頂点に立つ男が見る景色・松戸ダービーの結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

おめでとう、ビッグハート寺崎。


「よく目に焼き付けなさい」


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令和最初の特別競輪、松戸ダービーを制したのは
大本命だった脇本雄太で、3個目のタイトル奪取
8番手から前団を捲り切って
①①①①の完全優勝を決めました。



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過去2回のGⅠ優勝でのコメントでは
「ナショナルチームで東京五輪の
 メダルも目指したい。」
「次のGⅠでも優勝したい」
という言葉が中心だったんですが、今回は

「令和元年の格式高いダービーで
 優勝できて嬉しい。一戦一戦頑張って、
 競輪界を盛り上げていきたいです。」

と、はじめて「競輪界」というワードが
出てきていました。
獲りたくてなかなか獲れなかったタイトル
それが徐々に積み上がっていき、ダービーで
「競輪界」の頂点に立った今の脇本には
どんな風景が見えているんでしょうね。

市田や村上兄などの近畿の先輩から
受け継がれてきたもの、感じてきたことも
たくさんあるでしょうし
オリンピックを目指していく中で
ブノワの教えの元にナショナルのメンバーと
切磋琢磨して身に付けたものもあるでしょう。

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それを併せ持った脇本が目指すのは
次は競輪では年末での立川グランプリ
ケイリンでは東京オリンピックの金メダル
両方での真の頂点の風景を見て欲しいですね。

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おめでとう!脇本!


レースはけっこう見どころというか
ポイントが多くて……

①逃がされる雄太、冷静に構える清水
②深谷のインモグラー
③田中気魄のイガグリブロック
④菅田のイン突き着拾い


まず①からですが……
赤板前に後方から前を斬った雄太は
流しながら清水のカマシを待っていましたが
先行すると思っていた清水がけっこう冷静で
焦った仕掛けをしませんでしたね。

雄太はモタモタしていると脇本に突っ張られて
その時点でジエンドになってしまうので
当然いったん前を斬らなきゃいけないんですが
清水は冷静に脇本が引き切るのを待って
中団を取りに行く動き

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赤板の時点では清水の先行に期待した
単騎の二人も瀬戸内ライン追走なので
脇本が後方から叩きに来ても
その三番手に切り替えて追走しやすいし
焦って先にレースを動かすと
脇本の捲り頃になる……との読みでしょうか。

いずれにしろ、逃がされた雄太は
特別の決勝ははじめてで焦りがあったのかも。
一方の清水は過去の特別決勝では必ず自分で
仕掛けて早めにレースを作っていましたし
今回も勝ち上がりでは度胸のある先行を
見せていたんですが………ここ一番での
ふてぶてしく見えるほどの落ち着き

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焦った雄太とは大舞台の場数が違いましたね。


そして②ですが……
深谷の後ろに一人でも信頼できるラインが
あればまた違う展開でしたが
7番手になってしまった深谷は
捲りで仕掛けたら真後ろにいるワッキーを
引き出すだけの動きになりますし
清水の先捲りに合わせられたら飛びかねない

……そう思っての判断なんでしょうが
3番手に入ることには成功しましたが
インを潜ってタイミングを取らずの捲りは
スピードが乗らない踏み出しで……
田中晴に一発キツいのを喰って終了。


太田師匠からのありがたいお言葉
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「まだまだインモグラーとしての
 経験と修行が足りませんね。」



そして③田中のイガグリブロック
田中は初の特別で、あのままでは
絶好の番手を回っただけで終了でしたが
深谷に喰らわして吹っ飛ばす好気合

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見せ場を作った上での6着は
実力と格を考えると上出来では……?

3月の半ばくらいから物凄い
ハードスケジュールで出走中の田中晴
しかもけっこう結果を残しているのは
なかなかのタフネスですね。


そして④の菅田のイン突き着拾い
もう展開上は田中のブロックを喰って
浮いた深谷の上を清水が捲って
その後ろからは脇本が超速で捲ってきたので
大渋滞の外を踏んでもどうしようもないし
目の前には内を空けるハラケンがいては
吸い込まれるように内に行きますよね。

菅田のイン突きの煽りを喰った松浦は
外を踏んでいた脇本追走の古性に当たって
車体故障なのかズルズルと後退して
必死のパッチで脇本の捲りを追走していた
古性も前輪がガクガクしてストップ
危うく大事故の一歩前


まあ、展開を考えると菅田の作戦は
アレしかないんでしょうけど………

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おいこらチョビヒゲ!

