異世界から来た男達の挑戦・岐阜全日本選抜決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

GWの休みが少ない……。



岐阜全日本選抜は超・激闘だった
準決勝の3番勝負を終えて
決勝進出の9名が決定。


優勝者が年末の静岡GPの切符を
最速で手にするわけですが
嬉しいGⅠ初優出を決めたのは
神奈川の松谷秀幸と北井佑季

 







松谷は2000年のドラフトで
ヤクルトに投手として入団するも、
現役の6年間で3回も肘の手術を
受けるなど、怪我に泣いて
一軍登板がないまま戦力外通告

知り合いを通じて紹介された
往年のガッツマーカー・佐々木龍也を
師匠として競輪の道へ



決勝のインタビューでは
「師匠からは毎回
 『これが最後だと思って走れ』
 と言われている。
 少しは恩返しできたのかな。」

と語る松谷、師匠が届かなかった
GⅠ制覇に向かっての初決勝へ




北井は少年時代に横浜マリノスの
育成組織で育ち、カターレ富山・
SC相模原でFW・MFとして
活躍するも、契約解除され現役引退

その後に知人から同様にJリーガーから
競輪界に転身した河野淳吾を紹介され
河野の師匠のトカちゃんこと
高木隆弘に師事して競輪の道へ


 

回りの選手たちが見ててドン引き
するくらいのハードなメニューを
こなし続けて脚を作り
「やってきた練習には自信がある」
とインタビューで語った北井、
師匠との絆と厳しい練習によって
たどり着いた決勝で、果たして
いつも通りの先行を見せるでしょうか。


別の世界でプロスポーツ選手として
やってきたアスリートが
いったんその道に絶望して諦めて
またイチから始めるというのは
本人にしかわからない
様々な苦労と努力と葛藤が
練習でも私生活でもあったと思います。






準決の10Rで好連携を見せ
最強ワッキーを倒した北井と松谷
いろんな思いを胸に秘めながら
初の決勝で存分に戦って欲しいと
願っております。





灼熱の戦いだった準決振り返り


10R
前受けの北井に対して、
ワッキーは最後方から打鐘前に
ナメカマシで叩きに行きましたが
北井が猛抵抗して激しい叩き合い



 

北井の番手の松谷は、ワッキーに続いた
イナショーとのヨコ勝負で
落車しそうになりながらも
必死の牽制で撃退して下げさせ
なんとか出切ったワッキーの後ろに
北井がズッポシ。


叩き合いだったんで脚を溜めてた
眞杉の捲り頃……と思いきや
ワッキーのカカリが良くて進まず
バックで岩本眞杉稲川守澤山田英の
5車併走が発生してしまい……
大外にいた眞杉は捲れず



北井は脚を溜め直して直線で
ワッキーを交わして1着
最内を進んで伸びた山田英が
松谷を交わして2着。


イナショーが付いて行ってたら
北井はインに叩き込まれて
ジエンドだったと思いますんで
ワッキーの番手に迎えた松谷は
なかなかのファインプレーだったと
思います。





眞杉は絶好の捲り頃に見えましたが
踏み出すタイミングが取れないまま
5車併走の外側に行ってしまい

 


イナショーの最後っ屁みたいな
体当たりを食らって終了。


いやぁ………北井が強かった。
そして、松谷もグッジョブ。
山田英はどう見ても内抜き失格に
見えたんですが、セーフですか。


ケンヤ………?
バック5車並走のさらに後ろで
姿を見たような気がしますが
地元のGⅠで誰にも付けてもらえず
何も仕掛けずに終わるのは……ねぇ。



11R
赤板で後方から上昇してきた清水を
前受けの新山が突っ張って先行体勢
清水は4番手にいた深谷に併走して
そのままグリグリ押し込んで位置取り


そこを寺崎がすかさずカマして先行し
新山は冷静に下げて3番手をキープ
バックで新山が捲ろうとするところに
追い上げ気味に踏んできた清水が
新山の番手の新田を外から押し込んで


 

新田はインに進むも前の寺崎が邪魔で
通行止めのところに突っ込んでしまい
踏んだらイン抜き失格になる
袋小路に迷い込んでジエンド


そのまま新山ー清水で捲りきって
これはもう両者で決まったか……
と思った直線で、バック8番手から
すごい勢いで追い込んできた浅井が
新山と清水の中を割って1着


歓喜のガッツポーズ、14万の大穴。




1週間前の静岡記念の準決で
同じように中割りしようとして
失敗して落車してるんですが……
それでも怯まずにあそこに

全開で突っ込んでいく浅井

 


ある意味クレイジーですが
それができるからこそ今の地位に
いられるのかもしれません。


そして…清水は初手で失敗して
後方から上昇して突っ張られ
下げたらオシマイのところから
深谷を締め込んで、新田も締めて
体幹の強さとセンスを感じる動き
好調を持続してますね。



12R
後ろ攻めの犬伏が前受けの古性を
赤板で斬りに行くと、すかさず追った
松井がそのまま叩いて先行……で
犬伏は斬ってからまた最後方に
下げてしまう、往年のあの人の名人芸
ナカガワスペシャルで再度8番手へ。

 

 

そのまま松井が駆けようとしたところ
絶妙のタイミングでインを突いた
古性が、内からコソドロに入って
郡司から番手を奪い取る動き




5番手で立て直した郡司は
追い上げせずにそのまま追走し
バックで捲ろうとするも、
合わせて古性が踏み込んで
南がキツイ一発をお見舞いして
そのまま大阪ワンツーで決着。



