諦めない男、3着先生の激闘・高知全日本選抜決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。


高知全日本選抜は波乱あり本命ありの
準決勝を終えて、決勝進出の9名が決定


本線は脇本ー古性ー三谷竜の
グランプリ覇者が3人並ぶ近畿ラインで
対抗が新田ー守澤ー成田の
東北ラインになりそうですが

大挙8名が準決に進んでた瀬戸内勢から
決勝に進んだのは、香川先生ただひとり。


 

自身で「欲のカタマリ」と認める
シビアな競走スタイルで、
切り替え・イン突きは達人の域
仕掛けない若手には苦言を呈し
ちぎれてもリカバリーして潜り込み
単騎でも展開をきっちり読み切って
高目のお金の匂いのするところに
いつの間にか位置する嗅覚の持ち主

選手間でもSNSでもそのスタイルに
苦言を呈されることは多いですが
なんとかひとつでも上の着を目指し
諦めない男・48歳の香川先生

地元・四国の開催で番組に恵まれ
ちぎれたり付きバテしたりと
若手のスピードに苦戦しながらも
着を拾い続けて③③③と

3着3本での決勝進出


おそらく初連携の吉澤に託し
ひとつでも上の着を目指して

盟友として戦ったオグリューをはじめとした

地元・四国勢の思いも背負って
最後まで強敵に抗い続ける
香川先生の戦いを見届けましょう。



ちなみに……
四国勢が最後にタイトルを獲ったのは
各県ごとに見てみると

徳島 小倉竜二(2006年 競輪祭)

香川 児玉広志(2000年 オールスター)
※故人

愛媛 梶応弘樹(1992年 全日本選抜)

高知 松村信定(1982年 オールスター)



なんと、ここ16年の間
四国からはタイトルホルダーが
出ていないんですね。
高知からは佐黒潮捲りの佐々木則幸が
何度か特別の決勝に出たものの
40年間タイトルなし……で、
今回の解説で出ている松村信定さんが
最後の覇者なんですね。

そして…香川県では香川先生よりも
遥かにシビアで意地汚い競走をして
特別制覇のときのインタビューで


「ボクの魂は早い」
という、名言とも迷言ともとれる
コメントをした、あの方が最後ですか。


まあ、香川先生はこれまでに
けっこう穴を獲らせてもらってるんで
頑張って欲しいと思いますが



車券はフツーに
古性のアタマで買うと思います。


いや、マジで強いわ、今回の古性。




準決振り返り


10R
後ろ攻めの町田が上昇して、前中団の
雄太をいったん押さえている間に
吉田拓が打鐘で切って町田先行
雄太はすかさず巻き返して行くも
全開で駆ける町田を叩けず後退



 

叩き合いを新田がバックで捲り
4番手を取った吉田拓は内に入って
吉澤は仕方無しに切り替えて
新田ー慎太郎ー吉澤で出切ろうとするも
町田を捨てて自力でタテに踏んだ松浦が
内で必死に抵抗して慎太郎と押し合い
脚を使った両者が失速してしまうところ
直線で外伸びた吉澤が新田を捉えて1着




粘った新田が2着で、直線伸びてきた
香川先生が大健闘の3着
3連単は21万の大穴決着。


松浦と雄太になにか策があるのではと
思ってましたが、ガチの叩き合いでは
新田の思うツボでしたね。

しかし吉澤が突き抜けるとは………
でもまあいくら同県の後輩とは言え
あそこで切り替えないとイン詰まりで
鼻ペチャと心中だからやむなしか。

狙った慎太郎は、松浦の猛抵抗で
両者リングアウトでしたか。
バックでは獲ったと思ったんだけどなぁ。




11R
前受けの犬伏に対して、後方から北井
中団から新山が上昇した打鐘で
意を決した犬伏が突っ張り先行して
各ラインが折り重なる感じとなり

 


新山は後続と連結が離れて
北井ー郡司はいったん3番手に。

バックで北井が捲るも、犬伏の抵抗で
出切れないところ、新山との連結を
外していた守澤が自力捲りで外を踏んで
一気に前を捉えて……この日が誕生日の
成田が差し切って1着。


郡司は捲れない北井とオグリューが邪魔で
踏むコースがなくモタモタしている間に
後ろから伸びてきた三谷竜に踏み負け
脚を余した感じで終了。


犬伏はいくらなんでも早駆けでしたが
北井の先行で郡司の番手捲りの展開だと
もうどうすることもできないし、
大師匠のオグリューがちぎれない
唯一の方法を選んだのかも。


しかしまぁ……守澤の捲りは凄かったですが
新山との呼吸が合わずに見殺しにしてしまい
見栄えの悪いレースでしたね。
ここは3着の三谷竜が抜けてしまい
成田ー守澤はあったのに痛恨のヌケメ。

 




12R
前受けのワッキーを清水が斬って
眞杉が中団でワッキーを牽制する打鐘
いちおう想定していた感じになって
あとは眞杉がワッキーより先に出切って
7番手捲りに回せば……と思ったところで
ワッキーが発進、ホームで加速し
エグいスピードで3車で後続をちぎって



 

………もう後は、古性が差すか差さないか
その2択以外は何も起こらない。



さすがに500の一周以上の先行なので
古性が一気に差し切って終了。
優秀競走で怪しく見えたワッキー


「調子は日に日に悪くなる」
相変わらず泣きのコメントですが
考えてみるとワッキーが
「絶好調です。僕から買ってください。」
みたいなコメントをしたことは
一度もないからなぁ……。



本日は久々にいつものサテライトで
灰人さん、カイジくんと連携
しかしながら灰人さんは夜に東京の
ホテルでパーティーに参加する予定
サテライトから空港に直行のため
博打場には似つかわしくない正装




