岸和田高松宮記念杯は
大波乱あり、大本命ありの
準決勝4レースを終了して
決勝進出の9名が決定。
地元の古性優作は、寺崎の先行を
完璧にガードしてチョイ差しして完勝、
決勝に駒を進めましたが…
現在、プロ野球は交流戦の
真っ只中で…古性は宮杯前の6/11に
京セラドーム大阪で開催された
オリックスvsベイスターズの
始球式に登場、ノーバンで捕手の
若月に届く見事な投球を披露したそうで

「投げた瞬間、ワンバンしたと
思ったんですけど…審判さんも
『競輪ファン』だと言って
話しかけてくれて、かなり緊張が
和らいだと思います。」
だそうで…関西の観客たちの前で
ホームバンク・岸和田での
高松宮記念杯とパールカップの
良いPRができたみたいですね。
そして…決勝の場内のゲストは
日本ハム→オリックス→阪神と
在阪の2球団に所属していた
糸井嘉男さん

現役時代は俊足・強肩の好打者として
活躍して、球界きっての鍛え上げた肉体と
あまりに天然な言動を繰り返すので有名で
「宇宙人」「野球脳が5g」と言われ
イジられながらも愛された名選手

現役時代の背番号は、所属した3球団
すべてで「7」を付けてましたので…
決勝で7番車になったのは
4連勝で勝ち上がった最強超人・脇本雄太

果たして、デキ抜群の4連勝で
勝ち上がってきて完全優勝を目指す、
ワッキーのサイン車券となるんでしょうか。
カチカチ本命あり、大波乱ありの
準決勝4レース振り返り
当ブログ特別解説員(無報酬)

灰人さんのエッジの効いた
コメントで送ります。
9R
前受けした庸平を5番手にいた松本貴が
先斬りしようとして、煽りがあるところ
後方からカイヤがダッシュして先行
清水は踏み出しで少し遅れるも追い付き
そのまま一本棒で最終ホームを過ぎ…
ワッキーは離れた8番手
5番手にいた松本貴が捲りを仕掛け
清水が外に牽制するところを、
松本貴の後ろにいたオグリューが内を突き
清水は挟まされながらもなんとか耐えて
そのまま中国ワンツーかと思った直線で
大外をぶん回して捲ってきたワッキーが
白虎賞の再現みたいな動きで
8番手から捲って1着
2着には逃げ粘ったカイヤが残り
3着は混戦をなんとか切り抜けた清水
灰人さん

「う〜ん、白虎賞のワッキーの捲りは
犬伏とカイヤが踏みあったから
叩き合い→ひと捲りの恵まれなのかと
思ったけど、松本貴が先に仕掛けて
引き出したとは言え、あの展開で
大外をぶん回しで届いたワッキーが
シンプルに強かったわ。」
筆者

「清水はこれが決勝なら
カイヤを庇わずに踏んだだろうけど
2着権利なのにけっこうしっかり
ガードしてやったな。
しかしまあ、相変わらずカイヤの
ダッシュはエグいな。」

「清水も完全にクチが開いていたし
アレにちゃんとマークができるのは
郡司とか古性みたいな、自力選手並みの
タテ脚があって追走の技術もしっかり
した選手じゃないと厳しいな。
しかしまぁ…庸平は度胸が足りないな。
カイヤが清水をちぎって先頭に来たとき
厳しく番手を捌いて清水を飛ばすことも
できたと思うんだけどなぁ…
庸平は実質2着権利なんだから
もっとシビアに戦って欲しかったな。」

「いずれにしても、白虎賞2着の清水が
ここで3着に入ったってことは
もうこの後のレースでは12Rに出る
青龍賞1・2着の郡司とヨシタクが
3着に入らない限りは、清水が決勝に
進むんで…10Rと11Rは2着権利に
決まったってことね。」

「そういうこっちゃ。」
10R
前受けした深谷を赤板で森田が斬って
その後ろに眞杉が追い上げてくると
深谷はすんなりと下げて眞杉が中団


眞杉は前との車間を斬って深谷を牽制
するも…深谷は打鐘すぎの2センターから
強引に捲り発進
深谷に続こうとした眞杉は、森田の番手の
恩田からボコボコと頭突きされてしまい
ブレーキが掛かって…南関3人が
ごっそり出切って直線勝負

