衝撃のラスト、雨を突き抜けた親子制覇・平塚ダービーの結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

熊本競輪 7/20より再開!


降り続いた大雨の中の激闘を制し
第77代のダービー王に輝いたのは
G Ⅰ初制覇となる山口拳矢。


先行した犬伏の4番手に付けて
番手捲りする清水を直線で追い込み
初出場の特別競輪の舞台にも臆せず
見事に一発ツモで決めてみせました。

これで賞金ランキングは一気に首位
そして年末の立川グランプリの切符を
手にしたケンヤ


「信じられない気持ちです。
 泣きそうになるかなって
 思ったけど、大丈夫でした(笑)。」
 

平塚名物のシャンパンファイトで
雨の中で見守った観客の声援に応え



歴代2組目の親子G1制覇を果たし
父親・ヤマコウとの優勝インタビュー



「おまえ、オレのグランプリを
 あそこで見よったんやぞ!」
 
「確かにそうでした。」



父親がGP制覇した平塚でのダービー制覇
そして「雨の4番車」といえば
決勝の中継ゲストで来場していた
ヤマコウとは家族ぐるみで親交のある
村上兄のGPを思い出しますね。


「中部の橋本君と一緒に準決を走れて
 決勝進出ができたことが嬉しかった。
 足りないものはたくさんあるけど
 グランプリでも頑張りたい。」
 
 
 これで父・ヤマコウを超えたか?と聞かれ
「まだまだ、グランプリ2回制覇ですから。
 引退までには超えたい(笑)。」
 
デビュー最速のGⅡ優勝だった
2021年、岐阜の共同通信社杯の時も
単騎で勝負どころで踏み込み直線強襲

特別に出場する中部の選手が少ない中で
結果をしっかりと出すことができたのは
父親譲りの物怖じをしない性格と
勝負どころを見極める競輪センスの
お陰なのかもしれません。


これまでは107期の新山・吉田拓が
特別を優勝した一番若い期でしたが
それを一気に更新した117期のケンヤ
この優勝が、新しい時代を築く始まりと
なるのでしょうか。


養成所時代のゴニョゴニョ…を言い訳する
ヤマコウのお涙頂戴的なコラムには
苦言を呈したことはありますが
今シリーズを通してのバンク内での戦いは
優勝に値する立派なものだったと思います。


おめでとう!ケンヤ!
おめでとう!ヤマコウ!



レースのポイントは

・あいかわらずの
 脇本の組み立て

・別線を完封する
 犬伏の全開先行

・慎太郎に弾かれて
 立て直したケンヤ



ふぬ競・特別解説員
灰人さんの解説とともに送ります。



号砲が鳴ったらスタート牽制があって
前受けに車を進めるワッキー
初手は近畿ー東北ー瀬戸内ー単騎ケンヤ
そして赤板で犬伏が押さえに行くと
誘導を残したまま車を下げるワッキー
そして4番手にケンヤ、5番手に新山で
車間の開いた8・9番手に近畿の両者



そこからメイチで駆けた犬伏に
なす術なく車間が開く別線



「前取って押さえられたら引いて、
 死に駆けには付き合わないワッキー
 確かにそりゃ犬伏と叩き合いしたら
 共倒れになっちまうんだから
 まあ仕方ないんだろうけど
 『相変わらずの組み立て』なら
 別線にナメられて当然。」

 

 



「ワッキーは古性のことは信頼してる
 ように見える競走をしてるんだから
 大雨で前々にいなきゃ勝負にならない
 このレースこそ古性ー脇本で並んで
 『いざとなったら捌きもあるし
  簡単に中団はとらせないぞ』って
 姿勢を見せりゃ別線もケンヤも
 組み立てが難しくなって
 新山と犬伏の叩き合いを誘発する
 こともできたんじゃねぇの?」
 
 
 
犬伏は吹かしまくってバックまで一本棒 
和田圭はハイスピードについていけずに
付きバテしてズルズル後退


「大垣記念では古性や平原相手に勝って、
 今回の二次予選では新田を完封して
 捲らせなかった犬伏がメイチで駆けたら
 さすがに別線は完封されるわ。
 ジジイのくせにこのハイペースを
 追走できる慎太郎と香川は立派。」
 

新山はバックで捲ろうとするが車が出ず
清水は別線を引き付けずに自動発進の
番手捲りで…慎太郎は不発の新山を捨て
内を突いて4番手から追い込もうとした
ケンヤを一発弾いて迎えたゴール前



レースを一緒に検討、筆者とほぼ同じ読みで
清水を本命にしてベタ打ちした灰人さん
清水の地元・防府記念に何度か参戦して

いまして……

 



「決勝になるとよ、そのへんから来た
 田舎のバアサン達がでっかい声で
 『ヒロト〜ッ、ヒロト〜ッ!!」
 って運動会に出る孫を応援するみたいに 
 叫ぶのよ。今日はオレたちも
 防府のバアサンたちにならって
 ゴール前で清水に声をかけようぜ。」
 
 

