地元にツルの恩返し・熊本記念in久留米決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。




準決勝に残った熊本勢6名は
それぞれに奮戦をしたものの
10Rの地元の大将・八番亭師匠中川は
九州連携が根田に叩かれて崩壊し
自力を出すこともできずに惨敗

11Rのガルベス上田-中本の
次代を託されるべき二人は果敢に先行し
見せ場を作ったものの、平原率いる
強力関東ライン相手に軽く捲られ
実力の差を見せつけられて敗北

最終レースに挑む若手3人にかかる
重圧は半端なかったと思いますが
松岡辰の死に駆けを番手捲りして
嘉永-瓜生が見事決勝進出


10Rで3着に入った北津留との
長い長い作戦会議の末の結論は
北津留-嘉永-瓜生の並びで連携


北津留のコメントは


「後ろが年下の選手でも違和感とか
 嫌な気持ちは全くないですよ。
 準決で地元の誠一郎さんの前で
 やらかしてしまったし、
 今度は同じ失敗をしないように。
 全力で頑張ります。」



だそうで……共同通信社杯の準決では
逆回りの嘉永-北津留-山田庸で連携
嘉永が先行しようとダッシュしたところで
慎太郎の頭脳プレイに北津留が捌かれ
連携崩壊して惨敗した経緯もあって
その分も含めた恩返し……ってか贖罪の
先頭志願なんでしょうか。


歴史を紐解くと
かつてのフラワーラインや
滝沢校長-ケロヨン鈴木誠
村上お兄ちゃん-泣き虫稲垣
武田-平原の元・最強タッグ
松浦-清水の現・最強タッグ
先輩が後輩の前で駆けるというのは
「前に獲らせてもらったから
 今度は前で駆けるね。」

という関係以外では、あまり記憶が
ありませんが、10歳以上年上の
北津留が、地元とはいえ後輩のために
死に駆け覚悟なんでしょうか……?



しかしながら、嫌がるノダゲンの後ろを
頑なに主張して譲らなかったり、
今年の川崎GⅢの負け戦で瓜生-本郷の
格下二人の3番手を回ったりした
ある意味、奇行癖のある北津留ですから
ノープランでとりあえず前回るって
だけなのかもしれませんが……


連日の絆を感じる連携とアツい闘志で
開催を盛り上げてくれた嘉永と瓜生に
北津留は地元記念をプレゼントすることが
できるのでしょうか。


嘉永と瓜生のどっちかが優勝したら
コンドル爺様は感激の涙を流しそうだなぁ…
そして中川はとりあえずヘラヘラと
いつもの笑顔なんだろうなぁ……。



激闘の準決振り返り

10R
前受けした林慶-北津留-中川は
赤板で上昇してきた久米-池田憲を
突っ張ってそのまま先行しようとするも
ダッシュしてペースに入れる前に
根田に叩かれてしまい連携崩壊




林慶の抵抗を乗り越えた根田は
そのままグングン踏み上げて
久米も北津留も仕掛けられず
しかし4番手にいた谷口が捲り追込み
連日の久留米のビクトリーロード
直線のイエローラインの内側を伸びて
根田の番手から差した慎太郎を押さえ
単騎で見事な1着


九州連携が崩壊した後、イチかバチかの
インモグラーを繰り出した北津留が3着


九州ラインの崩壊は、組み立て失敗が原因で
ライン先頭の自力の力の序列は
根田>久米>林慶の順番なんだから

初手の並びは、根田ライン-九州-四国にして
久米に根田を斬らせてから先行するか
九州-四国-根田ラインの並びなら、最初に動く
根田ラインを突っ張ってしまえば
四国ラインは二人なんでムリヤリ叩きに来ることも
無かったんで、作戦成功の可能性があったのですが

まさか弱い方のラインを突っ張って強いラインを
引き出すバカ競走をするとは思いませんでした。
四国ラインと単騎の谷口を味方に引き込んで
6対3みたいな形にして格上の根田-慎太郎に
対抗するべきだったのに……

