友よりかはふりーWiFiで良かったけど、

そもそも前提がおかしいんだよこの決定戦は!

 

…ちょっとここまで言ってることに一部矛盾があるけど、基本的にチャンピオンはチャンピオンたる説得力を有してないとならない。団体最高峰のプリプリ王座ならなおさら。

じゃタッグ王座について、誰もが東京女子でNo.1タッグであると認めるであろうマジラビから、即席タッグのAA砲が獲ったのはどうなのよ?っつーと、AA砲には別の意味での説得力というか魅力があった。どっちも芸能方面からの選手で、華があるっつーかね。

いやマジラビに華がないわけじゃない。ただマジラビが“かわいい”路線なのに対し、AA砲は美人さん2人でもっと対象年齢が高いというかね。36歳でアダルトな魅力の赤井とSKE48の現役メンバー25歳荒井の歳の差タッグってとこも萌えるものがある(笑)。

実力的には、ガチクソ強いというわけではないけど、赤井は普段男と試合してるし(あと最初中島と一緒に練習してたようなベテランだし)、荒井はとんだ大物新人だったし(コレコレ参照)、戴冠した時は“んー?”とは正直思ったけど、防衛戦観てるとデカい違和感はなかったのよ。マジラビから取って代わるには悪くないチームだった。

たしかに同じようなメンツがずっとチャンピオンだと飽きがくるところはある。でもプリプリ王者は飽きとかいう問題じゃないだろう。

タッグとIPは入れ替わりがあってもいい。にしても誰でもいいわけではなく、何かを有しててほしいのよ。

その点で東洋盟友はそこに至ってない。ふりーWiFiはマジラビに対する去年のどんちゃん騒ぎ(笑)、あぁいうのをまたカマすようなら、アリだね。これからの防衛戦でそこまではっちゃけられるかどうか。られるのなら、ふりーWiFiがタッグチャンピオンで全然構わないっスよ。

 

…まぁ総括として、やっぱまだもう2年くらいは初期メンがトップであるべきだと思うよ? 他の選手はそれに取って代わる説得力がまだない。なのに変えるからすごいモヤモヤ感とか違和感がある。それは強引さを感じるということでもあって、その不自然さというのはスターダム化に近い。あそこがやってるヒストリーもクソもない、非常に短期意識で展開してくその場その場の行き当たりばったり、飽きられることを恐れて常に新展開投入してばかりの粗雑さ、アレに近い安っぽさを感じるんである。

栄光の2022年に対して、なんか今年の東京女子のクオリティが目に見えて落ちてきてるとずっと感じてる。

東京女子はコミカルとシリアス半々で、度が過ぎるコミカルをやってる一方でシリアス試合ではプロレス界屈指のクオリティのプロレスリングを見せていた。つまりフザけてもいるが強さも兼ね備えている団体だった。

ところが今年は替えた主役に説得力がないから、東京女子という団体の強さの印象が乱降下してる感じというか、縦軸か横軸かわからんが軸が片方ブレてきてるというか。

今年の東京女子は明らかに歯車が狂っている。これまで積み上げてきたものが瓦解しかねない状態になっている。

だから山下のプリプリ再戴冠は非常に歓迎すべき結果なのだが、同時にIPのリカは陥落した。リカが防衛出来てればねぇ、シングル2タイトルに安定感がもたらされたのに。予断を許さない状況。

山下がハードスケジュールの中でどこまで踏ん張れるか。

逆に言えばあのハードスケジュールで3冠王山下、八面六臂の大活躍であり、山下全盛期であることを示している。

誰がIP王座を奪還するのか? 俺はこれは未詩が適任だと思う。なんか「またぁ?」ってシチュエーションだけど(笑)、だって他に適任がいねーんだもん。もしヒカリが大ラフファイトで大攻勢かけてインペイラー倒して奪還したりしたらすげェ面白いんだけど、ヒカリのユルさからいったらそれはないだろうし…。

あとふりーWiFiどこまでやれるかだね。タッグタイトルの価値もふりーWiFiの価値も懸かってる。ここでブレイクすれば東京女子名物タッグの1つに連なる。もちろんふりーWiFiがつまんなかったらふりーWiFiもタッグタイトルも下火になる。

防衛戦はもちろん勝ち負けが大前提だけど、ふりーWiFi的には何を見せるかが重要なんだよ。勝てばいいのではなく、何を見せるか。去年挑戦時の大暴れは、タイトル奪取はならなかったけど、その“何を見せるか”をクリアしてたんだよ。その何かに代わるものをこの防衛ロードで打ち出せるか? あるいはアレをまたやったって全然いいけど(笑)。