郡司はなんとか3着に入りましたが
同じくインを空けた和田健と2人して
駆けた松井を見殺しにする大失態。

読者様からのコメントで
「最近、準決の郡司はやらかす傾向」
と、ご注意を頂いておりましたが
なんとも酷かった神奈川の大将。


現場にいたら


「お前のアタマの車券を買った客と
 松井に全力の土下座で謝れ」
「明日は北井と松谷のために
 神奈川の先頭を志願して
 最終バックをゴールと思って
 涙を流して死に駆けしろやッ!」

くらいは言ってたかもしれません。



車券の結果は……
いつものサテライトに行こうかと
思っておりましたが
午前中に用事ができてしまい
昼前から自宅のPCで観戦


負け戦からチョイチョイ打ち始め
7Rで海坊主・隅田と嘉永で流して
ようやく今開催15R目くらいで
初の的中。




 

その後も9Rの松浦のアタマ車券を

獲って、意外な高配当でラッキー

 

でも準決はブログ予想は全敗して
最終の古性ー南ー郡司は
いちおう押さえで買い足しましたが
あんな安い配当では、半殺しが
三割殺しに戻ったくらいで終了。



トータルでは当分安静にして
おかなければいけないくらいの
ダメージを受けております。
ついでに、今年は暖かいせいか
早めの花粉症も発症したようで
体調の方も安静が必要かも。






決勝予想



 

メンバーの中で好調と思うのは
北井・清水・南
特に北井は過去最高と思われるデキ


で………
浅井と初タッグを組むことになった
新山に1枠を与えて神奈川勢は枠負けで
前受けをさせないように…と、
番組屋最後の中部忖度

 

 

これがオッズが割れてる原因で

南関地区のGⅠだったら

郡司が1枠だったでしょうね。


初手はおそらく枠なりで
新山浅井ー古性南ー清水山田ー神奈川に
なると思いますが、赤板あたりで
北井が上昇するときの新山の対応が
1つ目のポイント

すんなり出して4番手キープ…は
古性か清水に追い上げられて
外併走されてしまったら
その時点でジエンド

かといって最後尾まで引いたら
カマシに行く頃には北井がメイチで
ハイペース先行に持ち込んじゃって
もう巻き返せない

昨年のようにツッパリ先行したら
後ろの近畿と清水山田英と連動して
6対3みたいな戦いになって
神奈川ラインは潰せそうだけど
サラ脚の古性が3番手にいたら
さすがに捲られる上に、捲られたら
浅井も多分さっさと捨てちゃうんで
「ツッパることが男の勲章」
ってだけで終わっちゃう


いったん北井を突っ張ったあとに
緩めてもう一回来たところを
郡司のところに飛びつく…ってのも
普通の自力自在型ならありそうだけど
新山の飛びつきが成功したのを
見たことがないんで……
一度だけワッキーにやろうとして
未遂に終わったことがあったような。


北井は腹を括って駆ける覚悟は
当然あると思いますんで…
2つ目のポイントは駆けたとき
郡司の位置が狙われるかどうか

古性は二度目の奇襲は
今回の北井のデキからすれば
考えていると思いますし
清水だって場合によっては
郡司のところを狙う作戦はアリ
ただし、初手から狙うのではなく
あくまでも「流れの中で」の判断

郡司は狙われたら徹底抗戦で
北井の後ろを守ると思いますが
普通に北井が3車で出切ったら
隣まで古性や清水が来るのを
ブロックしてたら跳ね返される
危険性もあるので………
勝つためには番手捲り、もしくは
早めの踏み出しが必要かもという
状況によって色んな判断が求められる


主に新山ー浅井の作戦によって
いろんな展開が考えられるので
人気は割れるだろうなと思ってますが
今のところの三連単の一番人気は
郡司ー古性ー清水の45倍
古性ー南ー清水の46倍が続き
その後も郡司・古性のアタマで
バラバラと続き………

皆様も、迷ってるみたいですね。

筆者もたいへん迷いましたが
検討の結果、当ブログの本命は
清水裕友に決定いたしました。

 



初のGⅠ決勝で経験値不足の北井
北井と戦わなければいけない新山
好調期に比べると脚の方では
イマイチと思われる古性

その3人に比べると、重圧無く
戦えそうな気がする清水
準決で後ろ攻めから突っ張られ
新山の先捲りを喰らう
最悪の展開で、それでも3着に
来た脚は好調キープのはず


………番手が筆者の宿敵
山田英というのがけっこうな

不安要素だったりするんですが

まあやむなし

相手は番手の山田英、展開で古性
そして勝利への執念を感じる浅井

3連単 3=248ー12478

押さえは古性と浅井の絡みを少々

頼むぞ新山、前受けして
北井が来たらいったんガチで
突っ張って下げさせてくれ。

北井が出切って郡司が無風で

番手から踏み込んだら

その時は諦めます。


さて……
今年最初の赤パンが決まる戦い
古性の全日本選抜3連覇
13年前の当地GⅠ覇者の浅井の
再現の優勝なるかだったり
いろんなトピックがありますが
異世界から来た二人の男達には
闘志を見せて欲しいと思います。
 


果たして年末の静岡GPに進むのは
誰でしょうか。


皆様のご健闘をお祈りします。