はぐれシーサー軍団の挑戦・伊東温泉ウィナーズカップ3日目 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。



2026年度の特別競輪の日程が
発表になっていましたね。


一番のトピックはなんといっても
いわき平でのグランプリの開催。
東日本震災でバンクが亀裂したり
避難所になったりして、その後に
改修され、長い月日がありましたが



 

ダービーやオールスターの開催は
いままでもあったんですが
東北初のグランプリの誘致に
地元の皆様は歓喜されているでしょう。


君たちにとっては、もう5年くらい前に
実現されていたら良かったのに

…ねぇ。


そして、オールスターが松山
サマーナイトが高知で開催されて
3月の防府ウィナーズカップもあり
瀬戸内での開催が目立ち
広島では初のGⅠ開催である
全日本選抜が決定。


2010年代には廃止の議論があった
広島競輪なんですが、持ち直して
黒字化が進み…チャリロトへの委託で
大幅な改修工事が実施されて
リニューアルオープンのこけら落としに
初のGⅠ開催。

地元選手と運営を含めた尽力があり
やはり松浦がGPを獲得したのも
追い風になったんでしょう。


楽しみではあるんですが…
ただ、近年の業者への委託事業による
競輪場の改修は、スタンドを減らし
観客が入場するスペースが大幅に
少なくなっているのが特徴で


武雄、熊本、玉野、防府あたりの
近隣地区の事例を見ていますと
確かにバンクや周辺はキレイで
中継が見やすくなったんですが
観戦スペースが減少した影響で
本場に打ちに行くと混雑しすぎて
スペースがなくて…券売機や食堂も
少なくて混雑して、「快適に打つ」
というのからは縁遠い印象

ネット投票が主流になってるんで
記念以上の開催じゃないと埋まらない
スタンドに金をかけるのは不効率、
というコスパ理論があると思いますし
そもそも委託業者がチャリロトや
オッズパークといったネット投票の
運営事業者で、地域行政の担当者は
「黒字が出て面倒がなければOK」
みたいなスタンスでしょうから
まあ仕方ないかな、とは思いますが…


まあ、武雄みたいにローカルな
場所にあって今後に特別競輪を
誘致することは無さそうな競輪場は
キレイでコンパクトな施設の運営で
それはそれでいいと思うんですが

熊本や広島といったそこそこ大都市で
定期的な特別競輪の誘致を目指すなら
ある程度、観戦スペースの確保や
本場に大勢の観客が来た時の対策を
考えてほしいですね。

毎年の恒例行事として
春の武雄記念、秋の小倉競輪祭は
だいたい行ってる上級養分で
現地観戦好きな筆者でさえも

2026年は2月に熊本全日本選抜
3月には防府でウィナーズカップが
実施されるんですが…現地に行くのを
どうしようか考え中です。
広島も新幹線で日帰りで行ける
距離なんですが…微妙。

ローカルの競輪場の良さを
のんびり味わうのは武雄記念で、
大観衆の声援があり盛り上がる
GⅠの迫力を味わうのは小倉競輪祭で
いいのかなぁ…って感じです。

長文の前置き、失礼しました。


★★★★★★★★★★★★★★★★




さて…伊東温泉ウィナーズカップは
波乱と激闘の2日目を終えて
準決進出の27名が決定。
地区ごとの選手数は

東北 1名
関東 5名
南関 5名
中部 3名
近畿 4名
瀬戸 5名
九州 4名


けっこう拮抗した数字になったんですが
昨年まではけっこう大勢力だったはずの
東北は新山だけ、というのは意外



一方で、最近の特別競輪では準決まで
進む人数が少なかった中部は
7Rで纐纈と浅井が見事なレースで
ナショナルエースの中野慎を粉砕
11Rでは山田諒が深谷を破る
ジャイアントキリングで進出。


ここ最近は、準決勝の進出は
レフト先輩とケンヤ、あるいは
二人のどちらか……というのが多かった
中部に新しいウェーブが。


そして筆者の地元である九州からは
山田庸平、林慶次郎と伊藤颯馬、伊藤旭の
4名が準決に進出。

沖縄出身でホームバンクがないので
九州の記念では地元選手の先導役になる
番組が組まれることが多く、
心を燃やして駆けることが多いソーマと
九州の暴君・荒井とジカの高校の先輩の
嘉永に前回りを許されない伊藤旭は
筆者命名の「はぐれシーサー軍団」の二人