 
 「ウス。」
 
香川先生はツキバテ気味で苦しそう
踏み上げた慎太郎もなかなか車が進まず
内をすごい勢いで古性が飛んできたが
前には届かない
立て直したケンヤが清水に迫り……


「ヒロト〜ッ……ケ、ケンヤ!?」

ゴール前でハンドルを投げあって
微差で先着したのは……ケンヤ。






「ケンヤの勝因は脚を溜めて前々に
 いることができたことだな。
 別線の先頭がヨコのできない新山と
 ワッキーだから瀬戸内の4番手が
 すんなり取れたし、いい意味で
 全員に無視されてたのがラッキー。
 3番手の香川は直線ではもうタレて
 ヨコに牽制もできなかったし、
 4角で慎太郎に一発もらってなきゃ
 着順はそのままだったと思うけど
 もっと完勝のゴールだったかもな。」
 

 


「なるほど…………」



「しかしワッキーも情けねぇな。
 『二段駆けには付き合えない』
 『ボクを潰すためだけに向かってくる
  別線とは目的が違う』
って…
 みんな近畿の大将の村上兄ちゃんが
 やってきたことじゃないかよ」



「せやな」
 

新山は勝ち上がりでは過去最高の
素晴らしいレースをしていましたが…
決勝はもう一歩足りませんでしたね。



思えば……ケンヤと香川先生が
決勝に進めたのは準決で郡司の牽制失敗で
郡司と守澤が落車したのも一因あり
決勝で東北ラインに守澤が一枚加わり
香川先生がいなくて瀬戸内が2名だったら
新山か守澤が優勝できたかも…?


そして清水は……悔しかったでしょうね。

後輩の犬伏に死に駆けしてもらって

香川先生に番手を譲ってもらって

最高の展開であれだけの微差で喰われて

2着とは。
賞金ランクは一気に上がりましたが

またメンヘラ少年になってしまう気が……。


定位置の3着に、8分の1車輪差だけ

及ばなかった4着の香川先生のコメント

「頭は無理だと思ったけど、

 欲を言えば3着に入れる展開だった。」

これだけのメンバーでも、やっぱりいつもの

香川先生……いやしかし、ナイスファイト。






で、車券の結果は……
いつものようにサテライトに行く前に
ブログに予想した通りの買い目を
ネットで1枚ずつ購入していたので
もちろん獲ったんですが、





でも輪友の皆様との検討を経て
けっこう自信があったんですが
厚めに買ったのは

清水ーケンヤー香川慎太郎古性新山

そしてブログ分以外で追加したのは
新山が捲り不発になってから慎太郎が
香川先生やケンヤのところに降りて
捌いて突っ込んでくる

清水ー慎太郎=香川ケンヤ古性


120倍の清水ーケンヤー慎太郎は6枚
116倍の清水ーケンヤー香川先生も6枚
150倍の清水ー慎太郎ーケンヤ香川を
それぞれ3枚ずつ追加したんですが
206倍のケンヤー清水ー慎太郎は
家を出る前に買った1枚のみで
追加しなかったんですよね……。

 




なので…………
多数の的中おめコメを頂いたことは
たいへんうれしく思いますが



ゴールの瞬間は清水アタマでブチ込んだ

輪友の皆様と共に、こんな感じの表情でした。

 



2万の車券を獲ったってことよりも
裏食って儲け損なった気分のほうが
大きかったんですよね。




筆者


「いつもお前から説教されてる
 『競輪は勝てばいいってもんじゃない』
 って言葉がちょっと解った気がするわ。
 清水が優勝して松浦が駆けつけて
 泣きながら祝福される姿を見られたら
 ハッピーな気分で帰れたのになぁ……。」


灰人さん


「ああ、オレも清水が優勝して泣く姿を
 見てハッピーになりたかったよ。
 いつもシビアな香川が優勝して泣く姿も
 見たかったから、シャレのつもりで
 香川ー清水ー流しまで買ったのに…。
 伊集院先生も悲しい気分だろうな。」

 

 



清水と同じ防府出身の伊集院先生は
どんな予想をされたの調べてませんが
たぶん情念あふれる清水のアタマ予想で
ワッキーとケンヤからは買わなかった
だろうなぁ………。
 

灰人さんも的中したのは1枚だけで


「ケンヤには車券で世話になった事なんて
 ほとんど無いから思い入れもないし
 ただ、展開上は清水の次くらいに
 いい位置にいて…脚も残ってるって
 ただそれだけで買ったからな。」
 

 


 「せやな」



なので、ケンヤ&ヤマコウの親子の
ファンの皆様にはたいへん失礼ながら
優勝後の親子のインタビューには
目もくれずにさっさと帰りました。

 
 
 解散ッ!

負け戦でも、そこそこの中穴車券が出たのに
ことごとくウラやヒモ抜けで外し続け
けっこう的中が多かった輪友の皆様に
ディスられる始末で…最終日は決勝を
獲ったのにチョイ負けになってしまい

ストレスと疲れが溜まって終了。

昨日に更新ができなかったのは、
帰って風呂に入ってビール一本飲んだら
そのまま疲れて寝ちゃったからです。




さて、長い長い6日間のダービーが終わり
皆様、たいへんお疲れさまでした。

毎日投票してブログを更新して…で
筆者ほどの訓練を積んだ上級養分でも
さすがに打ち飽きたんで…このあとは
函館・宇都宮・大垣と記念が続きますが
しばらくはマジメに働きます。

高松宮杯までは不定期更新ですが
今年は全プロが、らいちゃん人形さんの
ホームバンク・富山での開催なんで
そこだけ打とうかな…と思案中です。





皆様、6日間のお付き合い
ありがとうございました。
また次の更新にお越し下さい。