伊東温泉ウィナーズカップは
激闘の準決勝を終えて
決勝進出の9名が決定。
(画像リンクからインタビューへ進みます)
地元の南関ラインは
郡司ー深谷ー岩本の並びで
現在の南関実力トップ3が進出
対抗する近畿は
ビッグハートな男を先頭にして
寺崎ー古性ー村田雅の並び
そして準決勝を纐纈の献身で
勝ち上がったレフト先輩・浅井は
東北一人の勝ち上がりの新山の
番手に行くことを選択
眞杉は単騎での勝負
で…9Rには
第7回を迎える企画レース
「ガールズフレッシュクイーン」
というデビュー2年以内の選手の
一発勝負のレースがあるわけですが
こちらはすでに本デビュー後優勝10回
新人としては驚異的な成績で
すでにナショナルに所属している
126期の仲澤春香の力が違いすぎて
車券の妙味はヒモ探しになりそう
まあ、ガールズなんで他の6人が
結託して内に包みこんだりして
波乱があるのかもしれませんし
直前までナショナルの遠征でトルコに
行ってたらしく時差ボケも心配ですが
今までのガールズの戦績を見ると
それを割り引いても楽勝っぽい実力
予想については当ブログの
ガールズ特別顧問(無報酬)
ベッカム似さんにいつものごとく
コメント予想のお願いをするのですが
なにか悪魔の一手がありますかね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
準決振り返り
当ブログ特別解説員・灰人さんの
解説とグチを含めながらお伝えします。
レース前の検討
灰人さん
「まあ、寺崎は初手の位置がどこでも
斬らずに最後方にいて捲り狙いで
眞杉は寺崎を見られる中団の位置から
ずっと牽制して行けるところから
自力で発進して3着以内を狙って
とにかく寺崎とワッキーを決勝に
乗せないことだけを考えるだろうな。」
筆者
「決勝を見据えた組み立てを考えて
とにかく近畿両者を●すことを
優先するってことね。」
灰人さん
「そう、だから眞杉の前にいるラインは
わりと楽に力を発揮できるはずで
慶次郎ー庸平の九州ラインの後ろに
単騎の小川真が付けて先行
眞杉は4番手か6番手で後ろの近畿を
牽制しながら勝負って感じだから
慶次郎は死に駆けとはいえ
赤板過ぎても流せるし、打鐘くらいから
バックを目指して踏み込むだけの航続距離
そっから番手捲りすれば庸平が後ろから
眞杉に捲られても3着以内は残るだろ。」
「そのあたりの展開は考えたんだよね。
佐々木眞あたりが先捲りすることは?」
「まあ、佐々木眞は良い競走はしているから
岩本に任されたら一回は動くだろうけど
番手捲りの庸平か併せて捲る眞杉の外を
捲り切るほどの脚は無いからねぇ…。」
「展開次第で寺崎がカマシを打って
バック取る競走は…これまでの経緯から
まず、無さそうだな。」
「ああ、全冠制覇がかかったワッキーを
背にしてもバックまで動かずに
4角捲り追い込みで勝負する
不動のビッグハートを持つ寺崎だから
このメンバーでは仕掛けないだろ。
ワッキーもいままでさんざん自分だけの
後方捲りで勝負してきてるんだから
文句を言われる筋合いも無いよな。」
「せやな……。」
レースは眞杉がSを取って
関東ー南関ー近畿ー小川真ー九州の初手
青板バックで林が上昇して眞杉を斬るが
その動きについて行かずに近畿の後ろを
キープする小川真
「さっさと切り替えろオガシン
そこは最終バックでも9番手で
絶対届かない泥舟やぞッ!」
もちろんそんな声は全く届かず
あるわけがない寺崎のカマシに
期待している可哀想な小川真
そして打鐘過ぎから駆け始める
慶次郎の様子に灰人さんが激怒
「てめぇ慶次郎、なんでそんな
内側の赤いとこ走って庸平に
向かい風を当ててんだゴラァッ!
