怪物に挑む絆と情念・大垣ウィナーズカップ決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

大垣ウィナーズカップは決勝を迎え
大本命を背負うのは開催初日に
30歳の誕生日を迎えた脇本

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番手の浅井との組み合わせが
ダントツ人気なんでしょうが
対戦するライン先頭の自力型は
準決で脇本を破った26歳のアフロ山崎
インモグラーから脱却して競輪頭脳が
向上してきた22歳の太田竜馬
そして南関ラインで絆のある郡司を
番手に背負って戦う24歳の渡辺雄太


なかなかフレッシュな顔合わせですが
若い挑戦者たちに胸を貸す立場のワッキー
果たしでどんな戦いを見せるでしょうか。
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…………そして準決勝のスタジオ中継で
「ポロシャツにネクタイ」
という斬新すぎるファッションだった
山田裕仁は、果たして決勝の解説も
あの服装で務めるんでしょうか。



準決プレイバック

10R
大方の展開予想は新山の先行で
中団に三谷と吉澤がいて太田は最後方から
カマシか捲り……だったのですが
打鐘過ぎに新山が前に出てペースを
上げる前にすかさず叩きに行く太田……!

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そしてなかなかのカカリで三谷も新山も吉澤も
バックでは捲りにいけないくらいの見事な逃走
松浦も車間を切ってアシストして直線では
外に張らずに内に来た慎太郎を締めて
中を割らせない気の利いた番手の仕事

今まではこのクラスのメンバーで後方になったら
内を見ながらウロウロすることが多かった太田
やはり今年は逃げて結果が出ているので
仕掛ける自信と勇気を身に付けたのでしょう。
結果は3着でしたがいい競走でした。

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11R
志願の前回りをした中本は打鐘前に鈴木竜士が
斬った上を一気に踏んで死に駆け……でしたが
ぜんぜんスピード感のない、押さえ先行と
カマシの中間くらいのスピードのダッシュ

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あまりに踏み出しがスローだったためか
最初から狙っていたのかは判りませんが
鈴木竜士が飛び付いてイン粘り
平和主義者の中川は瞬殺で後方に下げて
最終ホームは中本-鈴木竜-平原で通過

そして最終ホーム手前から不破が渾身の
捲りを打ちますが……これまた全然スピードが
乗らないションベン捲りだったので
浅井は見捨ててついて行かずに後方待機

バックで郡司が捲って……鈴木竜は番手捲りで
応戦しようとするも中本の先行が全然かかって
なかったのでスピードもらえず苦しい仕掛け
平原もスピードの違いで牽制できず
郡司が楽勝で捲り切ってアタマ……と思いきや
最後の力を振り絞って郡司を外に牽制する
鈴木竜と平原の内をコソ泥のように
イン捲りする浅井………!

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いやぁ、ザコでもラインを信じて任せた
平原と中川に対して
最初から不破を信用してない浅井
「(最終)ホームからは
 自分の競輪をやろうと。」

ゲスいけどやはりさすがの競輪頭脳ですね。


12R
初手で山崎-小倉が脇本を抑えて
Sを取ったときには「アレ?」でしたが
これは小倉の立てた作戦だったのでしょうか。
どうせ脇本は8番手に引くから斬らないで
脚を使わずに中団取るには良かったのかも
しれませんが……。

そして吉田が上昇して先行
4番手に渡辺雄太、6番手にアフロ山崎、
車間を空けた8番手に脇本になって打鐘
そして雄太が波をつくって脇本を牽制
最終ホーム手前から脇本が踏み出すと
山田久はやっぱりブッチン………で
外から前団に襲い掛かる脇本を
関東と南関ライン5人が牽制
その外を捲り切る勢いの脇本………?

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その内を凄い勢いでイン捲りする
雷に打たれた後のような髪型の男ッ!!