なにが「やることひとつ」だよ、林慶次郎。




しかしまぁ、筆者や読者の皆様でも
けっこう簡単に思いつく作戦に気付かずに

「とりあえず逃げりゃイイんでしょ!」って
がむしゃらにツッパリ先行しようとした
林慶もバカですが、1枠あって初手の位置を
選ぶことができるメンバーだったのに
おそらく何の作戦も授けないままで
ヘラヘラ笑顔の優しい先輩、北津留と中川にこそ
九州ライン崩壊の責任を問いたいと思います。



バカが3人並んでも、おりこうさんには
ならないんだよなぁ……。



11R
前のレースの九州崩壊を見て
「とりあえず先行しなきゃ」みたいな
気持ちになってしまったのでしょうか、
ガルベス上田は前を取って、門田→平原の
順で斬った打鐘で一気の先行

しかしながらあまり脚を使わずに
中団に入った平原が、油断なくバック捲り

 


 

中本もスピードの違いでブロックできず
久留米のセオリー
「捲りは3角の手前で捲り切れ」
の通りに関東ラインがごっそり出切って
ゴール前で諸橋がチョイ差し
余裕の関東ワンツースリー。




前のレースもそうですが、格上相手に
心を燃やすだけじゃ勝てませんので
ガルベス上田は四国ラインをうまく使って
平原と踏み合わせるとか、あるいは緩めて
師匠を連れた門田を出して捲り勝負でも
良かった気がしますが……

嘉永と瓜生が最終レースで決勝進出
取り残された気分になったでしょうが


ガルベスよ、悔しかったら頑張れ。



12R
初手で後ろ中団を獲った熊本勢は
坂井に斬らせた上を松岡辰がフルダッシュ

 


 

打鐘手前からぐんぐんとペースを上げ
涙を流しながらの死に駆けを敢行し
追い上げた松浦と坂井が4番手で併走

併走で隊列が短くなり、ふかし過ぎたのか
松岡辰が若干タレ始めた最終ホームから
一成が捲りに行って、嘉永もおそらく
予定より早めの2角の下りで番手捲り



 

一成のスピードがけっこう良かったんで
嘉永の番手捲りをバックで飲み込む勢い
和田圭=一成嘉永を本線で買っていた筆者は
「よっしゃ一成!捲り切れやッ!」
サテライト自宅で思わず叫びかけるも、
内側で堪え、半車身くらい出られたのに
捲り切らせず一成をジリジリ差し返す嘉永


 

そして2センターで差し返された一成が
ズルズル後退し、内に進路を取る和田圭
「よっしゃ和田圭、そのまま突き抜けろッ!
 最悪3着までなら許す!」

と再びPCの前で気合が入るも……

和田圭は瓜生に踏み負けて、
直線で伸びてきた松浦がジャストの
タイミングでハンドルを投げて3着。




結局、一成の捲りを退けた嘉永が
そのまま直線粘って瓜生とワンツー

初日にもありましたが
瓜生の嘉永への肩ポンポンは
なかなかグッとくるものでしたね。




もちろんこの車券は買ってましたが
厚めに買った3着和田圭なら
大儲けだったのに
松浦はあまりに配当が低いため
迷いつつ、しぶしぶ買ったド安め



それじゃあ儲からんのですよ………。


車券の結果は……
昼から打ち始めましたが
負け戦で、近況の動きが良かった
木村弘=竹山をウラオモテで買って
安かったけどとりあえず的中

単騎なのにコンドル爺様が
本命で推奨していた竹内雄作を
もちろん蹴飛ばして男・大川で勝負
ヒモにしぶとい内藤宣さんが来て
2マンシューをゲット……とまずまずも
準決10・11Rはカスリもせず
12Rはブチ込んだ和田圭が消え
ド安めの3着松浦になったため
チョイ勝ちで終了