GP王者古性、新山、犬伏、松浦といった
トップクラス相手に挑戦する二人
昨年の取手ウィナーズカップでは
決勝に残った伊藤颯馬がライン先頭、
強敵相手に結果を残せるでしょうか。



意外に荒れた二次予選振り返り


6R

前受けした菅田は、伊藤颯の上昇に
何故か誘導を残したまま退避
前を斬った伊藤颯を藤井侑が叩いて先行
石原がカマしてくるも出切れずに終了し




 

バックで3番手から捲った伊藤颯が
出切って庸平と九州ワンツー
終始、九州の後ろにいた吉澤が3着。
組み立ても仕掛けも万全だった伊藤颯

競走は素晴らしかったですが
金髪はイキってる田舎の高校生みたいで
イマイチな印象が…。



7R
青板バックで上昇しようとした東北勢に
浅井が厳しい牽制を入れて出足を止めて
赤板で強引に主導権を取りに来た中野慎に
纐纈が飛びついてクチが開いた守澤を
どかして番手強奪に成功


 

内をしゃくろうとしたアフロを纐纈が
締め込んで下げさせ、アフロも終了

 


 

捲ってきた取鳥はレフト先輩が牽制する
阿吽の呼吸でナイス連携を見せた
中部の二人が番手捲りでワンツー

前日に内に詰まって仕掛けられず
きついヤジを浴びたに違いない中野慎が
今日はとにかく早めに仕掛けると読んで
ちょっと焦らせてからダッシュに弱い
守澤を捌きにいく作戦が素晴らしく
纐纈はYGPに次ぐナショナル粉砕で
6万シューの穴に。


素晴らしいぞ、纐纈。



8R
青板バックで後方から斬った青野を
赤板前に叩いた吉田有が先行…も
すかさずダッシュした犬伏が
吉田有が掛かる前に叩き切って先行


犬ダッシュで車間が開いたので
坂井はやむなく吉田有を捨てて
自力にチェンジして、ゴール前で
四国両者に迫るも…2着がやっとの
ハサミ車券で決着。

関東と南関が連動して戦えば
もうちょっとなんとかなるのかと
思ってましたが…呼吸が合わず。

やっぱり犬伏ツエー。


9R
青板バックで池野が太田海を叩き
太田海は立て直して強引に主導権を
取ろうとするも、池野が抵抗して
松本貴は番手を守れずにブッチン


 

強引に逃げた太田海の番手は池野で
松本貴が追い上げたり佐々木眞が
仕掛けようとして…隊列が短くなった
最終ホームから捲った佐々木悠が
好スピードで前団を捉えて出切り
番手の高橋築が差して、関東ワンツー
圧倒的人気だったカイヤは4着敗退、
 

これにてナショナル勢は全滅。


スピードバンクの伊東温泉なんで
ナショナルが優勢かと思いきや…
7Rの中野慎もそうでしたが
なんか「逃げりゃ良いんでしょッ!」
みたいな競走をしたカイヤには疑問。



そりゃ個の脚力だけで勝つのが
競技のKEIRINなんでしょうけど
纐纈とレフト先輩みたいに、1+1を
2以上にする連携があるのが
漢字の競輪であることを知りましょう。
(謎の上から目線)


10R
青板バックで上昇する野口を
前受けの黒沢が牽制しつつ先行態勢
3番手に野口、5番手にワッキーが
入って伊藤旭が7番手の打鐘過ぎに


 

最後尾にいたハラケンがまさかの
単騎ガマシを敢行ッ!



 

好スピードで一気に後続をちぎって
⑥のアタマ車券を持っていた皆様が
一瞬の夢を見るも…捲ったワッキーが
現実に引き戻すスピードで前を捉え

 


男・村田雄はちぎれかけながら
なんとか付いて行くも…その後ろから
伸びた伊藤旭が2着

上がり9.2の捲りで勝った超人

「今節は不安があるなかで
 勝ち上がれて良かった。
 いつもの自分ではなく、
 求められているものが
 自在寄りだと思う。」

……………?

