オニアツ、再び・別府ウィナーズカップ プロローグ | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

GWの休みが少ない……。




さて……別府ウィナーズカップの開幕
「おんせん県」を名乗る大分県の中でも
特に多くの源泉を持ち、古くから多くの
大型の温泉旅館が軒を並べ、湯治のために
訪れる観光客で賑わう別府温泉ですが




競輪では2000年代初頭から
台頭してきた暴れん坊

みんな大好き小野さん
競り修行の大塚ケン坊
この二人のおかげで他の地区からも
一目置かれる「修羅の国」と呼ばれる
時代が続いたわけですが……

今ではやや衰退気味となっており
昨年に期待の若手・阿部将大クンが
大分県勢としては久々のGⅢを制覇
したものの、今回の開催の参加はゼロ
往年の勢いは見られないようです。


そんな別府競輪では近年では2019年に
全日本選抜、サマーナイトフェスティバルの
2回のビッグレースが立て続けに開催され


2月開催の全日本選抜の決勝メンバーは

⑤吉澤ー②武田ー⑨慎太郎
⑦松浦ー③香川先生ー④小倉
①中川、⑥マクル、⑧吉田敏


準決にけっこうな波乱があって
わりと小粒なメンバーとなり
今でこそ特別決勝常連の松浦も
この時が初めてのGⅠ決勝進出

弟子の吉澤の援護を受ける
武田が人気となっていましたが
単騎の八番亭師匠・中川誠一郎が
ホームで一気のカマシを打って
車間のあいた2番手にはまった吉澤に
絶好の展開になったかと思われましたが
冬で寒くて重く、しかも直線が長い走路で
なぜそうなったのか、ダイジェストを見ても
いまだに全くわかりませんが


謎の単騎逃げで押し切った中川が優勝
2着にインを突いた慎太郎、3着吉澤で
3連単では2マンシューの配当で決着


ちなみにこの時の準決勝で
レフト先輩・浅井が前方不注意で
力尽きて退避してた山中の後輪に激突
大事故が発生してしまい


「レフト先輩被害者の会」
結成されるきっかけとなりました。






そして8月のサマーナイトの
決勝メンバーは

⑥吉田拓ー③平原ー⑨慎太郎
①中川ー⑧園田
⑦松浦ー②小倉
④渡邊雄ー⑤村上博



売り出し中の新人・吉田拓の後位から
番手捲りで抜け出すと思われた
平原ー慎太郎で人気集中してましたが
松浦が意地のカマシで吉田拓と叩き合い
隊列が短くなったところを
「余り者同士が組んだ」
雄太ー博幸の人気薄のラインが捲り切り
ゴール前で博幸が差し切って優勝

 


3着には捲り不発の中川から切り替えて
直線伸びたジャック園田が入って
なんと11万の大穴車券。


別府競輪場がスタンド改装などで
リニューアルされた直後のビッグレース
けっこうな盛り上がりを見せて

柔道家・篠原信一さんが両開催の
イメージキャラクターとして登場

 


「鬼アツ」「鬼格外」「ココロ、沸かせ」
等のキャッチフレーズとともに
ポスターやイベントで登場したのを
覚えております。


この2回は九州での特別開催とあって
筆者も現地参戦の予定だったのですが
諸事情があってしばらく競輪から離れ
ブログも休止していた時期だったので
別府行きは断念しましたが……
今回は休みが取れたので現地参戦、

3日目の準決に行く予定です。


 

小野さんとかケン坊や大竹さん、菅原晃
あたりの往年の大分のスター選手が
誘導で登場してほしいですねぇ。



別府バンクは直線が約60mと長く
風をモロに受けるバンク構造で
追い込み選手が圧倒的に有利
今年は暖かいとは言え冬のバンクは
やや重めで風が厳しいために
先行選手は粘れずに苦戦しやすく、
中団からコースを突いての追込みが
スジ違いの穴車券につながる傾向


そしてなんといっても特徴は
駐車場にある「競輪温泉」。

 


以前は開催のときには無料でしたが
現在は110円(小学生以上)で
温泉に入ることができます。


続いて選手選考ですが…
ウィナーズカップの選考は
「後期(7〜12月)1着回数上位者」
「ヤンググランプリ出走者」

であるために、若手の自力型の
出場が多いことが特徴。


ちなみに昨年の年間1着回数ベスト10は
①脇本雄太  51勝
②北津留翼  48勝
③郡司浩平  43勝
③野口裕史  43勝
③犬伏湧也  43勝
⑥平原康多  40勝
⑥山田庸平  40勝
⑧松浦悠士  40勝
⑧太田竜馬  40勝
⑩原田研太朗 37勝



昨年のワッキーの勝ち星には
F1の出走分も含まれていますが
記念・特別の9車立てのみの勝利で
ここにランクインしている
郡司・平原・松浦は立派ですね。



特注選手は………
万全の調子なら優勝候補筆頭のワッキーが
微妙な感じなので伏兵陣の出番もありそう

強風を苦にしないパワー先行の
ハンマー野口は強敵相手でも
自分の形に持ち込んで先行すれば
簡単には捲られない地脚があり
同じく風の強い小松島が練習地の
犬伏も長い距離が踏める脚質

 


大垣記念で見せたカマシが出れば
SS相手でも侮れない存在


番組の傾向としては上位と下位クラスの
脚力差があって若手の自力が多数なので
初日の予選から二段駆け番組が見られて

 


二次予選では若手自力ー特選シード選手の
組み合わせで、心臓を捧げる「お務め」の

発生しやすい開催です。

自ら長い距離も踏めて番手戦もこなせる
山田庸平は、忖度番組で恵まれそうで
ここで一気に九州のエースの座を

つかみ取って欲しいところ



頼むぞ庸平、筆者の行く準決までは

勝ち上がってくれよ。




残念なことに
本来であれば特選シードだった北津留に
ナショナルの活動で欠場のアフロ山崎と
大砲が不在の地元・九州勢


番組屋がこれでもかの九州忖度番組を
作ってしまうんでしょうが、
また四国や中国からの借り物競争で

他地区からのヘイトを受けそうな……



特選の番組を見ましたが
なかなかカオスな感じで楽しそう
初日の天気は雨模様の予報ですが
筆者が見に行く3日目あたりは
天気も良さそうで期待しています。





現地観戦があるので4日間更新は
ちょっと厳しいかも……ですが
しっかり現地レポートしますんで
皆様、4日間お付き合いください。