平成最後の静岡グランプリを制したのは
皆様ご存知の通り、三谷竜生。

先行する脇本の番手から最終回2センターで
一気に追込み、グランプリ初優勝。
2016年のグランプリの時点では
記念優勝さえも果たしていなくて
特別初優出した名古屋ダービーでは
川村-村上兄を連れて赤板から先行
見事な死に駆けでしたが大差の9着
「地脚怪物」だけの評価しかなく
多数いる近畿の若手自力の一人でしたが……
そこから急成長を遂げて
2017年はダービー制覇
2018年はダービー、宮杯の2冠に
このグランプリのタイトルを獲り
記念も3回制覇と堂々の実績。
来年はグランプリユニフォームで
競輪界を代表することになりますが
今年のタイトルをすべて番手から獲った
脇本が競輪競走には出ませんし
近畿のラインをどう折り合いをつけて
まとめていくかという難しさがあるので
苦闘の1年となるかもしれませんが
強いハートで乗り越えて欲しいと思います。
インタビューで逝去されたお母様への
思いを語った姿はファンの心に残るもので
ありましたが、
思いを語った姿はファンの心に残るもので
ありましたが、
来年はもっともっと、ファンの心に残る
魂と情念の競走を見せて欲しいと思います。

そして今回の優勝で、実績としても
村上義弘の後継者として近畿のボスに
なったことは間違いないでしょう。

おめでとう、竜生!
グランプリの前に……S級シリーズの決勝を
優勝したのは、地元の岡村潤。
優勝したのは、地元の岡村潤。

力ずくで先行した渡辺雄太、竹内のカマシを
必死でブロックした晴智の師弟の気魄もあり
そして3番手から外を追い込んだ岡村も
いい競走だったと思います。
タテヨコの鋭さを持つ実力者ながら
南関の連携の中ではなかなか好位置を
回る機会の少ない岡村ですが、
練習仲間で師匠格だった村本慎吾さんが
実況の解説として久々に姿を見せて見守る中
ラインの競走をしっかり見せたうえで
優勝を決められたのは、嬉しかったでしょう。

「命」とか、やって欲しかったんですが
ごくごく普通の解説でしたね。
そしてグランプリなんですが……
ポイントは以下の通りでしょうか。
ポイントは以下の通りでしょうか。
①前を取らなかった脇本、取った新田
②脇本の踏み出しへの浅井の牽制
③気合の入った競走を見せた清水
②脇本の踏み出しへの浅井の牽制
③気合の入った競走を見せた清水
まず①なんですが……逃げイチであることを
考えると、脇本がSを取るのかと思いましたが
号砲の後に誘導を追っかけたのは新田。
過去2年は前を取ることができずに
後ろ攻めから脚を使って前を斬りに行き、
また次々と被されて……勝負所では最後方という
しょっぱい組み立て(2016年は誘導の
早期追い抜きで失格)だったので
単騎でも前を取る作戦だったのでしょうか。
そして②ですが……脇本が踏み出した瞬間に
けっこう厳しくヨコに牽制したので
あそこでもし脇本が落車していれば後続の
近畿ラインを全部巻き込んで4人が落車し
5車立てのグランプリ、しかも浅井失格
みたいな惨劇だったかも…………
けっこう厳しくヨコに牽制したので
あそこでもし脇本が落車していれば後続の
近畿ラインを全部巻き込んで4人が落車し
5車立てのグランプリ、しかも浅井失格
みたいな惨劇だったかも…………

脇本は立て直してからホーム辺りで
カマシに行くこともできたと思いますが
崩れた体勢からムリヤリ踏み出して先行。
脇本のコメントでは
「バランスを崩して焦ってしまった。
立て直して上昇すると確実に
粘られるので、自分のタイミングでは
ないけどそのまま踏んだ」
だそうで……浅井としてはあの牽制で
誰かが近畿の後ろを狙いに行く混戦を
演出したかったのかもしれません。
そして脇本がライン4車でなかば強引に
出切って……近畿で独占と思いましたが
捲りに行った清水の気合が良かったですね。
自分から青板で誘導を斬りに行って前に立ち
レースを作ったうえで、最後はバックで
渾身の捲りを放つ気合
出切って……近畿で独占と思いましたが
捲りに行った清水の気合が良かったですね。
自分から青板で誘導を斬りに行って前に立ち
レースを作ったうえで、最後はバックで
渾身の捲りを放つ気合

