不死鳥のラストラン・豊橋記念3日目 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

本題の豊橋記念とは関係ありませんが
先日、奈良競輪場で行われた地区プロで
市田佳寿浩の引退レースがあったそうですね。

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すでに報道などでご存知の方もいらっしゃる
かとは思いますが、少々お付きあいください。

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出場メンバーは
①村上兄
②稲垣裕
③川村晃
④北川紋
⑤中村一
⑥古原勝
⑦松岡健
⑧稲川翔
⑨市田佳


誘導が師匠の野原哲也さんだったそうで
息子の野原雅也と村上弟が負傷欠場中で
脇本はワールドカップに行ってるので
まずまず納得のメンバー……と思ったんですが
6番車の古原さん(選手会常務理事)が
目を引きますね。
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一人だけ電動アシスト自転車で走ったそうで
……選手が足りなかったんでしょうか?

市田は果敢に先行して1着で終えた後
近畿の仲間たちに胴上げされて
「幸せな競輪人生でした」と号泣。

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凄い素質と努力があったのにケガに悩まされ
苦闘する姿が多かった気がしますが……
お兄ちゃんの盟友として戦ってきて
度重なるケガから復帰して「不死鳥」と呼ばれ
強く熱いハートが周りの選手たちにも、観客にも
たくさんの勇気を与えたことと思います。

唯一のタイトルだった寛仁親王杯は
脇本のG1デビュー戦で、決勝で
脇本-村上兄-市田のラインを組んで
脇本が先行し村上兄が番手捲り
市田がチョイ差しして優勝…………

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この市田と村上が脇本をねぎらうシーンは
筆者の長い競輪歴の中でも
心に残るものになっています。


面倒を見てきた弟弟子の脇本が
初タイトルを獲得して、また連携できる日を
楽しみにしていましたがそれは叶わず

高校生の息子さんが自転車競技を
やっているそうで………いつの日か
市田息子-野原息子-脇本
の福井ラインを見てみたいですね。

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お疲れさまでした。




しんみりしながら二次予選振り返り


6R
藤井と利根の叩き合いムードでしたが
利根が引いて藤井がガンガンと先行
吉岡篤がブッチンして最終ホーム辺りでは
けっこう絶望的な位置に見えた早坂ですが
立て直して捲って1着……
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なんか腹黒く見える笑顔ですね。

そして逃げた藤井をかばったのか
それとも脚がなかったのか、伸びない
近藤龍の後ろから松崎が早めに踏んで
2着……に見えたんですが3着。
早坂-松崎-トシノブだと2万くらい
配当があったんですね。


7R
説教ゴリラの吉田敏に恫喝されて
イヤイヤ逃げた感じに見えた
朴訥ゴリラの高橋和でしたが
案外粘ってゴリラワンツー
4番手を取った八谷、捲った堀内も
全然伸びずに園田も3着で一杯

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「自分で何とかしなきゃという
 考えはなくて、和也(高橋)に
 トップスピードで勝負しろって
 レース前に言っていた。」



………………?

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絶対番手捲りの準備してただろ……。


8R
小川真と小松崎が叩き合うところを
岩本が豪快に捲り切って1着……
前日に10点近く点数が低い利根に
あっさり捲られたのと同一人物と
思えないんですが……やっぱり
自分の形になると強いですね。

踏み合いながら池田良のアシストで
小松崎の番手に入った小川真が3着
まだ脚は戻ってない感じですが
前々に踏む姿勢があるのはいいこと
なんでしょうね。


9R
直近4ヶ月でバック20回の鈴木竜が
勝負どころの最終ホームで先行態勢の
野口を外併走からムリヤリ叩いて
一気にカマシ気味の先行、そこから
長島を振り切って押し切り、重バンクに
苦しむ自力型が多い中、本日唯一の
「逃げ」の決まり手……これは立派。

野口はペースを上げる前に叩かれた感じで
ちょっと鈴木竜の動きををナメていたのかも
しれませんね。


10R
久木原がいったん廣田を押さえて前に出るも
廣田が叩き返して先行……で、久木原は
踏まずに4番手に入って、叩き合い期待で
車を下げた渡辺雄は騙された形の7番手。

そこから久木原が前団と車間を切ったので
絶望的な差に見えたんですが、バックで
一気に踏み出して11.0の快速捲りで
なんとか前団を捉えきって渡辺雄の1着。
山賀は踏み出しでちぎれかけて
必死で追走してなんとか3着。

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「雄太の仕掛けに離れていった…。
 自力を辞めようかなって
 思いますよ。」




…………?

