徐々に秋も深まり
競輪界では今年最後のGⅠ開催
小倉競輪祭の開幕ですが…
最後の前哨戦となった四日市記念は
SS・新山響平が中野慎詞の先行を
番手捲りして優勝、賞金ランクを
一つ上げて静岡GPの出場権に
ぐっと近づく520万円をゲット。
2年間SSの座にいる新山ですが
最後の優勝は2年前の小倉競輪祭で
SSになってからは初めての優勝。
インタビューでは賞金ランクの
ことに触れられて
「賞金ではなくこの次の
競輪祭でも優勝ができれば。」
とコメント。
競輪祭は過去3回決勝進出して
うち優勝1回、準優勝1回と
相性の良い小倉バンク
北日本の軸として戦う新山が
「獲って決める」ことができるか
楽しみですね。
そして…今回の開催では
中野慎詞のデキが抜群
4日間バックを取る競走で
後ろを連れて行く仕掛けの先行
決勝でも新山の優勝に貢献
以前は輪友の皆様から
「脚はあっても競輪を知らない」
と、ライバルのカイヤと比べると
評価が低かった中野慎ですが、少し
見方を変える必要がありそうですね。
競輪祭、ヤンググランプリでも
今回のような先行を期待します。
その一方で……
ここで、そこそこの賞金を持って帰れば
賞金でのGPが「ほぼ確定」から
「決定」に変わっていた眞杉は
特選で捲って快勝した後に
二次予選で先行して佐々木豪の捲りを
自分でブロックしに行って
戻る時に番手の守澤に引っかかって
落車させてしまい失格。
まあ…仕方ない失格にも思えますが
先行選手が後続を横に張るのは
軽い接触やアクシデントが大事故に
発展してしまう危険が多いので……
小倉ドームはスピードが出やすく
GⅠは無理して突っ込んでくる選手が
多いんで、事故の連鎖が起こらないよう
願っております。
そして…弥彦のF1での新田祐大は
横に振って後続を落車させて失格
演説王あらため、うっかり失格王の
称号を手にするクソレースで
今年4回目の失格
この人に関しては
「脚も落ちたし競輪も知らない」
ってことでいいんでしょうかね。
おそらく競輪祭では新山や中野慎の
番手が用意される可能性がありますが
なにかやらかしてしまいそうな気が…
ちなみに……筆者は四日市記念は
決勝を打とうと思ってましたが
二段駆けで安そうだったのでケンしまして
その後の松阪のなんちゃってGⅢは
ポチ芦澤の弟が優勝したらしいですが
現地参戦の軍資金を増やそう」
という試みは、過去にけっこうな確率で
失敗していますので
筆者はガマンして打っておりません。
まあ、直前でガマンしても
本番で勝てるとは限りませんが。
さて、小倉競輪祭について
まずはじめに「ナゼダ枠」選手の紹介
選考基準に「GⅢで決勝3着以内」
というものがありまして
S級2班で下位の点数でも
なんちゃってGⅢ開催での
バカヅキや恵まれの勝ち上がりで
ラッキーな出場条件を満たす選手が
毎年、一定数おりますので
筆者の輪友の皆様の間では
「ナゼダ枠」と呼ばれております。
今年の出場選手の中で
S級2班
S級1班で競走得点105点以下
の選手達の出場権獲得は下記の通り
(カッコ内は競走得点)
※S級2班
成松春樹( 97)施設整備 大垣3着
坂本修一(101)松阪記念 3着
月森亮輔(102)松戸記念 2着
佐藤 壮(102)静岡記念 3着
窪木一茂(103)ナショナルチーム
元砂勇雪(104)万博協賛 奈良2着
大矢崇弘(106)万博協賛 奈良優勝
中釜章成(106)京王閣記念 3着
山賀雅仁(107)施設整備 大垣優勝
佐々木龍(109)伊東温泉記念 3着
※S級1班で競走得点105点以下
田尾駿介(101)久留米記念 3着
坂本貴史(102)万博協賛 函館2着
原 誠宏(104)施設整備 松山3着
酒井雄太(104)万博協賛 函館3着
最低得点の佐賀・成松春樹は
競輪祭は今回が初の出場
地元地区の特別競輪で、爪痕を残す
「ナゼダ枠」選手となれるか……?