「何もできずに終わりたくない」と
戦前にはコメントしていましたが
レースを壊すことなく強敵に立ち向かい
今の自分の力を出し尽くしたうえで
見せ場を作ることができたのは
大変立派だったと思います。
戦前にはコメントしていましたが
レースを壊すことなく強敵に立ち向かい
今の自分の力を出し尽くしたうえで
見せ場を作ることができたのは
大変立派だったと思います。

来年のSSとしての戦いに期待が持てる
良い内容で、初の大舞台を終えましたね。
しかしながら……横まで来た清水の捲りを
村上兄が牽制した瞬間に、平原が内に差して
村上兄の後輪と接触して両者落車………
村上兄が牽制した瞬間に、平原が内に差して
村上兄の後輪と接触して両者落車………

これだけは正直ムカつきましたね。
あれなら最初から飛び付きをすればいいし
あそこで村上一車をしゃくっても
いいとこ3着くらいにしかなれないのに
平原のあさましい着拾いにガッカリ。
そういうのは諸橋とか香川先生が準決で
やるコトだろぉぉぉお?
あれなら最初から飛び付きをすればいいし
あそこで村上一車をしゃくっても
いいとこ3着くらいにしかなれないのに
平原のあさましい着拾いにガッカリ。
そういうのは諸橋とか香川先生が準決で
やるコトだろぉぉぉお?

清水の捲りと落車で隊列が短くなった所を
8・9番手から浅井と新田が凄い捲りで
迫るも微差の2・3着まで。
この両者については道中でほぼムダ脚を使わず
展開がもつれたときのみを狙っての捲り一発
と思ってましたので……落車がなかったら
どうなっていたか判りませんが………
凄い捲りの二人を微差押さえた三谷が優勝。
勝った三谷には何の文句のつけようもありません。
競走自体は単に脇本の番手で特に仕事もせず
4コーナーから踏んで差しただけなんですが……
競走自体は単に脇本の番手で特に仕事もせず
4コーナーから踏んで差しただけなんですが……
昨年のグランプリからの一年間で大きく成長し
自分の地位を上げて脇本の番手を回ることを
近畿の先輩たちに認めさせて特別2冠を獲得し
ラインを先導するときには死に駆けも
厭わぬ気持の入った先行を見せたり
番手を狙われた時も気魄で戦う……と
この濃密な364日を過ごしてきたことが
1年間で一番大事な1日での優勝に
つながったと思います。

この4人でラインを組んで、残り3人に
優勝に一番近い位置を回ることを認めさせた
364日の戦いの過程こそが、
三谷の一番の勝因だったのでしょう。
お兄ちゃんも出てきたので重傷ではない様子
ホッとしました。
来年の三谷は、魂を継ぐものとして1番車の
グランプリユニフォームを背負いますので
責任も重圧も大きいことと思いますが
それを乗り越えてさらに成長した姿を
また次回のGPで見せて欲しいと思っております。
グランプリユニフォームを背負いますので
責任も重圧も大きいことと思いますが
それを乗り越えてさらに成長した姿を
また次回のGPで見せて欲しいと思っております。
…………ただなぁ……………
ただなぁ………車券は結局
逃げでも捲りでも脇本の残りは無いとみて
三谷=村上兄-流しで勝負して、もつれた場合の
新田と浅井のアタマ流しだったので…………
ねぇよコノヤロー!

平原……てめぇが余計な事しなきゃ
普通に三谷と兄のゴール前勝負で
決着してただろこの着拾いコ●キ野郎!

S級の決勝も岡村から買ったんだけど
もっと変なのが3着には入らないと
ダメなんだよコノヤロー!
晴智も雄太ももっとタレろよコノヤロー!

あ………新年早々取り乱しました。

どーもスイマセン。
しかし、一年間を通じて負けまくりましたね。
収支表を見て、たいへん虚しくなりました。
…………………………

また今年も、まやかしだらけの錬金術に
ときどき情念や感動や怒りを感じながら
楽しんでいこうと思っております。
読者の皆様、遅ればせながら
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
本年もよろしくお願いします。
次回は「穴屋の競輪大賞」発表です。