二分戦の最強タッグ対決・川崎記念決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

GWの休みが少ない……。


川崎記念は落車事故が多かった
3日目を終えて、決勝進出の
9選手が決定

地元の神奈川からは
川崎がホームバンクの4名
静岡の深谷を先頭にして
5名連携の強力な布陣



対するのは中国最強タッグの
清水ー松浦に恩田がつけるライン
そして近畿ひとりの稲川は単騎



南関地区の最強タッグである
深谷ー郡司ですが、これまでは
郡司がSSで格上だったのが
今年は深谷がSSで郡司は陥落
立場としては逆転した感じですが
ここは3連覇中の郡司の地元記念
これまでの両者の関係からすると


「そういうこと」案件の可能性あり

一方の中国地区最強タッグの
清水ー松浦は、単純な数では
3対5の戦い、しかも相手は
二段駆け含みの作戦


こっちは「そういうこと」は無さそうですが

果たしてどんな戦いになるのか…




現在の競輪界で「最強タッグ」
と呼べる関係性なのは
このレースに出場する南関・中国と
あとは近畿の脇本ー古性くらいかと
思われますが………


ライン戦である競輪では
獲らせてくれる相棒がいることは
特別競輪で優勝するための
非常に有利なファクターですが
一方的に「獲る」「獲らせる」の
関係が固定してしまうのは
相棒では無く主従のような関係で
選手たちが理想として挙げるのは
「お互いに前後を入れ替わって
 特別競輪を獲らせあう」

関係性



筆者の競輪歴では、その観点から
最強タッグと呼ぶにふさわしいのは
全盛期の武田と平原



現地観戦した小倉競輪祭の決勝で
2014年は武田ー平原で並んで
2015年は平原ー武田で並んで
いずれも番手が差してワンツー
2016年は平原ー武田で並んで
捲った平原が押し切りワンツー
なんと3年連続のG1決勝で連独占

松浦が過去に語っていますが

「(清水とは)
 ただ獲らせ合うだけじゃなくて
 特別の舞台でワンツーを決める
 関係性になるのが理想。」
コレを体現しているのが武田平原


その観点から言えば、
松浦の初タイトルとなった
2019年の競輪祭は清水とのワンツー
そしてお互いに前後を入れ替わって
特別を獲らせた経歴もあり
ここ最近の両者の立ち位置からすると
かなり松浦が得してる気もしますが
現在の輪界の「最強タッグ」に
ふさわしい関係性


一方で郡司は深谷の死に駆けで
地元・川崎の全日本選抜を獲ってますが
郡司が前で深谷に勝たせたのは
昨年の大宮記念くらい
古性の獲った6回のGⅠのうち
脇本の番手からは3回ありますが
古性ー脇本の並びでは優勝実績なし
確かに地区を代表する両選手ですが
「獲らせ合う」関係はまだこれから



細かい話が続いちゃって
ちょっと長い前置きになりましたが
南関の最強タッグと中国の最強タッグが
激突する決勝は、ほぼ二分戦のガチ勝負
果たしてどんな戦いになるでしょうか。








準決振り返り


10R
前受けした南関勢を赤板で高久保が叩き
そのまま腹を括って先行
新村は引かずに3番手の内に潜って
追い上げてきた清水と併走
最終ホームで仕掛けた雄太が
滑ったのか落車して…簗田と香川先生が
巻き込まれてしまうもらい事故で落車


 

清水は3番手外から、稲川のブロックを
警戒して何度かフェイントをかける
ような動きで踏みかけては止め…を
繰り返して捲らず、結局は直線勝負で
タテに踏んだ稲川ー清水で決着
3着は終始内にいて脚を溜めた堀内



2車でも駆けた高久保の侠気先行が
見事で稲川が恵まれましたね。
それに引き換え、地元3車で内に詰まって
何も仕掛けずに終わった新村は…
まあでも、格下のラインから堀内を決勝に
送っただけでも大健闘ですか。


本命に推した雄太が最終ホームで
落車してからのことは
あまりよく思い出せません……。





11R
赤板で後ろ攻めの佐々木悠が上昇して
中団の北井を下げさせ4番手に割り込み
すかさず巻き返した北井に対して
あっさり地元3車を出してしまう東矢


 