ゴール前ではほぼ横一線になった3人
わずかに深谷が押し切り1着、
3番手から外を伸びた松谷が2着で
岩本はハコ3で決勝に進めず

「う〜ん…森田がもうちょっと早目に
ペースを上げてたら深谷も簡単には
出られなかったと思うけど、
今回の森田はイマイチの調子で
眞杉は岩本のところに飛びついて
飛ばす作戦だったと思うけど、
3ラインが並走になった時に恩田から
一発食らって微妙にブレーキが
かかったせいで、飛びつけなかったな。」

「恩田も眞杉にはさんざん世話に
なってるのに、あの頭突き連発は
なかなかの恩知らずだったな。」

「まあ、特別の準決でお互い納得の上で
別線回ってるんだから、仕方ないよな。
俺は深谷がもうちょっと長い距離を
踏んで、岩本が全く庇わないでさっさと
タテに踏んで、岩本ー眞杉松谷あたりに
なると思ったけど、深谷が溜めてから
仕掛けた感じだったんで、最後まで
しっかり粘ることができたか。」

「松谷も最後は外を踏んで2着だし
初日・2日目の動きを見る限り
脚はかなり出来てるな。」
11R
前受けした皿屋を赤板で犬伏が斬って
ペースを落ち着けようとしたところ
すかさず寺崎がカマシ気味に仕掛けて
先行、荒井は初手から寺崎ー古性の後ろで
園田は皿屋ー浅井の後ろで最後尾に。

犬伏はホームから捲りを仕掛けるも
後ろの岩津はついて行けずにブッチン
寺崎は合わせて踏み込んでなんとか
犬伏を併せきり、古性のブロックで
吹っ飛ばされた犬伏は終了

そしてこの時、皿屋の後ろの浅井は
内をシャクった園田に割り込まれて
皿屋の番手は園田に。
皿屋は捲り追い込むも前までは遠く
よく粘った寺崎を古性が差し切り
近畿ワンツー、初手から終始古性を
マークした荒井が3着。

「犬伏はなぁ…寺崎ー古性を
潰そうと思えば、寺崎が仕掛けた時に
合わせてダッシュして叩き合い覚悟で
出させない先行をすればいいし
自分だけ2着以内に入ろうと思えば
3車ラインで中団にいるんだから
ホームからじゃなくて2角の下りで
捲りに行けば、古性のブロックが
無かった可能性もあるんだけど
行くタイミングが悪かったな。」

「う〜ん、確かにあのタイミングじゃ
古性も余裕を持ってブロックして
寺崎を残せるな。」

「やっぱり、犬伏がタイトルを獲るには
準決勝や決勝で強敵と当たった時に
相手の嫌がることを徹底するか
イチかバチかで奇襲をかけるか、
どっちかをやらないと
いけない時があると思うんだけど
どっちもしない正攻法だし、厳しい
ヨコの動きがあるわけでもないし
性格が優しいっていうか、根底が
スポーツマンなんだろうな。」

「荒井はやっぱり初手から古性の後ろで
おコボレ狙いだったか。」

「う〜ん、でもあの位置は後ろに岩津が
いて、内を開けたらしゃくられるから
直線に入るまでずっとインを閉めて
回らないといけないし
古性が寺崎を残しにかかるから
荒井がインを突こうとしたら締められる
リスクがあっていけないし、2着権利じゃ
オイシイ位置ではなかったなぁ…
俺は皿屋が捲りを仕掛けていい位置まで
来れば、勢いをもらった浅井が
突っ込んで古性に迫ると思って
古性のヒモに浅井で買ったんだけど
まさか園田に位置を取られるとはなぁ…
3角で皿屋が仕掛けた時に、後ろが
いつの間にか園田になってたから
『あれっ?』って思わず声が出たわ。」
そして問題の12R
郡司がダッシュしてSを取って
初手で前受けをした南関3人に対して
諸橋が先頭の松井の横に張り付いて
そのまま赤板まで松井を押さえ続けて
松井も引かないままで周回