7Rの前くらいにカイジくんに
「準決の時間は機内にいるけど
 予想がまだなんで、悪魔の一手が
 ひらめいたら電話するから
 オレの指示通りに買ってくれ」

と、万札を押し付けて


筆者には
「7Rは点数が5点以上差がある
 杉森が久木原に佐々木悠の番手を
 譲ってんだよなぁ……佐々木悠なんか
 逃げたって500じゃ持たないから
 久木原の番手捲りを杉森が差すって
 ことで話が付いてるかも……。」

 


と能書きを話したところで
「ああ…時間がない、買わずに行くわ」
と、サテライトを飛び出して空港へ


こういう時の予想って当たるんだよなぁ、
と思って買ったら、展開は全然違ったけど
超人ハンター・杉森が久木原を差して
2万シューでした。




ありがとう、灰人さん。(事後報告)



その他にも山田庸平ー山田久徳の
ヤマダヤマダ車券のマンシューとか
ヒトデナシ荒井とロクデナシ大塚健が
九州の希望・嘉永をしゃぶり尽くす
車券などを獲って負け戦はまずまず好調

 



そして迎えた9R
松井の逃げイチだけど後続もつれそうで
買いづらいな……と言ったところ
普段はわりと控えめのカイジくんが
珍しく自信たっぷりの発言


 

「松井は競輪頭脳がついてきたから
 前受けして別線にイン切り合戦で
 脚を使わせてから、ドンと一気に
 イエローのあたりの絡まれない
 ところをカマしてしまえば
 最後に斬った奴が第二先行で
 もう追いつけない。
 押し込み強盗に絡まれなきゃ
 500だから松谷の差し目もアリ。」
 
 
 「じゃあ…そのときの3着は?」
 

 「ライン3人だし、後ろが南だから
 イナショーが無理しても斬って
 脚を使ってしまうんで、イナショー消しで
 その後ろにいる南が3着最有力。
 南がいらんヨコの動きをすれば
 その後ろの村田、あとは瓜生が
 仕掛けたら中本が伸びるかも。
 この3人だけで十分。」
  
 
 「なるほど…強盗は未遂に
  終わるってコトね。」


 「マジでここはボーナスステージ。
  ここで準決と、明日の分の
   ライフまで稼げるぞ。」

 

ほぼ完璧なカイジくんの読みに
乗らせてもらって、3枚的中

カイジくんも5枚的中だそうで…


 
 
 

配当負けしないように松井のアタマを
追加で買ったのが悔やまれますが


ありがとう、カイジくん。


「しかしなぁ……
 そんだけ自信があったんなら
 灰人さんから預かった金で
 お伺いを立てて買っときゃ
 良かったんじゃないの?」
 


「いいんだよ、アイツに連絡すると
 買っても買わなくても
 どうせ話が長くなって
 めんどくさい目に遭うから。」
 

ちなみに灰人さんは忙しかったようで

準決の車券は購入せずに終了



これで準決と明日の分までの
そこそこ十分なライフを確保が完了
順調な負け戦の戦績




……の後に、準決全滅。




11Rで三谷竜と東口の3着が
一瞬頭に浮かんだのに、ケチって
買わなかったのが痛かったなぁ……。
だいぶ浮き分が削られて終了、
でもまあ、最終日も朝から打てます。



決勝予想
近畿 ①脇本ー⑦古性ー⑧三谷竜
東北 ②新田ー⑨守澤ー⑤成田
混成 ④吉澤ー⑥香川先生
単騎 ③浅井


初手:295/3/64/158


香川先生は浅井じゃなくて
吉澤の方に付けるのね。
まあ、おそらくシビアに判断して
その方がひとつでも上の着を
拾えるってことなんでしょう。


ワッキーの体調面は確かにイマイチ
完全優勝した昨年のダービーとか
オールスターの頃に比べたら
悪いのかもしれませんが…
それでも自力でこのメンバーなら
駆けてしまえば捲れそうにない

初手で新田は前受けをして
ワッキーは持つところから発進
ゆっくり切りに行くんじゃなくて
いつもの「ナメカマシ」でしょうが

 


和歌山記念の決勝で失敗した
新田の飛びつきが再度あるか……
ってのがポイントでしょうかね。

浅井は近畿追走じゃチャンスがないし
吉澤は飛びつくこともできそうになく
この両者は展開待ちでしょう。


う〜ん……今回は早めの仕掛けで
喰われてもラインを連れ込む
好内容の競走をしてる新田ですが
それでもここで逃げたって
ワッキーに捲られて終了なんで
やはり前受けからの飛び付き
古性に失敗しても三谷竜のところは
多少クチが開いた追走だから
そこで第二ラウンド…でしょうか。

しかしまあ、来るとわかってる
強盗なら今回の超抜のデキの古性は
撃退できそう

三谷竜は微妙ですが、守澤あたりに
一発食らうと厳しいかも


う〜ん………

 


悩みましたが(約10分)
古性のアタマで行きます。
しかしながら、ここではワッキーが
2着に残れない車券を希望

3連単 7ー589ー1589

新田や守澤の動き次第では
アクシデントが起こる可能性も
あるのかもしれませんが
そこまで考えるとキリがない


後はもつれにもつれての
ワッキーから新田と古性を抜いた
ところを少々だけ買います。
特別の最終日は荒れるんで…
穴車券は負け戦で買いましょう。



さて、年末の立川グランプリの
最初の席が予約されるこの決勝

 


果たして誰が今年初の特別を
制するでしょうか。

皆様のご健闘をお祈りします。