望月がちぎれたので4番手に入り
追い上げてきた佐々木悠を牽制して
バックで捲りに行った東矢ですが
全く車が進まずに不発



東矢を捨てた久米ー松浦が自力に転じて
踏み込むも、合わせた松谷が牽制せず
タテに踏み込んで、3番手の福田が伸び
ゴール前は僅差まで迫るも松谷1着
バックでは厳しいかと思われた松浦は
直線伸びてなんとか3着。




東矢よぉ…別に同地区じゃないんで
死に駆けするような義理も無いとは
思うけど、自分から前回りを志願して
GP王者を3番手に回して

自分より強いラインをごっそり出して
中団取りして捲り不発って……



いつぞやのヒデノスケを思い出しました。



12R
前受けの深谷を酒井が斬って
中島が先行体勢に入るところ
すかさず深谷が打鐘で叩きに行くも
中島がけっこうガチで抵抗して
深谷ー郡司まで出切るも

 


 

佐々木龍はついていけなかったのか
出切れないと思ったのか…いったん
関東の後ろに降りて連結を外し
3番手には中島が入って最終バック



直線で中島の後ろから諸橋ー恩田が
前の二人に迫り、郡司が必死に
諸橋を牽制した後ろから伸びた恩田が
タレかかった深谷を交わして2着に入り
サンドイッチ車券で2万の穴。




中島は今までザコだと思ってましたが
なかなか良いファイトを見せましたね。
佐々木龍は……まだこのレベルで
戦う脚や気持ちが無いんでしょうね。



さすがにホームのあそこは

付いていかなきゃダメだろ……。



負け戦の後半から打ち始めましたが
落車が連発するクソレースが続き
10Rで本命にした雄太が最終ホームで
行方不明になって……もう今日は
無理だというのを悟りました。


ええ、全敗です。
最終にヤケクソで郡司ー深谷ー佐々木龍に
ぶち込もうかと思いましたが
思いとどまってよかったです。

 


「勝負レース」だなんてウソを書いて
大変申し訳ございませんでした。






さて決勝
天気は午前中は雨で午後から晴れ
風が強い時間帯があるようで
リアルタイムでのバンク状況の
確認が必須





恩田が深谷マークを主張するかと
思ったんですが、「同級生だから」と
松浦の後ろの3番手



まあ、川崎で郡司に競るってことは
今後は南関とは一生連携しない位の
覚悟が問われますからねぇ……。


5車の南関勢に前取られて
突っ張られたらそこで終了ですから
松浦は必死のパッチでSダッシュ
恩田もS早いんで、中国勢の前受け
そこで深谷の上昇に対して
清水が叩き合い上等で駆けるのか
それとも奥の手の飛びつきか……

いずれにせよ、深谷が来たら
一旦は抵抗して出させないような
対応になりそうですが、そのへんは
策士・松浦がきっちり絵を書いてそう

叩き合いになった場合は
後ろの地元3車が重いので
郡司も深谷を捨てて自力発進
郡司の仕上がりは良さそうですが
展開によっては松谷の差しまで


清水が飛びついた場合は
深谷もメイチに駆けないでしょうから
ペースが上がらないので混戦必至
スローペースのまま進んだら
南関の後ろにいそうなイナショーが
辛抱たまらず深谷の後ろに
追い上げたりしてカオスになるかも
こっちはちょっと難しいですね。



叩き合い想定で郡司が自力発動して
ダッシュ戦というよりは消耗戦の
様相になった時は、あえて松谷アタマ

中心で行きましょう。

3連単 9ー12ー123468
おさえ 2ー9ー146



清水の飛び付きがあった時はもう
ワケわからなくなりそうですが
その時は深谷がペース駆けすれば
後ろがもつれてしまうので
3着までには残れると想定しますが
こっちはもうちょっと考えましょう。



さて……地元記念4連覇がかかる郡司
南関最強タッグと中国最強タッグの
二分戦は、はたしてどんな結末なのか


皆様のご健闘をお祈りします。