ヤマト歴史読本フォーラム
『ヤマトの古墳と遺跡』
〜ヤマトの源流を考える〜
を受講してきました(^^)
大阪府立近つ飛鳥博物館館長 白石太一郎先生
石上神宮 森正光宮司
から大変興味深いお話を聴くことができました
印象深かったのは里中満智子先生の、辛口なんだけど的を得ているあの語り口
写真はお借りしたものです
里中先生の講演のテーマは
「三輪山とオオモノヌシの謎」
タイトル通りオオモノヌシについて、古事記のストーリーを交えながらお話しくださいました♪
中でも面白かったのは、大国主命についての語りです
兄である八十神に殺された時に、母親や貝の女神に助けられたり。。。
素戔嗚命から試練を与えられた時、スセリ姫とネズミ(メス)に助けられたりと
→全て女の力で蘇っている
国づくりでも少彦名命に頼る
本人は何も努力していない
全て人に頼っている
あ〜
私の大国主の印象もそんな感じです
ですが里中先生がおっしゃるには
女性が助けたくなるのも実力の1つ
強い女に頼って可愛げのある男でいれば、平和・安泰である
とのこと
ナルホド♡名言ですね(^^)
大国主は末っ子で、大国主以外でも神話に登場する後継は、末っ子が圧倒的に多いんですけど、里中先生曰く
一番新しい奥さんの子どもだから
だそうな
若妻は可愛い→その子も可愛いということなのか〜これも納得
ていうかそこまで考えたことなかったな(^^;;
また国譲り神話については、話し合いで解決している珍しいケースで、ヤマトは出雲のことを悪く言っていないし、それどころかヤマトから出雲へのただならぬ気遣いが感じられるのが、古代史における不思議の1つだとおっしゃっていました。
きっと何か理由があるのでしょうね!
こういった謎も古代史の魅力の1つです
こちらもとても興味深いお話が聴けました。
講演会の後半に
神宮と神社の違いって何?
という話題になったのですが、先生方曰く
神宮→神が常にそこに留まり、その御霊を祀っている(住民票がある)
神社→神が時々降りてくる(なじみのホテル)
と説明されていました。()は里中先生の表現です。
それと邪馬台国についてのお話もありました。
邪馬台は元々はヤマトと読まれていたそうで、ヤマタイと読んだのは新井白石が最初だそうです。
あ、ちなみにこの講演会の先生方は邪馬台国畿内説をとっていらっしゃり、全てその前提でお話をされています。
ですが東京は九州説が多いのだそうです。
最後に里中先生のお話。
魏志倭人伝に少しだけしか記述のない邪馬台国が、日本でこれだけ議論されているけど、当時の中国の担当者がある程度まで調査して、あとはめんどくさくなって適当に書いた(カラ出張かも?)という可能性もある。
邪馬台国がどこだっていい。
どこかにあってどこかに女王がいた。
それでいい。
はっきりわかってしまうと傷つく人がいっぱいいるから。
ということで。。。
とても楽しくてあっという間の3時間半でした
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