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もうほとんど辞めてるような
もんだと思うんですがね………。


11R
佐々木豪を強引に抑え込んだ金子幸が
そのまま先行態勢に入るのかと思いきや
ちょっと流し気味になったところを
窓場-高間が2車で一気にカマシ先行
後方に置かれた佐々木豪も、絶好の3番手の
金子幸も捲ろうとしても車が出ずに
バックは一本棒

直線で高間が抜け出し、金子幸は
捲らずに直線差し勝負で2着、逃げた
窓場は3着に残る大健闘で……
本命だった武田はまたしても飛んで


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今度は27万車券ですかそうですか。

打鐘前に踏み合って捲る脚のなかった
金子と4番手から全然車の出なかった
武田のせいではありますが、99点しかない
高間を勝たせた窓場の先行が立派でしたね。


12R
ライン先頭が全員が自在型のため
みんなが行き渋ってホームで順番が来たら
先行……くらいに思っていましたが
打鐘で古性が前を斬って浅井があっさりと
2車で先行

古性は突っ張らずに3番手を確保して
バックで軽くひと捲り……を稲垣が
差して1着。

浅井は最後は力を抜いて9着
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「先行は久しぶりなわりには
 走り終わって楽だったし、
 無駄な先行ではなかった」 


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ウソくさいなぁ……。
まあ、最後明らかに踏んでなかったから
走り終わって楽だったでしょうけど。



そして例のお方はいつものように
大音量で声援されてましたね。
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おそらく観戦に来た時に稲垣と鈴木竜が
同時に勝利したのは初めてではないかと
思いますので……おめでとうございます。


車券の結果は……9Rで好調鈴木竜で
今節初的中も、そのほかは全滅
イマイチやる気も盛り上がらずに……。

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あのお方くらいの熱量で、買った選手の
応援をするべきなんでしょうか。





準決予想
あまり中部優遇には見えずに
けっこう3Rとも激戦ですね。

10R
中部 ⑧高橋和-①金子師匠-⑥松崎
四国 ⑤小川真-③橋本
東北 ⑦早坂-②大森
近畿 ④窓場-⑨稲垣

普通に考えると稲垣を背負った窓場か
ライン3車の高橋が先行でしょうが
けっこう混戦になりそうですね。

初手で早坂が前を取って
72/816/53/49
そこから窓場が上昇して小川真が近畿追走
4車で先行態勢に入るところを高橋和が
早めのカマシか捲りで応戦
心が醜くなりつつある早坂は
叩き合いを待って捲り一発狙いでしょうか。

二次予選を見る限り、窓場の逃げはけっこう
強力なんですが……稲垣は心の余裕がないので
早めの番手捲りを打ってしまい
後続の四国勢に飲み込まれそうで、
いざとなったらインも突ける橋本の軸で。

3連単 3=159-12569

叩き合いを捲る早坂……というのは
あんまりなさそうな気がするんですが
二次予選では絶望的な距離に見えたのに
捲り切ったので
3連単 7-123-1239


11R
混成 ⑤古性-①園田
関東 ⑦鈴木竜-②金子幸
中部 ⑥岡本-④北野
東北 ⑨山崎-③トシノブ
単騎 ⑧岩本

番組屋としては地元の岡本に古性の
番手回りを用意したつもりでしょうが
園田のコメントが

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「競りでも古性君」

……あんたそんなキャラだったっけ?

メンバーを見ると鈴木竜の先行一車
他ラインはその3番手が欲しいところですが
平和主義の山ちゃんとヨコできない岩本は
取り合いには参加しないので
古性がすんなり取れそうに見えますが
岡本もけっこう気が強い印象があるので
3番手で男の意地の三角形が飛びだしそう。

武田とか長島がいたら死に駆け覚悟の
早め先行だったに違いない金子幸が
恵まれてしまうところから

3連単 2=7-1359
    2-1579-13579
    59-2-13579

前団がもつれたら山ちゃんとか岩本の捲りも
考えられるんですが、両者とも7番手からでは
そんなに簡単には捲れないと思うので……


12R
中近 ①浅井-⑦吉田敏-⑧高間
南関 ③渡辺雄-⑨山賀-⑥三上
混成 ②松岡貴-④三宅達
単騎 ⑤長島

松岡貴は中団取ることしか考えてなさそうで
実質中部と南関の二分戦ですね。

浅井が初手で前を取って渡辺雄が押さえ先行
7番手から浅井が捲り……なら捲れそうですが
渡辺雄が初手で前を取って浅井と松岡貴で
イン斬り合戦から渡辺雄のカマシ……だと
五分五分の勝負くらいになりそうですね。

オッズだけ見ると南関が妙味なんですが
2日目の浅井は多少手抜きして脚休めした感が
ありありと伺えますので普通に中部からで

3連単 1=7ー4589

穴ならこういうときに展開向くまで
ムダ脚を使わずにじっと我慢ができる
長島の喰い込みなんでしょうが
騙されてる気もしますので3着まで。



2日目の後半2レースでは
福井の後輩の高間に何度も連携した稲垣と
市田に縁の深い二人が快勝
そして夜の松戸ナイターでは渡辺十夢が
3番手から突き抜け1着で大穴を提供と
市田引退の効果があったのでしょうか。

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今後のレースに登場する近畿勢にも
ちょっと注目したいところですね。



皆様のご健闘を、
そして市田の第二の人生にも
幸あらんことをお祈りします。
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