後半部分を誰か、訳してください。


11R
前受けの深谷を町田が叩きに行き
深谷は突っ張るのかと思いきや
赤板過ぎに町田を出して3番手に。


打鐘過ぎ3角から山田諒が仕掛け
併せて捲った深谷の後ろの岩本が
追走を外してしまい…踏み込んだ
山田諒が番手にハマるラッキー



岩本


「ボクがしっかり追走すれば
 ラインで決まったと思う。
 深谷くんに申し訳ない。」




いや…申し訳ない、じゃないだろ。
追い上げもせずシャクリもせず
3番手追走の岩本に助けられて
山田諒がゴール前で差し切って
2車単2万円超えの穴車券に。


でもまあ、岩本らしいといえば
岩本らしいのかも…?



毘沙門天賞振り返り

青板バック過ぎに動いた清水を
前受けした郡司が突っ張って先行

 


 

清水は松谷の内をシャクって
イチャイチャして、後続を困惑させる
謎の動きを見せるも…打鐘すぎに
眞杉が一気に捲って前団を捉え
好スピードで寺崎ー古性が追走


 

眞杉が粘るも、サラ脚で追走の
寺崎ー古性がゴール前でズブズブに
差し切って近畿ワンツー。

だいたい想定した展開通りに
進んだんですが、筆者の想定では
眞杉の前に新山がいる予定だったので
車券を眞杉の1・2着で買っていまして
最終バックからは何度も
「そのままッ!そのままッ!」
と心のなかで叫んだんですが
 

 

……直線の途中で諦めました。
仕掛けが半周早いよ、眞杉ボーイ。
そして新山は何してたの?
準決に脚を温存してたの?

戸郷似の男・寺崎は
2日間展開ラッキーで8番手から
捲り追い込むだけで2連勝。


激戦っぽい準決で真価が問われますね。




車券の結果は…
ブログ予想通り購入しましたが
6Rで九州ワンツーで的中
3着吉澤は厚めに買ったんですが
配当はけっこう安くて残念

その後の8Rはカスリもせず
12Rは軸の眞杉がズブズブにされ
悔しい気分で終了、トータルでは
チョイ負けでライフ減。



けっこう忙しかったのと体調悪化で
追加投資できなかったのは、むしろ
ラッキーと考えて3日目に向かいます。



準決予想

天気は晴れで風がかなり強め
気温が上昇して、花粉症持ちには
きっと地獄のような気候の伊東





グランプリスラマー
「このメンバーだと、眞杉が
 俺のところを狙いに来るよね」

戸郷似
「大丈夫です、8番手捲りなので
 別線から競られることはありません。
 もし初手の隊列のあたりから
 眞杉と坂井が脇本さんを攻めれば
 林を逃がして6番手まで下げるんで
 そのぶんボクが楽に捲れます。」

グランプリスラマー
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」



まあ、枠負けでチャレンジャーの
慶次郎が先行で佐々木眞と眞杉が中団
寺崎は前受けして全引きして捲り、
っていう感じの展開なんでしょうけど
調子がイマイチだと泣きが入っていて
2日間九州の自力のの後ろでウロウロして
着拾いした慶次郎が、このメンツ相手に
心を燃やして駆けるかって言うと
ちょっと…ねぇ。

先行態勢から流しまくったりしたら
イラッとした眞杉がカマシ先行…
みたいなことはあるのかも。
でも…全日本選抜の決勝で、全冠制覇が
かかったワッキーを番手につけても
7番手捲りに構えたビッグハートな男
寺崎は残り1周まで後方で不動の構え
意地でも早めには仕掛けない気が。
今回の脚力なら8番手からでも
捲れそうな気はします。

ただ…豊橋全日本選抜の決勝、
そして今回の毘沙門天賞と連続して
寺崎にヤラれている執念深い男・眞杉が
テラサキキラー(読みづらい)に
変身して徹底的に潰しに来る、という
展開もありそうな気がしますので
穴狙いゆえそっちを採用

