弥彦寛仁親王牌は
順当→波乱→大波乱の準決を終え
決勝進出の9名が決定
SSは古性と慎太郎の2名
タイトルホルダーもその2名と
GPを獲得した和田健の3名のみ
GⅠ決勝初出場は渡部幸と河端
う〜ん、名前だけ見ると
記念の決勝くらいのメンバーの
ような気がしますが……
地元から唯一の出場だった諸橋は
「ここに標準を合わせてやってきた。
参加選手の中で僕が一番
準備できていたと思います。」
最後の地元特別になるかもしれないと
悲壮な覚悟で限界まで追い込んだ練習を
重ねてきたと前検日に語った諸橋
「決勝に乗ったからには
1%でもチャンスがあれば
優勝を狙っていきたい。
仮に競りでも犬伏君の番手を
主張します。」
このコメントを受けて河端は
「僕の闘う場所はそこではないので
自力でやります。」
で………競りを回避して自力宣言。
ワッキーのいないこの開催では
自力選手で最強と思われる犬伏
数々の追込選手が強烈なダッシュに
ついていけずにチギレていき
「犬ブッチン」の被害を受けてますが
初連携となる諸橋は
果たして犬伏の自力を追い込んで
2年前にゴール前で落車し涙を飲んだ
地元G1制覇を果たせるでしょうか。
そして…2017年の平塚GP
落車してゴールできずに終わり
「もう一度、あの舞台に戻って
今度はちゃんとゴールしたい。」
と語ったグランプリの舞台に
もう一度、戻れるでしょうか。
諸橋の前に立ちはだかるのは
3連勝で勝ち上がった二人と
絆のある福島の3名
自力と厳しい捌きを繰り出して
3走とも完勝といって良い
走りで勝ち上がった古性は、
公私ともに仲の良い南が番手
今年3つ目のGIタイトルを
完全優勝で飾る勢いの古性ですが
コメントは淡々とセッティングや
体調管理について語るだけで
そこが逆に自信や余裕を感じさせる
王者の風格
そして3年前のGP覇者・和田健は
連日ラインの目標が出切れない展開を
コースを鋭く突くエグい追込み脚で
直線強襲の3連勝
「デキがいいわけではないけど、
ここまできて悪いというと
他の選手に失礼。」
2020年の平塚GPを獲った後は
翌年2月の川崎全日本選抜で決勝2着
GⅠタイトルを期待されながら
グランプリユニフォームの重圧なのか
怪我もあって低迷し続け、その時以来
3年半ぶりの特別決勝進出
全員のコメントを聞いた上で
「決めずに一人で走ります」と
語った和田健、4連発の直線強襲で
悲願のGⅠ制覇となるでしょうか。
福島3人の中心になる慎太郎は
ここ数年は特別決勝の常連で
2019年の立川GPを制してますが
GⅠを優勝したのは20年前の
2003年の高知全日本選抜が最後。
こちらも落ち着いて淡々とした中に
いつもの慎太郎節を交えたコメント
「新山を残せなかったのが残念」
ながら、連携実績がある小松崎と
特別初優出となる渡部幸が勝ち上がり
同県3人でのライン
優勝したら、表彰台で
「3本ローラーの詩」を
熱唱してくれるでしょうか。
優勝した時の選手の反応予想
①慎太郎→3本ローラーの詩、泣く
②犬伏 →阿竹や小倉が登場、泣く
③古性 →淡々とコメント
④諸橋 →延々と号泣
⑤渡部 →気まずそうな笑顔
⑥河端 →笑顔でガッツポーズ
⑦南 →古性に肩を抱かれ、泣く
⑧小松崎→巨体を震わせて号泣
⑨和田健→車券を買ってください
小松崎や犬伏のように、選手になる時に
苦労した経緯があったりすると
泣く確率が高いと思ってます。
過去に見た特別競輪の覇者で
一番泣いていたのは…
ダントツで、寛仁親王牌優勝時の
稲垣ですねぇ。
前日から引き続いた悪天候で
雨の中の準決振り返り
10R
初手はダッシュした慎太郎がS取り
古性は東北の後ろ4番手をキープ
後ろ攻めの四国両者の後ろに単騎2名
もうこの時点で、展開がどうなるか
誰もがわかってしまうネタバラシ
上昇してきた松本貴を新山が突っ張り
単騎の二人は近畿後位に切り替え
松本貴はヤケクソで踏み続けるも
新山を叩けずにズルズル後退
単騎のケンヤはオグリューと接触して
車体故障したのかズルズル後退
岩本はバックで捲るも車が出ず
3角過ぎ、2センターあたりで
グンと加速した古性が前に迫り
慎太郎が牽制できない直線部分で
一気に前を交わして先頭に立ち
新山の番手から踏み込んだ慎太郎と
古性に続いた南の2着争いは
微差で南が制して大阪ワンツー。
特別解説員・灰人さん
「ツッパリ先行すれば4番手にいる
サラ脚の古性に捲られるのが
わかってねぇのかなぁ…。
新山は実質逃げイチなんだから
前取って別線にイン斬り合戦させて
