武雄記念は小雨の降る中で激戦の
準決を終えて、決勝進出の9名が確定
地元・九州からはホームバンクの
山田庸平と山口貴弘を含む4名が優出し
嘉永ー山田庸平ー山口貴弘ー園田
で4車連携することに。
兄・英明の欠場で主役を期待された
山田庸平は、地元の歓声に応えて
堂々の3連勝で優出
そして地元記念初優出の山口貴弘は
得点上位で格上の園田から快く
前回りを許してもらい
「2日目から変えた新フレームが
噴いて、脚力以上の力が出た」
と、地元で手応え感じながら
4車ラインの3番手を回ることに。
その一方で、こちらも好調で
3日間バックを取って自力で
決勝進出した太田海也には
「優勝に一番近い位置だから」と
山田久徳が番手に付けるサプライズ
今回は3日間地元選手を番手につけ
すべてラインでワンツーを決めて
決勝進出を果たしたカイヤは
「武雄は前回が失格だし、
今回はいい思い出に変えたい。
自力。優勝できるように。」
と、記念初優勝に向け気合満点の形相
その一方で、高知記念からの連戦だった
眞杉は12Rで嘉永の先捲りに屈して4着
「中途半端過ぎました。ダメですね。
自分が練習不足、力不足なだけです。」
との反省の弁
そして11Rで野口の逃げを番手捲りした
岩本は後続にズブズブにされて4着になり
こちらも優出を逃し
「野口さんがあそこまで駆けてくれたのに
3着にも入れなかったのは力不足、
申し訳なかったです。」
10Rでの本命だった戸郷似・寺崎は
捲り届かず4着に敗れて
監督・慎之介
「エースの責任を果たしていない。
これでは示しがつかない。
しばらく2軍で調整させます」
だそうで…SSの二人と今シリーズの
最高競走得点の寺崎が不在になった決勝は
九州4車・関東3車・カイヤ久徳の
3分戦になりましたが、ここを制して
名古屋ダービーに勢いをつけるのは
どの選手になるでしょうか。
準決振り返り
当ブログ専属解説員(無報酬)
灰人さんの解説で送ります。
10R
赤板で後方から久田が上昇して
前受けの寺崎はちょっと踏み込んでから
車を下げて、叩いた久田をハンマー野口が
打鐘手前で一気にカマして先行
前の二人と3番手以降にかなり車間が
開いてしまい…第二先行みたいに
なってしまった久田ー柳詰の後位から
バックで坂井が捲り発進すると
岩本は引きつけること無く自動発進での
番手捲り
直線で坂井ー杉森が岩本を捕らえて
外を捲った寺崎は膨れて届かずに
寺崎の勢いをもらって内を突いた
山田久が3着。
灰人さん
「う〜ん、岩本と野口は最初っから
話がついていた感じの番手捲りか…
野口が吹かし過ぎちゃって後続と
車間が開いたのが、久田と寺崎には
キツかったなぁ……。」
筆者
「しかしまあ、番手捲りであそこまで
飲み込まれた岩本は情けないなぁ。」
「まあ、仕方ないんじゃないか?
岩本はヨコが弱いから後続の捲りを
張りながら踏み込むことはできないし
バックからの番手捲りでも一人じゃ
押し切るだけのタテ脚も無いし
SSの中で一番のアピールポイントは
インタビューの好感度だけだからな。」
「寺崎は車間が空きすぎて、追っかけても
難しかった感じだね。」
「やってることはワッキーと一緒の
前受けしてから全引きしての捲りで
位置取りもしないし内も突けないし
脚力はワッキーより下なんだから
まあ、あの展開じゃ直線長い武雄でも
外を回ったら届かないよな。
イチかバチかで内に入った山田久は
なかなか良い判断だったな。」
「展開はだいたい当たったけど
内を突いた山田久の3着は無いわ。」
「捲りの番手が勢いもらって
4角山降ろしで伸びて強襲、は
武雄の穴の出るパターンだろ。
毎年来てるのに学んでねぇな…。」
「す…スイマセン。」
11R
赤板で前受けのカイヤを、ダッシュした
蕗澤が強引に斬って先頭に出るも
そこからいったん低速に落として徐々に
踏み込もうとするも…7番手まで下げた
カイヤが打鐘4角で一気に踏み込んで
前を飲み込んでいくカマシ先行
ハマろうとした蕗澤は置いていかれて
新田と三谷竜が捲りに行くも
車間が開いた3番手の山口貴さえも
交わせずに…粘るカイヤを庸平が差し
ラインワンツースリー。
「蕗澤は斬ったまでは良かったけど
そこから先の考えがなかったのかな。
二次予選で杉本に拾ってもらって
勝ち上がったのに、前を斬った以外は
何もできずに終了かよ。」
「まあ、後ろのラインと呼吸を合わせて
波を作ってローリング先行、みたいな
揺さぶりがあっても良かったかもな。」
「しかし新田は弱くなったなぁ…
高知の落車の影響があるんだろうけど
2日目は杉森に軽く捲られるし
今日はサラ脚なのにカイヤに迫るどころか
100点しかないクチの開いた山口貴も
交わせないとは…。」
「せやな。」
12R
前受けの眞杉を赤板で石原が斬りに行くと
中団にいた嘉永が先に眞杉を斬って踏み込み