死に駆けに不満でもあんのかッ!」
まだ脚が残っていて、退避するわけでも
ないはずの最終ホーム付近で
なぜか不自然なくらい走路の内側の
赤いところを走っている慶次郎
風をモロに浴びている庸平は
番手捲りに行く前に失速気味で
眞杉が早めに捲りに行くも…
さらに外を踏んだ佐々木眞の勢いが良く
眞杉が必死で自分で止めに行った
その後ろから伸びてきたのは
前日に深谷にちぎれて反省していた岩本
そしてその後ろの寺崎も連れ込んで
しまって…坂井は踏むコースがなく
ワッキーは届かずで
岩本ー寺崎ー眞杉で決着
SS二人と2連勝の寺崎の組み合わせ
でしたが…この着順だと5万シュー
「慶次郎は、なんであんな変な
コースを辿ったんだろうな。
力を使い果たした先行選手が
もう番手捲りしてくださいって
内側に退避することはよくあるけど
その後も踏み続けてたし
庸平もどうして良いか迷ったところを
眞杉に来られたって感じだったな。」
「さあ……本人のコメントが
知りたいけど、知ってももう遅いな。」
釈明しろよ、慶次郎。
11R
「このメンバーで郡司が負ける
悪魔の一手って…考えられるか?」
「う〜ん、纐纈が郡司に飛びついたり
佐々木悠が先行して吉澤がハードな
牽制をする可能性はなくはないけど
フツーに考えたら、滅多にないレベルの
地元番組で、郡司と深谷が揃って決勝に
進んだら今度は郡司が前回りで
『責任を持って先頭を走ります』みたいな
コメントをするんだろうな。」
「じゃあ今日は、
『お笑いグンジ道場』はナシ?」
「まあ、俺達の想像の範囲を超える
アクシデントがない限り、
郡司と深谷は決勝に行くんじゃね。
たぶん調子ボロボロだけど何かしないと
気が済まない清水がイン斬りして
レースを動かして、そのまま消えるぞ。」
レースは前受けの南関勢を清水が斬って
そこから纐纈が前に出て佐々木悠がそこに
続いて…一気にペースを上げ先行する纐纈
深谷は車間が開いた7番手に置かれて
最終バックで佐々木悠が仕掛けようとするも
浅井が内外に微妙に動いてフェイントを掛け
内を突こうとした佐々木悠を締め込み撃退
バックで番手捲りを打った浅井が抜け出して
もう決まったか…と思った直線で
すごい勢いで伸びる深谷、
そしてその深谷を交わす郡司の豪脚
3着は超・微差で…レフト先輩。
深谷と郡司の追込みに屈しましたが
このメンバーで気持ちの入った先行で
中部の大将・浅井を決勝に乗せた
纐纈の献身は称賛されますね。
今までは大舞台でのあんな死に駆けは
みたことがなかったんですが…
「いやぁ…纐纈ってあんなことも
できるんだな。今回の2日目、3日目で
ずいぶん自信を付けたんじゃないかな。」
「ただの小者だったかと思ったけど
今回でだいぶ評価が変わったわ。
ただなぁ…こういう奴は今までにも
いたけど、落車や怪我であっという間に
輝きを無くしてしまうこともあるから
頑張って欲しいな。」
レフト先輩・浅井も
「纐纈くんが頑張ってくれた。
今度は二人で勝ち上がれるように」
と感謝の気持を述べてましたが
でも……ケンヤにも藤井にも谷口にも
過去のこういうインタビューでは
同じようなことを言ってたけど
まだ実現して無いような気が…?
12R
「犬伏と新山で、叩き合いになるかな?」
「う〜ん…新山は後ろが他人だし
駆けるけどツッパリかカマシか
どっちかは展開次第だな。
で…犬伏は脚力はあるけど心が弱いから
斬ったあとにソーマに叩かれたり、
新山から突っ張り食らったら
あっさり下げそうなんだよな。
犬伏は一撃の破壊力だけで勝ってるから
勝ったときは強く見えるんだけど
いろんな展開に対応する能力が無いし
併走を嫌うっていう欠点があるから
このメンバーじゃ松浦が付くとはいえ
ちょっと微妙って感じだな。」
「なるほど…俺もそんな感じの印象で
新山の先行を上手く使った古性が
勝ち上がると思うわ。」
「俺は古性の調子がイマイチだと思ってて
新山に前受けをやって3番手の初手なら
新山が犬伏を突っ張るか、いったん出しても
犬伏が流して息をついたところを
ソーマくんが斬ってくれるから
そこをカマして…って感じで、新山が軸。」
「高橋築が絡まれずに付いていけるかね?」
「う〜ん…ヨコの強さはわからないけど
ソーマくんや古性あたりは厳しく来るから
絡まれたら飛びそうね。
でもまあ、他地区のSSにつけるんだし
特別に出るようになったのは最近だから
あっさり切り替えることはできないし
それなりに仕事はするんだろうな。
新山がペースで駆けても高橋築の横までは
誰か来るんだろうから、絡まれて終了の
可能性がけっこうあるわな。
だから俺は、新山が軸でヒモに混戦強い
古性・ソーマ・旭あたりで筋違いが中心、
犬伏松浦はバッサリ切る。」
「う〜ん…確かに今の調子の古性が
決勝乗るには新山の三番手について、
しかも新山が犬伏に勝てるように