初日特選のコメント
「一成さんに任せてもらう以上は
 それなりのレースを
 しなきゃいけないし。
 後方だと勝負権がないと思うので、
 順番がきたら仕掛けていきます。」

→イン突き着拾いで2着


ゴールデンレーサー賞のコメント
「新田先輩に許しを得て、
 自分が前で頑張ります。
 ゴールデンレーサー賞で
 脇本君とか吉澤さんとか
 自分より格上の選手と力で勝負して
 準決勝に向けて何かひとつでも
 得れればいいかなって意味も込めて
 自力でやらせて下さいって言いました。」

→中団とって仕掛けないまま
 新田のジャマしたままで終了


決勝戦のコメントでは
「まだまだ足らない部分があるので、
 明日(決勝)は悔いが残らないように
 しっかり自力でいきます。
 深谷君が空いてるって言葉も
 あったんですけど、新田(祐大)先輩とか
 (渡邉)一成さんとか付けて、
 そこを回ることはないと思うし。
 自分の自力を試して今後に何か1つでも
 得られるものがあればと思います。」


→イン突き着拾いで3着

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コメント詐欺にもほどがあるぞオイ……。

でもまあ最初からインタビューで
「後ろは気にせずイン狙い一本です。」
「3着でもオイシイので着拾いです。」
「イン突きだって立派な自力です。」
みたいなことは言えないから
まあ仕方ないんでしょうか。

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当たられた松浦と古性が落ちていれば
たぶん菅田は失格だったんでしょうけど
ハンドル捌きが上手くてバランスのいい
二人が耐えたのでセーフ。
運がありましたね。




最終2角から捲った脇本は外々を回されて
煽りも受けたので、清水に合わされて
ちょっとピンチに見えたんですが
そのまま踏み続けるナショナルパワーで優勝。
もう展開もラインもなくて
力づくで踏み切っての優勝なんですが……
今回は4走ともそんな感じでしたね。



清水は…………捨て身の先行もあるかなと
思っていたんですが、よくよく考えてみれば
SSが特別の決勝で今まで何の借りもない
格下の松浦とハラケンのために
死に駆けなんかしないですよね。

4角では一瞬、夢を見たと思いますが
いつものように自分の持てる力を
最大限に出し切っての負けですから
まだまだ脇本のいる場所に辿り着くには
足りないものがあったんでしょう。


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次の特別では期待してます。




車券は……決勝は脇本のアタマ鉄板で
いろいろ買ったのに……清水も菅田も
2着には買ってなくて惨敗。

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考えてみれば今回は初日特選もガールズも
万車券を獲ったレースは
「アタマは鉄板の一人に絞って
 ヒモに穴目を買って好配当狙い」

の車券戦術で結果を出していたのに
決勝でそれが貫けなかったなぁ………。
特に清水が死に駆けしないってのを
読み切ってなかったのはダメですね。

いつものサテライトで3Rから買って
5Rで工藤の捲りで2万の配当を仕留める
まずまずのスタートでしたが
結局当たったのはそこだけ

やはりダービーなので決勝は
小銭勝負の穴狙いが多い筆者にしては
けっこうな額をブチ込んだんですが………
前日の勝ちを半分溶かして終了。





いつものサテライトに児玉碧衣ちゃんが
オールスターの投票の促進の営業?で
来てくれていましたが……

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今回はいつも司会進行をする仕切り上手
(ただし車券は下手)の職員のSさんが
休みをとっていたせいで
サテライトの女の子たちは司会に進行にと
けっこう頑張って奮闘していましたが
男性職員のフォローが足りなかったせいか
ちょっとバタバタした感じで終了
碧衣ちゃんも疲れ気味だったので
……う~ん。


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碧衣ちゃんはなかなかオシャレな感じでしたが
やっぱり自分へのご褒美でブランドの服とか
化粧品やネイルやエステなんかに
賞金を費やしてるのでしょうか。

「尾崎とは連携する作戦だったんでしょ?」
「どうせ自分は1位だと思ってるでしょ?」
「ホントは小林優香ちゃんのことが
 ちょっとウザいと思ってるんでしょ?」


などと聞きたいことはあったのですが自粛。


投票したのは
ガールズはコレクションで頑張って
穴車券をくれた田中まいちゃんと
ブログで「田舎の中学生」ネタをくれた
鈴木美教ちゃんに、児玉碧衣ちゃんの
3人だけ書いて終了。

男の方は「穴屋の競輪大賞」で
表彰した選手に投票するつもりでしたが
今年前半の競走があまりに酷かった
浅井、三谷は切り捨てました。


穴屋の競輪大賞枠…………清水裕友
前年度ベストレース枠……渡辺雄太
前年度ベストレース枠……簗田一輝
穴屋の競輪大賞新人枠……山崎賢人
穴屋の競輪大賞先行枠……吉本哲郎
穴屋の競輪大賞追込枠……中川誠一郎
ブログネタ提供枠…………北野武史
九州枠(ほぼ固定)………園田匠
前半戦の車券貢献枠………荒井崇博

今年はずいぶん西に偏ったなぁ……
まあ筆者が九州人なんで仕方ないんですが。



さて、この次は平塚記念→宇都宮記念
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トップ選手たちはダービーに向けて
仕上げてきてたのでサボりたくなるところ
どうせ欠場が多いんでしょうね。

筆者もちょっとダービーで気合を入れ過ぎて
気が抜けちゃってる感もありますし
明日からはまた黒い組織の業務が
待ち構えています……………ので

まだメンバーさえもよく知らないんですが
たぶん平塚も宇都宮も決勝は更新しますが
メンバー次第で勝ち上がりは買わないかも。




皆様おつかれさまでした。
楽しいゴールデンウィークになったでしょうか?
筆者はわりと楽しかったです。
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