そこを石原が叩いて先行。
眞杉は打鐘で踏み込もうとするが
九州3番手にいた田中誠にブロックされて
タイミングがずらされて仕掛けに失敗
いったん踏みかけてから隊列に戻り…
最終バックで3番手から嘉永が捲り
あっさり出切ってそのまま押し切り
追走の園田と九州ワンツー決着
眞杉は直線でも伸びきれずに
追走の高橋築に差されてまさかの4着
「眞杉は、さすがにナメ過ぎだろ。
赤板で嘉永に前を斬らさない動きも
できたと思うし、打鐘での石原が出る時に
ついて行って中団の嘉永をインに
押し込めたり、いっそ石原を叩いて
先行しても3着には残れたと思うのに
ことごとく後手に回って失敗したな。」
「やっぱり、疲れてて判断が鈍ったのかね。」
「調子がいい時はスイッチが入って
無駄にヨコをやり過ぎたりするし、
眞杉と森田は好きなんだけど
なかなか車券は買いづらいんだよなぁ…
で、嘉永は庸平が『良い時に戻った』
みたいなことを言ってたけど
たしかに今回は調子がいいな。」
「せやな。」
さて…行ってきました武雄競輪場
天気は薄曇りで風はほとんどなく
過ごしやすいコンディション
場内では昭彦さんの予想会とか
鬼脚が日野未来にデレる姿がやたらと
目立ったトークショーを見つつ
屋外のテントでビールを飲みつつ
楽しい時間を過ごしていましたが…
負け戦の1〜3Rはよく解らないので
打たず、その後に4〜11レースまで
投票し続けて……ぜんぜん当たらず
抜け目や裏目が続いてしまい全敗
最終でブログ予想通りに園田軸の
車券でようやく2万シューを獲りましたが
それまでに負けすぎていたのと
最終日にライフを残しておこうとチキって
厚張りできずに…トータルではチョイ負け
前日に増やしたライフが削られて終了
同行した灰人さんは、現地参戦にしては
珍しくあまり熱くならずに淡々と勝負
「先週の高知記念に比べると、
メンバーが2枚くらい落ちるから…
どうもイマイチ、燃えないな。」
と仰せで…4Rで万シューを4枚取って
多少のドヤがありましたが
それ以外は、おとなしいまま終了
まあ、勝負は最終日だから…(震え声)
でもまあ、武雄は相変わらず
地元選手への温かい声援が飛んで
ローカルの場ならではの良さがあり
緑の中で癒やされつつ楽しんで
ビールも美味しく頂きましたし
ラストの2レースは九州の選手の
アタマで場内は大歓声に包まれて…
実質、勝ったようなものですね。
(負けた記憶を改ざんする養分)
決勝予想
天気は回復して晴れそうですが
かなり風が強くなりそうで
気温も上がらない予報
もうちょっと並びで揉めたりとか
時間がかかったりするかと思いましたが
けっこうすんなりと確定
園田が山口貴に譲って4番手と
他地区に付けないイメージの山田久が
カイヤの番手に行くのが想定外
カイヤ
「決勝では敵ですね。」
ヨーヘイ
「まあ、九州の前で駆けてくれても
それはそれで良いんだけど
さすがにムリだよね。」
関東の3人は、高橋築と坂井が
日大の先輩・後輩なんで番手に行くのかと
思ってましたが、灰人さんいわく
「高橋築は最近出てきたポッと出だから
いくら坂井のジカの先輩で
杉森よりちょっと点数が上でも
栃茨を越えて番手回りってのは無いだろ。
地元記念とかでも無い限り、杉森に
前を回してくれってのは厚かましくて
口にできないんじゃないか?」
ってことで…これは灰人さんが正しくて
こっちもすんなり坂井ー杉森ー高橋築に
で…展開としては
1枠ある庸平が初手で前受けを取って
2枠の坂井が中団、3枠カイヤは後方
そこから赤板でカイヤが上昇して…
嘉永は4車なら当然突っ張ってカイヤを
下げさせようとするも、両者のダッシュ力の
違いでカイヤが叩いてしまいそう
ただ、気が強い嘉永が引くわけもなく
カイヤに叩かれたらまた追っかけて
叩き合いが勃発しそう
坂井は両ラインを揉めさせて
やり合ったところを捲るのがベスト
カイヤも嘉永も中団に収まることが
できないのと、踏み合いになると脚がない
山口貴がブッチンしてさらに隊列が
短くなりそうで…
う〜ん、庸平には優勝して欲しいですが
カイヤとの叩き合い+後ろ二人のチギレが
同時に起こってしまうとさすがに厳しく
九州がラインで決めることは難しそう
なので車券の軸は…悩みましたが
坂井の番手の杉森から
坂井が一気に出切るカマシ捲りなら
直線長い武雄なら逆転あり
相手は坂井、高橋築、庸平
3着には2日間世話になった園田も
3連単 4=127ー1278
厚めに 4=2ー13789
まあ、筆者は九州人なので
スタンドからの地元の大歓声の中で
庸平が優勝して昭彦さんとか中野親方が
大喜びする姿は見たいんですが
そこは抑えにしておきましょう。
さて…本日も現地観戦
ちょっと寒くなるようですが
楽しんでまいります。
皆様のご健闘をお祈りします。