アシストする作戦が必要ってことか。
そうなるとお前の言う通り、新山が
恵まれるよなぁ……納得行った。」
レースは初手で前受けを取りに行った
古性が、新山だけ入れて3番手に入り
東混成ー近畿ー九州ー瀬戸内ー山田諒で
初手の周回
そこから青板バックで上昇した犬伏を
新山は後ろを見ながら牽制を繰り返して
古性と伊藤颯も連動して牽制して…
ツッパリ先行の圧に負けた犬伏は
車を降ろして最後方へ
そこから新山がペースに入れようとした
打鐘で、5番手からダッシュした伊藤颯が
高橋築の横まで行ってガツガツと押圧
そして伊藤旭は古性に一発食らって下げ
その後ろの村田に絡んで…隊列が短くなり
犬伏が踏み込んで捲り上げるも、
踏み直した新山がペースを上げて犬伏は
外に浮かされてジエンド、そこを古性が
捲って、そのまま前団を飲み込んで1着
高橋築は伊藤颯に削られて両者伸びずに
新山が2着に粘って、伊藤旭の抵抗を
なんとか始末した村田が3着。
「なるほど…新山を上手く使って
古性が勝ったけど、道中の動き次第で
新山が勝ってもおかしくない展開の
レースだったな。」
「しかしなぁ…展開がいくつかあって
ビチっとまとめられる車券じゃないから
配当もあんまりつかない上に
厚めには買いづらいんだよな。」
「確かに…。」
車券の結果は…
準決12Rを獲りましたが
10Rはハズレ、11Rはあまりの
オッズの安さにケンして買わず
負け戦でも「ナショナルツエー」で
そこそこ撮ったんですが…安いとこだけ
トータルではチョイ負けで終了
灰人さんもイマイチだった様子
気温が上昇して花粉症が辛く
サテライトで鼻をかみながらの観戦
体調もライフもイマイチな状態ですが…
でもまあ……
人生には万全な状態など
ないらしいので、
たぶん決勝も打ちます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
決勝予想
郡司「先頭で自力」
深谷「郡司の番手。持ち場を全うしたい」
岩本「3番手。お客様の声援が嬉しい」
南関はこの並びで昨年の競輪祭の準決
寺崎ー古性ー村上博と並ぶ近畿勢と
勝負して…古性の反則ブロックで
深谷と郡司は落車の大惨事
寺崎「7番手です。」
古性「8番手です。」
村田「今年未勝利ですが、賞金ランクは
現在9番手で…たぶんレースでも
最終ホームでは9番手です。」
村田雅は今年22戦して未勝利
でも全日本選抜に続く決勝進出
「ウィナーズカップ」のタイトルに
ふさわしくなさすぎる成績ですが…
でも、それなりに好調なんだよなぁ。
初手は、今回は古性が譲らず前受け
枠なりの並びになりそう
516/249/7/38
そこから新山が斬って先行態勢
おこらく寺崎は最後方まで引いて
その時に郡司が新山を叩いて駆ける
「そういうこと」な案件なのか
それとも中団キープして捲りに行く
位置取りからの競走なのか…
今まで記念は何度か獲らせてますが
深谷に特別競輪は獲らせてない郡司
地元のここで獲らせてしまえば
今までの借りは返した気になれる
浅井にそこまでの恩義がない新山が
叩き合いを避けて中団に下げてしまえば
南関勢の後ろに眞杉が入って
その後ろに新山浅井ー近畿3車
新山か寺崎の捲りに合わせて
深谷が番手発進してしまえば
短走路の伊東ではその上を捲るのは
余程の力差がない限り難しく
そのまま深谷が押し切って地元優勝
めでたしめでたし……なんですが
……なんですが?
そんなハッピーエンドを許さない
勝負にシビアな男がいまして
静岡GPのときに●●ー郡司の
3番手にいた岩本を捌いて
位置を強奪した眞杉
その時は●●が流したので
ワッキーにカマされて後続が全滅
強盗に入ったのにお宝が無くて
失敗した眞杉でしたが……
今回も二段駆けの雰囲気を感じたら
人柄の良さと懐の甘さに定評のある
岩本のところに再犯の押し込み強盗
地元のハッピーエンドを踏みにじる
バトルジャンキー
ええ、再度の「単騎の眞杉は買い」で
軸は眞杉からです。
相手筆頭は深谷、そして寺崎が
深谷に合わされた時に強引に降りて
潜り込んでくる可能性がある古性
3連単 7=14ー145689
厚めに 7=4ー1589
オッズがどんな感じかは不明ですが
おそらく、みんな大好き二段駆けで
深谷のアタマが売れてしまうので…
上記は安そうなのが含まれているので
多少配分するかもしれません。
寺崎は確かに強くなったんですが
位置取りせずに展開待ち捲りの
ワンパターンでしか勝ってませんので
力勝負で勝てるかって言うと微妙で
軸とは考えられませんで…
あとは新山の方の捲りを少々
こっちは小銭で
3連単 3=48ー14789
晴れて気温が上昇して
午後には20℃を超えるらしい伊東
春の訪れにふさわしい覇者は
果たして誰になるんでしょうか。
4日間のお付き合い
ありがとうございました。
皆様のご健闘をお祈りします。