自分のタイミングでカマせば
もっと確実に3着残れるのに。
頭が悪いのか頑固なのかしらんけど
普段はツッパリ先行を見せといて
ここ一番で変化技にするのが
賢い戦い方なのになぁ。」
11R
後ろ攻めの郡司が、赤板で前受けの
一成を斬って…眞杉が打鐘前から先行
郡司が3番手に収まって
眞杉がペースを落として流し気味に
なるところ、5番手にいた三谷竜が
強引に追い上げて郡司から3番手を奪うも
山田久は和田健に捌かれ続けずに後退
8番手に置かれた一成が最終ホームで
一気にカマシ捲りで発進、いいスピードで
バックで眞杉を捉えるも……諸橋が
守澤に一発食らわして番手を強奪
その後ろでは郡司と三谷竜が絡んで
もつれるところを和田健がコースを突いて
郡司と守澤をドツキながら伸びて
直線で先頭に立った諸橋を更に追込み
3日間連続の直線強襲で1着。
諸橋が2着で、大外を伸びた河端が3着。
いやぁ……激しいレースでしたが
和田健の直線のキレが凄かったですね。
前を任せた郡司の動きがイマイチで
もう届かないかと思いましたが
コースをこじ開けて突き抜けた動きは
往年の井上茂徳さん、小橋正義さん
「鬼脚」と呼ばれた二人のようでした。
灰人さん
「和田健=諸橋までは2日間の動きを
見てたら買えるんだけどなぁ…
3着の河端は真っ先に切ったわ。
全流ししねぇと獲れない車券だな。」
12R
号砲が鳴っても誰も誘導を追わずに
長いスタート牽制が続いてしまい
しぶしぶ30m線を切った浅井が
丸1周以上誘導を追っかけて脚を使い
だいぶ間が空いて続いた松浦も
雨と風の中で脚を使わされて
ザワつくいつものサテライト
初手の位置が決まるまでの間に
けっこうな泥試合になることが確定
赤板過ぎに雨谷が前を斬って
ダッシュする犬伏に合わせようと
抵抗するも、犬伏が捻じ伏せて先行
このとき、雨谷の後位の平原は
ブッチンしてしまい行方不明
雨谷は最後の力を振り絞って
犬伏の番手に潜り込もうとするも
松浦が捌いて雨谷はズルズル後退
最終1センターから寺崎が捲って
第二誘導員みたいな動きでバテバテの
レフト浅井をちぎって前の二人に迫るも、
松浦が牽制してなかなか出られず
雨と風の中で、過酷な消耗戦になった
最終4角から伸びてきたのは
道中で脚を使わなかった東北勢
小松崎ー渡部幸が犬伏を交わし
スジでワンツーの車券なのに23万円。
東北も瀬戸内も、作戦会議で
「前受けだけはしないように決めた」
そうで、その結果があの初手の
出渋り合戦……浅井と松浦はもう
誘導に追いつく前に脚を使わされて
最後はヘロヘロになってましたんで
GⅠの勝ち上がりではめったにない
初手からの泥試合でしたね。
灰人さん
「寺崎は捲る時に、犬伏ー松浦と
後続との間にスペースがあったけど
そこで休まずにスピードを下げずに
一気に前に出ようとしたのが
結果としちゃ失敗だったかな。」
「しかし…ナショナルの買い方って
難しいねぇ。
初日、2日目の寺崎は強かったのに
3日目は東北勢を引き出しただけで
犬伏を捲れずに終わっちゃうし
太田海は初日は差せそうになかった
岩津にズブズブに差し込まれて
中野慎は前受けしてナメくさって
下げてカマそうとして失敗して
熊本記念で上吹越にさえ差された
ヒデノスケに完封されるとは……」
筆者
「せやな。」
車券の結果は……
準決は一番人気だった10Rのみで
負け戦もやっすいトコしか獲れずに
次々と飛び出す穴決着は2・3着が
ヌケ続けて……惨敗。
いやマジで…展開や選手の調子は
ある程度読めてると思うんですけど
ヌケ地獄から脱出できません。
渡部ユキちゃんが初の特別決勝に
進出したのは嬉しかったですが
そこさえヌケるんだもんなぁ……。
最終日もサテライトで輪友の皆様と
観戦の予定だったんですが、
親戚筋で急な不幸があったため
午後から隣の県まで行くことになり
最終日は負け戦を少々と決勝を
ネット投票するだけに予定変更
いやぁ……不完全燃焼だけど
ナイターもA級戦しかやってないし
さすがに選手も知らないレースを
ヤケクソで賭けるのもなぁ…………
カンスケ
「問題ない、この一手で詰みだ」
……………?
「破軍建返し」
サテライトの帰りに立ち寄った
近所のパチ屋で戦国乙女に
呼び止められてしまい……
奥義・破軍建返しを頂きまして
ウジマサさんとか名乗った方に
いっぱいゲーム数を乗せてもらい
3万円くらいライフをリカバリー
して頂きましたんで……決勝は
ネットでの事前投票なんですが
いちおう勝負はできそうです。
え?
