弥彦寛仁親王牌は準決勝を終え
決勝メンバー9名が決定
東北勢が4名で本線ラインを形成
関東ラインが3名となり対抗格
両ラインの先導役は107期の同期生
東北を率いる訛りイケメン・新山と
関東を率いる鼻ペチャ3兄弟吉田拓


競輪学校時代から引き続く
同期のライバルが決して譲れぬ主導権
東北は新田のグランドスラムがかかり
関東はここでグランプリを決めたい平原
地元で決勝に勝ち上がった諸橋がいる
ナショナルの先輩・新田の前では
何度も駆けて来た実績がある
新山が絆の先行を見せるのか
弟・有希の活躍に刺激されたか
近況は捌きも含めうまさも身につけた
吉田拓が東北ラインを粉砕するのか

お互いけっこう重い絆を背負っての対決は
果たしてどんな結末を迎えるでしょうか。
斡旋停止中の赤スーツの若社長

「同期のボクのことも
たまには思い出してください。」
激闘の準決勝振り返り
10R
初手で前を取った新田を
清水→吉田拓の順で斬って
吉田拓が打鐘から先行態勢
最後方まで引いた新田はホーム前の
4角の下りで踏み込んでカマシ捲り

清水がけっこう厳しい牽制を入れるも
好スピードで乗り越えた新田が出切り

直線で菅田がチョイ差しして東北ワンツー
3番手から踏んだ清水は伸びを欠き
先行した吉田拓が木暮に先着して3着

流し気味でしたが2車できっちり先行
3着に残った吉田拓の仕掛けが立派
清水は人をアテにしすぎたような…………

菅田は新田の前で死に駆けした2年前の
名古屋オールスター以来の特別決勝
あの時の貸しを返してもらった
そんな感じの優出でしょうか。
11R
赤板で上昇した郡司が前を斬って
後方にいた新山の先行を呼び込み
東北ー南関ー近畿ー九州で打鐘
雨谷はヤケクソ気味の追い上げで
大槻のところに競り込むも
軽く撃退されて以降の消息不明

中川が満を持してカマシ捲り
いいところまで迫るも
新山が踏み直して出させずに
「傭平、あとはガンバレ」と
別れを告げてズルズル後退
古性が捲り上げるも全然車が伸びず
仕掛け損なった郡司も包まれて
東口はコースを探すも通行止め

結局、新山が好スピードで押し切り
追走の大槻と東北ワンツー
3着には中川の番手から切り替えた
山田庸が突っ込んできて筋でも穴車券
古性はやっぱり
調子落ちだったんでしょうか?
12R
一成が前受けを取ろうとするも
嫌がらせで取らせない太田竜
そして赤板で後方から踏み上げた
野原に対し、一成がすかさず
カマシ気味にダッシュするも…………

油断ない動きを見せた平原が
番手の伏見を軽く牽制して踏み上げ
一成の番手にズッポして
諸橋は阿吽の呼吸で内にいた野原に
一発食らわして下げさせて
この時点でほぼ勝負あり

捲ってきた太田竜を牽制して
松浦と一緒にぶっ飛ばしてから
万全の体制で番手捲りの平原が
審議となってヒヤリとしたものの
諸橋とのワンツーを決めて決着
3着は内にいて踏めなかった野原

ゴール後に平原が諸橋に声をかけ
絆を感じるシーンの後
検車場で諸橋は大粒の涙

そういえば諸橋ってけっこう
よく泣くんだよなぁ…………
当日はいつものサテライトで
輪友の皆様の能書きを聞きつつ
ワイワイと打ってましたが
午前中の負け戦がなかなか獲れず
気がついたらライフが激減

ちょっと厳しいな…………と
思ったところで僥倖が訪れ
けっこう太っ腹な抽選会をする
サテライトのくじ引きで
2等(車券購入券2,000円)が
当選しまして、

もう準決はネット含め買ってましたが
追加で一番自信のあった10Rを
⑧菅田ー①新田ー流しで買い足し
ネットで2枚、こっちで3枚的中
配当安いけどライフは大幅回復

ありがとう、復活のチョビ髭。
ありがとう、サテライト運営の皆様。
そして問題の12R
平原が番手捲りで快勝して3着野原
野原の1〜2着で購入してたので
「ちっ、野原届かねえかよ」
と帰宅しようとしたところで
審議ランプ点灯
そして対象は1着到達の平原

にわかにザワザワするサテライト内
筆者
「平原が失格だったら…………?」
輪友カイジくん

「諸橋ー野原ー村田だね。
3連単10万弱か。
でも落車もないし太田も松浦も
車体故障もなさそうだしセーフでしょ。
ってか平原=諸橋の流ししかないし
失格されたら困るわ。」
筆者

