英雄の終焉と単騎のアフロマン・取手記念決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

まずはじめにお詫びですが、
取手記念の3日目までの記事更新を
お休みしたこと、誠に申し訳ございません。

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いちおう前回の記事で「決勝のみ更新」の
予告をしていたつもりでしたが
アクセスを見る限り、毎日のように
数百人単位の方がお越し頂いたようで……
この場でお詫び申し上げます。






さて取手競輪「水戸黄門賞」は準決を終え
決勝に進む9選手が決まりましたが

バンク内では8月に引退された
戸辺英雄さん(51期)の引退セレモニーが
行われたようですね。
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昭和の終わりから平成初期に
渋いマーク屋として息長く活躍されて
レジェンド神山雄一郎とのコンビでは
「そのままで300円、差して1000円」
あたりの2車単のオッズになって
差せないけどぴったりマークしてワンツー、
というのを何度も見た覚えがあります。

同期にはターボ捲りの本田晴美さん
今はスケベオヤジの野原哲也さん
「川崎仮面」を被る山田英伸さん
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なかなかの個性派が揃ってましたが
結局はフラワーラインや九州の中野・井上に
阻まれてタイトルをなかなか取れなかった
世代の皆様……そんな中でグランプリにも出場
特別競輪の決勝に10回出場して
表彰台に乗ったのが2着で2回、3着で5回と
たいへん惜しかった英雄さん

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地味ながら息長い活躍でしたね。
お疲れさまでした。


……しかし、そう考えてみると
51期で唯一、いまだに現役S級を続けていて
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「あそこで捲っていれば
 ワシの勝ちだった」
が口癖の萩原操さんは偉人ですね。




準決勝プレイバック

準決のテーマは3レースとも
「斬ったつもりが逃がされた」
ですね。
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10R
打鐘で上昇した吉田敏をさらに叩いた稲垣は
吉澤のカマシを受けて3番手確保……のつもりが
単騎の津村がジャマになりタイミングがずれて
カマシに行けない吉澤……

一瞬ためらったものの……例のあの方の
コブシを効かせまくった
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「い~な~がぁ~きぃ~!」


の声援に背中を押され腹を括った稲垣が先行
そして吉田敏と吉澤が同時に捲って……
椎木尾もまとめて両者はブロックできず
そのまま吉澤-吉田敏が捲り切ってワンツー
吉澤の番手の芦澤、吉田敏の番手の柴崎俊は
それぞれついて行けずにブッチンし
最後4角から踏んだ山ちゃんが3着……


今日は仕方なかったと思いますが、吉澤は
よく行きかけて止めるフェイントをかけるので
番手選手がなかなかカマシ・捲りに付けづらい
ですよね。

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そして稲垣は……斬ったときには
逃げる気なんか無かったんでしょうね……。


11R
赤板で前を斬った松浦は中バンクに上がり
内を突いたアフロ山崎が打鐘でインから
先行するのかと思いきや……なぜか躊躇って
またインをズルズルと後退するアフロマン
結局8番手まで下がって最終ホーム

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「三番手の作戦だった」とコメントする松浦は
最終4角になってしまったので腹を括って先行
悪くないカカリでしたがサラ脚で三番手にいた
松谷-五十嵐が捲って南関ワンツーの波乱かと
思いきや……2角捲りでまたしても山田英を
置き去りにして猛スピードで迫るアフロマン
守澤のデンジャーブロックを一発喰らうも
なんとか捲り切って1着


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松浦としてみれば山崎のカマシを待って3番手
できれば山田英のブッチンで番手にズッポシが
狙いだったと思うんですが……
2日目の捲りで好調なのは判ってましたが、
まさか打鐘4角先行とは……ねぇ。


12R
打鐘の手前で前の藤田勝を押さえた北津留の
3番手で鈴木竜と藤田勝が併走になり……

例のお方のビブラートの効いた
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「りゅぅ~うぅ~じぃ~!」


の雄叫びに乗って鈴木竜が先行するのかと
思いきや……イン斬りだと思ってた北津留が
なぜか全力でもがいて先行してしまい
主導権を取りに行けずに外併走の鈴木竜

後方にいた山中-和田健が中団のもつれを
ついて捲ってそのまま押し切り千葉ワンツー
番手にいた小倉も三番手の外にいた鈴木竜も
全く伸びずに……ゴール前でちょこまかと
外を踏んだ林巨人が3着で好配当。


北津留
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「小倉さんの指示通りに走れなかった。
 本当は赤板で切って、そこで待って、
 もうひとつのラインを出す作戦でした。
 切るのが遅くなり、
 逃げるレースになってしまった。」


小倉
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「翼君は出てからもキョロキョロ
 しているし、笑いそうになりました。
 前に出たのは良いけど、
 パニックになったんでしょうね(笑)。」



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パニック障害の北津留が余計な事をしなけりゃ
鈴木竜の先行で一本棒でバックを迎える
感じだったんでしょうが……武田は
グランプリに向け賞金を積んでおきたいのに
痛すぎる敗退。


宿舎の茨城勢の部屋は、全員正座で
私語すら許されない気がしますが、
そもそも吉澤・鈴木竜・杉森・鈴木謙と
地元の自力を揃えて介護番組を作ったのに
優出さえできなかった武田には
もはや弁解の余地もないと思います。





決勝予想

混成 ①吉澤-⑧松谷-③五十嵐
千葉 ⑤山中-⑦和田健
愛知 ④吉田敏-⑥林
単騎 ②山崎賢・⑨山崎芳

松谷は千葉ラインとは連携せずに
優秀競走でけっこうな嫌がらせをした
吉澤の番手を選択するんですね。

松谷
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「だって山中の3番手ってことは、
 俺と五十嵐さんで8・9番手で
 バック線を通過ってことでしょ?」

五十嵐
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「せやな。」

いやぁ……信頼ないですね、山中。
やっぱり郡司あたりのまとめ役がいないと
南関で連携するのはムリなんでしょうね。


そして説教ゴリラの吉田敏は
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「若手に示しがつかないし、
 山崎賢に行くわけないでしょ(笑)。」

これはある意味、納得。
 
 

どんなメンバーになっても決勝に乗れば
アフロマン山崎のアタマで買おうと
思っていたんですが……これいったい
誰が逃げるんでしょうかね?

地元で連覇が懸かっている吉澤が
優秀で嫌がらせした松谷のために逃げるとは
とても思えませんし、山中も吉田敏も
逃げの決まり手が無いのに後ろのために
先行するほどの義理もありませんし……

う~ん……準決同様に
「斬ったつもりが逃がされる」
ラインがあるとすれば吉田敏ですかね。
かといってさっぱり展開は判りません。

単騎で被されたり、最後方になってしまったら
けっこう厳しいのは判っていますが
このメンバーの中で一番脚があるのは
言うまでもなくアフロマン山崎なんで
展開はまったく判りませんが
期待を込めて軸にします。

相手は後ろにいてもおかしくない山ちゃんに
千葉コンビあたりにしておきましょう。
3着は誰が来るかさっぱりわからないので
投げやりな感じですが全で。

3連単 2=579-全


頼むから、若手にありがちな打鐘からの
単騎ガマシはやめてくださいね……。




地元の英雄であり主役だった武田が消え、
観衆が渇望するニューヒーローは……
とりあえずアフロマン山崎に期待しましょう。
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皆様のご健闘をお祈りします。
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