前にも似たようなネタを
出さなかったかって?
何のことだか、さっぱり……。
決勝予想
天気は回復して晴れ
でも気温は低いままでバンクは重そう
東北 ⑧小松崎ー①慎太郎ー⑤渡部幸
近畿 ③古性ー⑦南
混成 ②犬伏ー④諸橋
単騎 ⑥河端、⑨和田健
初手:815/37/24/9/6
好調だと思うのは和田健、諸橋
人気はけっこう割れ気味なんですが
古性ー南が2車単の一番人気で
現在はそこだけが一桁のオッズ
初手は、今節のレースを通じて
あまり前を取りたがらない犬伏は
後ろ攻めで…イン斬り合戦を避けたい
東北勢は前受けを選びそう
ポイントはやはり先行一車の犬伏が
どんな仕掛けをするか…ってところで
今回は3走とも力で捻じ伏せる先行を
しているんですが、初日は後続がちぎれ
別線にハマられて番手捲りされ
2日目は番手に差され、3日目は色々
アクシデントがあったが捲られ
絶好調時の迫力と比べるとイマイチ
地元の諸橋のために差されても良いんで
早めの先行をするかっていうと……
そうすれば地元ファンは喜ぶでしょうが
しょせん諸橋なんぞは赤の他人
今後は連携することも無さそうで
タイトルは獲れる時に獲らないと
縁遠いものになるってことは
ハラケンや太田竜といった先輩たちを
見ていれば、きっと分かるはず
逃げイチなんで駆けるんでしょうが
いろいろ考えて……でしょうかね。
松浦やオグリューからもアドバイスが
ありそうな感じで、天気が晴れなんで
捲りで後続をちぎってもおかしくない
ライン3車の小松崎は普通に駆けたら
慎太郎がガードしてくれるとはいえ
犬伏や古性の相手にはならない
自在な動きを含めて勝機を狙い
枠を活かして中団以内を取って
思い切って仕掛ける一発狙い
古性はいつもの動き
後方に置かれたらホームからカマシで
中団が取れれば2角から捲り狙い
今回はいい仕掛けをしてますが
本人は感触イマイチらしく、
連日のように「自転車を調整します」と
3連勝しているのに強気なコメントなし
単騎の二人、和田健と河端は位置が微妙
欲しいのは犬伏ー諸橋の3番手でしょうが
そこは当然、別線も欲しい位置
地元の諸橋には競りづらいでしょうが
単騎のコメント出してたら入れないよ
…が、古性と小松崎のスタンス
展開がわりとシンプルな場合は
犬伏は赤板過ぎの2コーナー下りから
一気に仕掛ける先行で、小松崎と古性は
その3番手を取りに行く動きで
ただ並走で脚を使うくらいなら…と
引く可能性があるのは古性の方
天気が晴れでバンクが乾いていたら
犬伏の強烈ダッシュに別線はクチが開き
第二先行みたいになりかねない
松浦や慎太郎あたりでも食らった
「犬ブッチン」が諸橋にもあるかも…
小松崎や古性からすると
犬伏を牽制し続けてヨコ勝負とか
内に詰めていく展開もあるかも。
展開は色々考えられるんですが
単純に脚力だけを考えると……
当ブログの本命は、
古性とどっちにするか迷いましたが
犬伏湧也です。
バンクが乾いて、単純なダッシュ戦を
自分の持つところから仕掛ければ
ワッキーのナメカマシみたいに
別線を完封する先行ができるはず
諸橋は仕上がっているとはいえ初連携
追走できるかは五分五分で
ブッチンした場合は追いかける古性
3番手に入れれば和田健
そして…後続をちぎる展開の場合は
みんな追っかけてノーマークなんで
大外飛んでくる河端までが連
今回はことごとくヒモがヌケてるので
3着は犬伏がちぎったら全員に
チャンスがありそうで………全。
裏を返すのは諸橋だけ少々
あとはオッズ見て買い足しを考えます。
3連単 2ー3469ー全
4ー2ー全
犬伏が何らかの理由で不発だった場合の
古性のアタマが押さえ
頼むぞ阿波の怪物、
ケンヤと眞杉に続いてタイトルを獲って
時代の流れを大きく作り変えてくれ。
さて…すでに決めてる古性と
だいたい決まってる慎太郎以外が
優勝したら、立川GPの出場権獲得
賞金争いで微妙なところにいる
清水・新山・深谷・郡司は
決勝に進めなかったんで
今回の結果がどうあれ、あと3人位は
競輪祭まで持ち越しでしょうね。
さて…本日は筆者は前述の理由で
決勝をリアルタイムでは見られません。
結果の更新やコメント返しも
普段より、かなり遅くなってしまう
可能性が高いですが、ご容赦ください。
皆様のご健闘をお祈りします。