「諸橋ー野原ー村田、持ってるわ。
単独審議だし怪しくねえか?」
輪友カイジくん

「これで平原失格で村田3着じゃ
明日の売上が全然変わってくるわ。
地元アピールしてる平原を
この程度で失格させたら
平原と諸橋の親類縁者が
弥彦の運営に怒鳴り込んで
クレームつけるだろ。」
そして少々の時間が経った後に
「たいへんお待たせしました。
審議の結果をお知らせします。
1番選手の走行を審議しましたが
失格には当たらないと判定します。
決定、1着、1番……(以下略)」
4枚だか5枚獲ったといいながら
浮かれ気味のカイジくんに
「じゃ、また明日」と言い残し
さっきまで10万弱の価値があると
思い込んでいた野原軸の車券を
そっと破り捨ててゴミ箱に入れました。
当日の収支としてはチョイ浮き
だったんですが、逃した魚は
プライスレス。
決勝12R
東北 ④新山ー③新田ー
⑥菅田ー⑧大槻
関東 ⑤吉田拓ー⑨平原ー①諸橋
単騎 ②山田庸、⑦野原
東北作戦会議

アドバイザー・慎太郎
「もう作戦は一つで
号砲が鳴ったら全員でダッシュして
『東北S取り死に駆け作戦』
新山は被る前にダッシュして
大槻はインを締めて、菅田は
誰か来たら重注覚悟で牽制」
菅田・新山・大槻
「……………………ウス。」
新田

「じゃあ、最後に私から、
今回の決勝にかける思いを。
そもそも始まりは7年前に……」
慎太郎
「いや、時間も遅いし
みんな疲れてるから早く寝よう。」
菅田・大槻・新山
「ウス………………解散!」
新田
「えぇ……………。」
関東作戦会議

平原
「拓矢、明日は任せるから
好きなように走ってくれ。」
拓矢
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウス。」
平原
「安易な死に駆けは今後の拓矢の
ためにならないし、
でも東北ラインの4車にごっそり
出られたらそこで終了だから
ラインの重みもわかってくれよ。」
拓矢
「………ゥ……………ウス。」
平原
「もちろん新田のところに
飛びつくのもアリだと思うし
そこは拓矢が決めていいけど
地元の諸橋さんが3番手にいるし
ファンの期待に応えるためにも
どうすればいいか考えてくれよ。」
拓矢
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
平原
「あと、これもいちおう…………」
拓矢
「………単騎で好きに走っていいスか?」
<茶番終了>
山田庸は野原につけると思ってましたが

「誠一郎さんの思いも背負って走る」
とのコメントのみで単騎選択
古性

「野原の番手のどこが不満なんだ?」
いやマジで謎ですね。
お兄ちゃんに止められたんでしょうか?
で買いたかったんですが、ねぇ。
初手は2通り
ケース① 東北が前
4368/591/2/7
ケース2 関東が前
591/2/7/4368
東北としてはケース①が望ましく
強引にでも初手で前を取って
そのまま新山が突っ張り先行
共同通信社杯の反省を踏まえて
新田はバックで自動発進の番手捲り
吉田拓がどんなに抵抗しても
新山のダッシュ+新田の番手捲りの
上を捲り切るような脚はない
よって関東は①番車の諸橋が
必死のパッチで前を取りに行って
ケース②に持ち込むしかない
前さえ取れば新山が上昇したら
いざとなったらイン粘りができるし
いったん新山を下げさせてカマシでも
4車ラインなんで下げてから
呼吸を合わせて再ダッシュは難しく
諸橋と平原が車を振って抵抗すれば
どこか車間が空いて飛びつける
ケース②なら平原がチャンスですが
しかし老獪な策士・慎太郎なら
きっとその場合の作戦も考えて
関東が前をとったら、赤板で
菅田と大槻が二人で上昇して
吉田拓を被せたところで
新山ー新田がダッシュする
昔懐かしいイン斬り作戦
吉田拓が抵抗して菅田とガチガチに
叩きあったら、菅田はメイチに
やりあった後に退避して
新山がホームくらいから捲り発進
菅田に削られた吉田拓の後ろから
平原が発進するのは多少難しく
この場合も新田は新山を庇わずに
誰か来たら即発進
さあ、みんなで演説王の
長文コメントを堪能しよう。
ケース①
3連単 3ー6ー2789
(3着8・9厚め)
ケース②だと新田の後ろに
単騎の二人が入ったり、平原が
意地を見せて突っ込んできたりするので
ヒモ候補は器用で内を突ける山田庸
ケース②
3連単 3ー2=16789
あとはなにか悪魔の一手がないかと
考えておりますが…………イマイチ
思いつかないので、サテライトに行って
輪友の皆さんに御知恵を拝借
コメント欄でも、是非お願いします。
能書きの内容によっては即採用します。
さて………
グランプリを巡る争いもあと僅か
ここで決めなきゃ競輪祭しかない新田
ここで決めておきたい平原、地元諸橋
重たい荷物を背負う同期対決は
果たしてどんな結末でしょうか。

新山
「弟は前回にボコったんで
今度は兄を叩きのめします。」
皆様のご健闘をお祈りします。