並走した諸橋の後ろから小林泰ー末木が
誘導が赤板を越えるタイミングで
前を斬ってそのまま先行
松井は4番手に入るも、今度は吉田拓が
松井の外に並走してウリウリと締め込み
最終バックまで並走が続いて…

なんとか吉田拓を振り切った松井が
仕掛けようとするも、ずっと並走して
脚を削られていたんで捲りに行けず
末木はバック過ぎに後続が来る前に
番手捲りを打って…不発の松井の
後ろから郡司が追い込んできて
ゴール前で迫るも、末木が押し切り1着
2着に郡司、3着に諸橋が入って
3連単15万の大荒れ車券。

「う〜ん、3番手がイン斬り気味に
抑え込むとか、昔の昭和の競輪で
やってた作戦を、令和のスピード競輪で
やっちゃうのかよ…松井も意地になって
引かなかったから、ずっと並走されて
削られちゃって、最後に仕掛ける
脚が残ってなかったな。」

「松井も意地はらないで引けば
良かったのかもしれないけど
周回中にあそこで引いたら今度は
吉田拓が被せてきて下げさせられて
結局7番手スタート、ってことに
なっちゃうのね。」

「10Rじゃ関東同士がやり合って
あっさり南関に行かれちゃったけど
ここは格上で本線の神奈川勢に対して
6対3で関東が抵抗する形だったな。
松井があそこで引いて、7番手から
ダッシュして先行したら今度は
小林泰が郡司のとこに飛びついて
番手勝負、っていう二段構えで
作戦を組んでたんだろうな。」

「なるほど…」

「俺はどっちかっていうと松井が
引いてダッシュして小林泰の
イン粘りから買ってたから
松井=小林泰・末木・諸橋に
上甲勢3車のボックス車券で勝負
だったんだよな。郡司は3着でも
決勝に乗れるから、さっさと松井を
捨てて自力で追い込んだ判断は
まあ、当然なんだけど…
郡司の2着が無かったわ。」

「そんな大穴車券を買ってたのかよ…」

「今さら南関のスジやヨシタクの絡んだ
安いスジ車券をバラバラ買っても、
儲からないからな。しかしなぁ…
末木は二次予選もそうだったけど、
前がまだ踏んで頑張ってるのに
ぜんぜん庇わないで番手捲り
するのは、格下のくせに酷いよな。」

「ああ、佐々木悠や小林泰が
どう思ってるかは知らんけど
もうちょっと手心があっても…ねぇ。」
本日はいつものサテライトで
灰人さんのありがたい能書きを聞きつつ
1Rから終日勝負して
4Rで大槻=山田久から買って
3万9千円の車券をゲットして
この一発で本日の浮きは確定
その後はやや荒れ気味の中でなかなか
的中せずに、悔しい思いをするも
準決勝の10Rで、岩本=眞杉・松谷を
中心に買うも、両者が揉めた時のために
押さえで買った深谷=松谷ー流しの
中抜き車券が的中して万車券


11Rでブログ予想通り
古性=寺崎ー荒井・浅井で厚張り購入
たいして儲からずもとりあえず的中
4Rの一発が効いたので、とりあえず
本日も浮きまして…なんとか決勝まで
打つライフが確保できました。

「今回は優勝しないといけない
理由がある」
と語っていて、なんとなく情緒不安定な
感じがしてたんですが…
古性の師匠格で、大阪の元選手の
郡山久二さんが逝去されていたんですね。

筆者が競輪に手を染めた頃は
まだS級1班の選手で特別にも出ており
気が強い競走をする自在型の選手で
捌きや捲りを駆使して戦っていて
記念をけっこう獲っていたりして
特別の決勝にも出ていましたが…
引退後には大阪で「郡山道場」と
呼ばれるグループで後輩の指導をして
自身がバイク誘導で鍛え上げ
厳しくも温かい指導だったらしく
古性とは家族同然の付き合いで
「郡山さんは出場が決まってた
1989年のGPが中止になって
乗られなかったんで、ボクのGP優勝を
泣いて喜んでくれたんです」
と、古性自身も泣きながらコメント
郡山さんは、まだ60歳だったんですね。
ご冥福をお祈りします。
★★★★★★★★★★★★★★★
さて決勝
天気は晴れで風は本日も強め