もっと、協賛競輪という名の
なんちゃってGⅢで出走権を
獲得した選手が多いと思って
いたんですが、けっこう記念3着で
出走権を獲った選手がいるんですね。
来年の夏以降は「万博協賛」って
いう冠大会は無くなると思うんですが
想定されている通りの大赤字になって
「万博赤字補填協賛」の
なんちゃってGⅢがその後も続々と
開催される…みたいなことは無いよね?
で、なんでこんな事をわざわざ
調べたかっていいますと……
おそらく小倉の現地観戦で
筆者の近くに座ることになるであろう
当ブログ専属解説員・灰人さんが
「なあ、こいつこんなにクソ弱いのに
どこで出走権を取ったの?」
って、こっちが調べて答えるまで
繰り返し聞いてくるからです。
皆様ご存知の通り、小倉はドームで
天候の影響を受けないため
スピードが出る高速バンク
ただ、後方からの捲りは力差がないと
決まりづらくて、4角の下りを使って
ホームカマシで一気に出切る先行が
けっこう決まりやすい傾向
追込みはインを突くか、直線の外側
イエローライン付近に伸びるコースが
あるので、そこを山降ろし気味に
一気に追い込むのが主な穴パターン
特注選手は…スピードあるカマシ先行が
できる元・ナショナル勢が有利で
このバンクが得意な新山
そして昨年は悔しい準優勝で涙を流した
松井を挙げておきます。
現役ナショナルの両エース
カイヤと中野慎もラインの先頭で
戦うことは確定しているので
どんなレースを見せてくれるか楽しみ
予選での穴選手なら
小倉を得意にしている取鳥、伊藤颯馬の
ジャイアントキリングに期待
意外にもワッキーと古性の
近畿の両王者は競輪祭には縁がなく
小倉バンクは鬼門
今年はすべての特別競輪で決勝進出を
果たしている古性が、ここでも決勝に
進むことができるのか…?
そして…競輪祭といえば毎年のように
地元・九州の選手に他地区の自力の
番手を用意する九州忖度番組が
多数組まれてしまうことがあり
今年のメンバーではカイヤや町田、
取鳥、犬伏あたりが荒井や井上や園田、
山田兄弟といった九州の選手の前で
しぶしぶ駆けることになるかも…?
コンドル爺様が、他地区のファンからは
許されないような九州忖度番組を
「優秀な番組が工夫を凝らした
斬新な組み合わせのメンバー
これなら●●●億円の目標達成も
間違いないのでは。」
って、ヨイショするところまでが
毎年恒例のお約束。
で…現在の賞金ランクはこんな感じ
確定してるのは郡司・北井・平原・古性
ほぼ確定なのが清水と眞杉の二人で
新山とワッキーは微妙な位置ですが
決勝進出すれば、ほぼ出場権獲得
岩本は条件的にはちょっと厳しい
すでに圏内にいる選手が優勝した時に
賞金で滑り込む可能性があるのは
決勝2着で2372万円、3着で1550万円
なんで13位の慎太郎くらいまで
そしてガールズはこんな感じ
こちらはけっこう激戦なんですが
現在の賞金女王は今年ブレイクの
坂口が直前に尾崎を逆転
GⅠを獲った児玉碧衣と石井貴子は
すでにGPの出場権を獲得済み
女子王座の賞金額は
決勝2着が182万円、3着108万円なんで
賞金で坂口・尾崎が確定で
尾方もわりと余裕ある圏内
ただ…こっちはダントツの優勝候補
ナショナル最強の佐藤水菜がいまして
女子オールスターのレースを見る限り
他の選手との脚力差は歴然で
特に重大なアクシデントがなければ
軽く完全優勝できそうな実力差なので
実質「1枠」が決まってて
残りの枠を争う戦いですかねぇ。
女子王座戦の予想については
いつものように当ブログの
ガールズ特別解説員(無報酬)
ベッカム似先生にお任せして
筆者は出走表を貼り付けるだけ、
という手抜きをさせていただきます。
潤沢になったと伺っておりますので、
神算鬼謀の穴予想が降臨するはずッ!
まあ、そうは言っても女子王座戦は
平日の開催なんで、ムリのない範囲で
お願いいたします。
筆者は3日目から5日目まで
小倉に行って現地参戦予定
GPを巡る争いを楽しんで参ります。
序盤は多少手抜きになりそうですが
ブログも競輪祭中は毎日更新です。
皆様のご健闘をお祈りします。