なんとなく不完全燃焼で残業しちゃって
青森ナイターで鼻ペチャ弟とケンヤのレースで

頭勝負をして、両方ウラを喰って

ささやかな勝ち分も溶かし終了。

 



地元記念なのに流れ悪いなぁ……。


決勝予想
九州 ⑦北津留-①嘉永-④瓜生
関東 ⑨平原-②諸橋-⑥磯田
混成 ③松浦-⑤慎太郎
単騎 ⑧谷口





 

慎太郎(公式コメント)
「松浦と過去に連携して
 結果は全部ワンツーで
 相性抜群ッ!!」


松浦
「ウソです。3回連携して
 ワンツー決まったのは
 1回だけです。」


相変わらず冴えわたる慎太郎節
楽しいオヤジだなぁ……


そして絶好調の谷口は


「記念の決勝は初めて。
 出来すぎですね。」

ウェアに書いている名前は
奥様と子供さんだそうで……



いつも勝ち上がりで使い捨てにする
レフト先輩がいなくて良かったね!


メンバーを見ると明らかに好調なのは
嘉永と谷口、イマイチなのは松浦
平原は夏場あたりの踏んでも車が
出ない状態からは脱出して復調気配


初手は難しいですが、松浦も平原も
とりあえず九州ラインの後ろが欲しいはず
北津留の死に駆け宣言があるので
斬って4番手にいないと勝負権なし
場合によっては飛び付きも考えて……
みたいな感じだと思われます。


松浦も平原も、記念で露骨な地元分断
みたいなことは普段しませんが
優勝しようと思えばそれが一番
手っ取り早いでしょうし
嘉永の「優勝します。」発言に
カチンとくればやりかねない
特に平原は賞金でのGP出場も
かかっているだけに……

初手は北津留が前を取って
714/926/35/8
あるいは慎太郎がS取りに行って
35/714/926/8
いずれにしても2枠がある関東は
九州の後ろで初手を取りたい

いずれにしても関東ラインが
斬ったところを北津留がズドーン
平原のバック捲りか後方に置かれそうな
松浦の巻き返しが瓜生のヨコまでくれば
嘉永が番手捲りでワンツー

先行の選択肢が無い関東と混戦ラインが
イン斬り合戦でムダに脚を使ったり
4番手あたりで谷口を含め取り合いして
楽に逃がしてもらえればなおよし



 

う~ん……もちろん九州人の筆者は
熊本の新時代をつくる若手が
見事ワンツーを決めて、瓜生と嘉永の
肩ポンポンが見たいわけですが………
そんなにウマい話があるんでしょうか。


熊本ワンツーも買いますが敢えて穴なら
松浦に乗る慎太郎の突っ込み
2車ライン、車番は枠負け、松浦の調子は
良かった春先に比べると3割引き位……と
ポジティブな要素はあまりないのですが
松浦は後方に置かれたら必ず仕掛けますから
熊本の二人が発進するときにスキがあれば
松浦不発でも慎太郎は潜り込める


内をしゃくってから直線で外に持ち出し
伸びるイエローライン付近を進めば
アタマ突き抜けは難しくても
連に絡むチャンスならアリ
相手は展開有利な嘉永、捲る平原に乗る諸橋
絶好調の谷口で

3連単 5=128-123489


あとは肥後の若武者たちの作戦大成功
瓜生は被る位置で仕事させられるので
逆転は難しいかも………で

嘉永のアタマが中心


3連単 1-4=2589
     1=4-2589



九州は本日も30℃超えの暑さ
現地観戦に行かれる皆様は
熱中症や脱水症状にお気を付けください。
筆者は午後からサテライト自宅で
ゆっくりとビールを飲みつつ



「エースの誠一郎さんが
 負けてしまって、
 匠栄さんや上田(尭弥)も
 いなくなってしまったし、
 そういう人達の思いを
 全部背負って走ります。」


と、熱い想いをたぎらせる
火の国の男達の闘いを見届けます。



皆様のご健闘をお祈りします。