後ろの方で混戦になってくると
先行の慶次郎から、いざとなったら
番手発進する庸平を軸にして、
その後ろに誰がいるかっていうと
眞杉か佐々木眞か小川真でしょうから


3連単 5=168ー123468

来るわけない、カネドブでは?
という読者様の心の声が聞こえますが
特に気にしません。


 

あとは眞杉が寺崎より前にいて
先捲りを打って飲み込んだとき
怪我明けにしては動けてる坂井のアタマ

3連単 4ー1=23589

頼むぞ、

バトルジャンキーとイケメン小悪党

ターゲットは戸郷似だ、

ロックオンしてくれ。






ここは深谷を決勝に上がらせるための
渾身の地元番組で、SSでもヨコの厳しい
古性や眞杉は避けて絶不調の清水を入れて
郡司ー松谷のガードを付けて3人ライン


3人で勝ち上がったら、決勝では郡司が
前回りして深谷の地元優勝……みたいな
番組屋の目論見なんでしょうが


二次予選でナショナルのエースの二人を
粉砕してきた佐々木悠と纐纈が
そんなにすんなりと南関の独占を
許すか…というと





許しそうだなあ…


何しろ枠も人数も有利なんで
S取って別線にイン斬り合戦させて
ドーンと深谷がカマして
3人で出切ったらそこで勝負は終了

二次予選みたいに纐纈が粘ったら…?
清水がヤケクソで飛びついたら…?
みたいな波乱の目を考えましたが
イマイチ思いつきませんので

郡司を始めとする南関ラインが
たいへん嫌いな、当ブログの
特別解説員(無報酬)・灰人さんに
悪魔の一手をご教授いただいて
それでも郡司で仕方ない、という
結論に達しましたら、やむなく
まったくオッズはつかないでしょうが
郡司ー深谷=松谷浅井あたりを
しぶしぶ購入します。




 

初日はハンマー野口との叩き合いで
脚を削られて寺崎に捲られた犬伏ですが
二次予選は早めに吉田有を叩き切って
後続を寄せ付けずに強い勝ち方

ここも信頼できる頭脳と技術を持つ
松浦がつけるなら先行勝負…ですが
唯一の不安は枠負け

初手は古性が1枠なので取れそうですが
あえて新山に譲って前受けさせて
東北ー近畿ー九州ー瀬戸内ー単騎山田諒
の初手になるように古性がコントロール

そして新山は犬伏がガチダッシュで斬りに
来ずにユルユルと上昇したら、ツッパリで
いったん下げさせてからペースに入れて
先行態勢



犬伏は脚力は輪界トップクラスですが
「併走を嫌がる」という致命的な
弱点がありますんで…最初に新山の
ツッパリで下げてしまうと、別線が
古性ー村田ー伊藤颯ー伊藤旭と並ぶ
まずまずのデンジャーゾーンには
降りることができずに最後尾まで後退
山田諒も当然切り替えるので8番手


古性は誰も来なければ2角の下りで
自力の捲りを発進、先に誰かが来て
高橋築のヨコくらいまで来たら
別地区のSSに付けさせてもらっている
高橋築が牽制するでしょうから
その動きに乗じて内をシャクって
番手を強奪してあとは差し勝負


新山が駆けて3番手に古性がいる状態で
犬伏が捲るのはなかなか困難なんで
今開催初の自力に不安はありますが
やはり軸は古性で、相手は村田に
その後ろから捲り追込みをかける
両伊藤、3着に新山まで

3連単 1=348ー234678
厚めに 1ー4=2378


裏はいらんと思うけど一応

これを打ち破る策が松浦にあるかって
いうと…絶好調時なら悪魔の頭脳を
フル回転させそうですが、基本的には
「犬伏の好きに走らせる」ってことで
青板バックで犬伏がダッシュして
強引に新山を斬ってしまう展開なら
そこに心を燃やすソーマくんが
絡んできそうで、それなら波乱の目も…


基本は古性の軸なんですが、
そこはもうちょっと考えましょう。



さて…本日も筆者は体調イマイチですが
なんとか外出できそうなんで
いつものサテライトで、輪友の皆様と
負け戦から打つ予定で、

当ブログ専属解説員・灰人さんの
ありがたい能書きやお説教をいただく
ことになると思います。


皆様のご健闘をお祈りします。