で…近畿の並びは
寺崎ー脇本ー古性ですか。
灰人さんとの検討では
「さすがにそろそろ、寺崎に一本
獲らせても良いんじゃないか?
ワッキーも古性も、ここで寺崎が
番手で獲らせてくれ、って言えば
拒否する理由も無いんじゃない?」
ってことで…
別線の先頭が深谷とカイヤなら
粘ったり飛ばしたりはできないし
脇本ー寺崎ー古性で並んだら
1枠の古性がSを取って前受け
デキ抜群のワッキーが先行して
番手捲りで寺崎=古性で決める、
と思ったんですが…
ビッグハート寺崎

「ラインから優勝が出るように
先頭で頑張ります。」
わしら
「ええ……」
初手はやはり古性が前受けして
近畿ー南関ー中国ー末木の順
そこから赤板でカイヤがダッシュして
前を叩きにいって…寺崎はそこで
突っ張って死に駆けの先行、もしくは
カイヤのダッシュに清水のクチが開くので
そこにズッポしてしまうとか
中国の2車だけ出す、という展開ですが
いったん出してもすぐに叩きに行く、
ということで…いったんはカイヤと
寺崎の踏み合いがありそう
深谷は叩き合いを見つつ、どこかで
ペースが緩めばカマシか捲りで
迫る…という感じなんでしょう。
カイヤや寺崎には脚力で劣りますが
デキは悪くなく、長い距離でもちゃんと
先行できているので南関にもチャンスあり
で…カイヤは自身が勝つ競走をするのか
それとも本線である近畿を潰すために
先行で魅せる競走をするのかっていうと
どちらかは不明
ただ、ワッキーには2走連続で負けてるので
性格上は近畿を潰しに行く先行を考えるかも
単騎の末木は位置としては先行しそうな
カイヤー清水の後ろに行くか、死に駆けも
ありそうな近畿の後ろに行くか…でしょうが
特別初優出で、どこかにムリに競りこんで
レースを壊すようなことはできないような
気がするので…カイヤのダッシュに
ついていくのは難しそうなんで
勝負どころでは近畿の後ろに行くのが
高目な賞金がもらえそう
う〜ん…
連日、長い距離を踏んで先行してる寺崎
今回はデキが抜群で体調面の泣きも入らず
自信たっぷりの感じがするワッキー
前述した「勝ちたい理由」を持って
厳しいブロックでガードする古性
どう見てもこの3人が組んだ近畿ラインが
強いんで、普通に考えればワッキーか古性の
どっちかを本命にするべきなんでしょうが
すごく悩んだ挙げ句に、当ブログの本命は
郡司浩平です。

カイヤがある程度の抵抗をして近畿を削って
場合によっては近畿の後ろで粘って
そこに深谷がカマしていって出切って…
という条件は必要なんですが
ワンチャンスはあると思います。
相手は追走の松谷、深谷に超抜のワッキー
近畿不発でも切り替えて迫ってくる古性まで
3連単 5=1278ー12478
あとは古性のアタマ固定から
3連単 1ー357ー23578
厚めに 1ー7ー568
点数多くてスミマセン。
ワッキーはデキ抜群ですが、全日本選抜で
裏連携的なものがあってグランドスラムを
達成できたために古性には恩があり
ここは古性に獲らせてやる競走もありそうで
すんなり寺崎の先行でも古性に譲りそうな
そんな気がしております。
さて…
郡山さんの逝去、日野未来の電撃引退と
近畿のファンにとっては寂しいニュースが
続いたようですが、果たして地元のGⅠを
近畿ラインが勝ち取って、スタンドのファンと
喜びを分かち合えるでしょうか。
6日間の長丁場、お疲れ様でした。
皆様のご健闘をお祈りします。