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山崎がそのまま吉田拓のうちまで
しゃくり切って先頭に立ち
外から捲る脇本を抑えて1着

う~ん………脇本よりも30mくらい
短い距離を走って牽制もされなかったので
勝った、っていうだけですし
途中で誰かが内を締めたら追突落車
待ったなしなんですが………まあええわ。




しかしながら………筆者としては
脇本-雄太-流しが勝負車券だったので
ひと言だけディスりますが

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芦澤てめぇ、3番手なら
ちゃんと内締めとけよ!
ポチみたいな顔してんのに
番犬の役目もできねぇのかよ!


あ……スイマセン。取り乱しました。
好調の渡辺雄太はたぶん作戦通りに
脇本を行かせてクチが開いてるところに
捲り追込みみたいな形で追走していき
ビッグ初の決勝進出

車券の結果は……昨年のグランプリ以来に
いつものサテライトに行きまして
輪友の皆様にねぎらわれつつ久々の終日勝負
小嶋社長のできもしない牽制に呆れはて
トシノブさんのしぶとい年寄りぶりに感嘆
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結局負け戦は7Rの志智ー菅田を取ったのみ
準決はブログ予想では全滅でしたが
11Rで一緒に観戦してた輪友・灰人さんが
「先行は中本だけど、鈴木竜士が
 イン粘りして中川を飛ばすぜ」

というのに賛同して中川を切り
浅井=郡司-流しを追加したので…………


重傷が軽傷になるくらいで終了です。


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さて…………決勝戦の前の9Rで、
今年初のガールズコレクションも
行われるんですが………人気になるのは
アホガールを卒業して絶対王者になりつつある
ツヨカワ女王・児玉碧衣

そして対抗人気になりそうなのが
一昨年からナショナルチーム優先で
競輪競走にはほとんど出てない小林優香
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「妹弟子が調子に乗ってるので
 きっちり勝ちたい」

としばらく前に語っていましたが…………
たぶんこの久留米の二人がワンツーするのが
一番人気


う~ん…………………




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パスで。(個人の意見です)



決勝予想
南関 ⑦渡辺雄-②郡司-⑧中村浩
中近 ①脇本-⑤浅井
瀬戸 ⑥太田竜-⑨松浦
混成 ③山崎-④慎太郎

初手の並びは脇本がSを取って
15/728/34/69
あたりでしょうか。

昨年の競輪祭ではヤワに押さえに
行ったところを脇本に突っ張られてしまい
そのまま後方に下げさせられて惨敗、
という痛い目に遭っている太田は
今度はきっちりと押さえるはず

そこを山崎が斬って渡辺雄の先行…ですが
優秀競走で8番手から吉澤-平原の
二段駆けをあっさり捲っている脇本

今回のデキでいえば
吉澤+平原よりも雄太+郡司の方が
かなり上だと思いますし
直前は練習不足の脇本が4日連続で
超スピードのカマシや捲りが打てるか
その辺りまでも考慮……でも脇本だしなぁ……


たぶん優勝したい太田や山崎は
叩き合いや早仕掛けで脇本を引き出したくない
ならばある程度は雄太が簗田と開発した
「ガマン比べ死に駆け」が通用しそう


昨年の伊東温泉記念で
赤板からのメイチ先行で死に駆け
雄太に地元記念を獲らせた郡司が
今度は獲らしてもらう番で軸

太田は4番手を取りそうなんで
そこから捲り追い込めばチャンス
ヒロシは内を締めるのに専念するので
きついブロックは来ないゆえ
松浦もコースがあれば突っ込める

3連単 2-689-14689
    169-2-1689
    169-169-2

脇本がそれさえ捲り切る超速をみせたら
さすがに浅井もブッチンするでしょ


3走全てで番手をちぎって
圧巻の走りを見せる脇本
雄太・郡司にヒロシを含めた
南関3人の絆と情念が
怪物クラスになった脇本に
果たしてどこまで通用するでしょうか。


そして改心した元・インモグラー太田と
インモグラーになりたてのアフロ山崎の
作戦はあるのか……?



皆様のご健闘をお祈りします。
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