岸和田高松宮杯の優勝は三谷竜生。

打鐘からカマシ先行した脇本を
ゴール寸前で捕らえ、ダービーに次ぐ
特別競輪連覇、賞金も1億円の大台に。
もはや外国人並みの機動力を持つ脇本に
超新星・南潤なども使うことができる
名実ともに層の厚い近畿のトップに立ち
今後のさらなる活躍に期待が持てそうです。

判官びいきで口の悪い大阪のファンは
やはり脇本の初タイトルを期待したのか
二車単の一番人気は脇本-三谷
三連単の一番人気も脇本-三谷-村上弟
発走台や表彰式では三谷に向かって
「ワッキーに獲らせてやれや!」
「空気読めよコ〇キ野郎!」
みたいな罵声も飛んでいたようですね。
確かに勝ち方としては追走してチョイ差し
ただそれだけだったんですが、

「そんな罵声に耳を貸す必要はないゾ」
と、チョイ差しで甘い汁を吸ったこの方も
おっしゃっているので、三谷はこの結果に
胸を張って欲しいと思います。

おめでとう、三谷!
レースの流れはいたって単調で、
赤板で後位を競られている吉澤が上昇して
前受けだった脇本は引いて打鐘からカマシ
吉澤は飛び付こうとしたが追走できず
村上弟もクチが空いてズルズル後退
結局2車で後続をぶっちぎった脇本-三谷が
最後までタレずに直線まできて
三谷がチョイ差しで優勝。
3着争いは激戦でしたが
菅田と山田英の猛追を押さえたハラケンが
3着……まあ頑張ったんじゃないでしょうか。
脇本は捲りなら獲れるデキとメンバー
だったと思うんですが、やはり先行選手と
しての意地と、ラインから優勝出したいという
想いがあったのでしょうか。
いつものサテライトで打っていて
脇本が打鐘から一気にカマした瞬間
三谷アタマで買っている人は
「よっしゃ三谷のアタマ!」
とドヤ顔で、あとは連下探しで
脇本アタマで買っている人は
「早いやろ~が!」
と絶望しておりました。
え?筆者はどっちだったかって……?

あとはお察しください。
脇本の仕掛けにも賛否両論あるでしょうが
筆者個人としては
「タイトルは獲れるときに獲らないと
縁遠いものになってしまう」
という格言もありますので、
新田や平原、浅井などの強敵もいなくて
気を使う村上兄もいない今回
後ろをゴミにしてタイトルを獲っても
一切責められることはなかったと
思うんですが……ねぇ。
まあでも、あの脚を持っていたら
脇本にはそんな心配はいらないのかも
しれませんが………。
そして前回のブログで取り上げた
吉澤後位での木暮と武田の競りは
武田がいちおう番手を守り切って
でも両者ともハイスピードの戦いに
ついて行けずにズルズルと後退
最後に木暮がチョイ差しで8着、
武田は9着で終了。
もう打鐘あたりからは誰も見ていない
最後方での戦いでしたが、一応両者とも
最後まで戦う気持ちは見せていましたね。

前回のブログで「ご意見ください」と
書いたところ、皆様からの反響が凄くて
当ブログのコメント欄に過去最高の数の
コメントを頂きました。
ありがとうございます。
皆様のご意見は様々でしたが
概ね肯定的だった感じですかね。
伊集院先生は「堂々と競ればいい」
と肯定的でしたが、後閑が木暮に
「そんなことは許されない」
と説教しに行ったそうで……
木暮も悩んだ末の結論だったと思うので
別に誰かにとやかく言われることも
ないかとは思うんですが、
決勝戦前のインタビューでは
いつも明るい木暮が悩んだ表情で
カメラから目をそらすように
ボソボソとコメントしていましたし
決勝の選手紹介や発走台では罵声が起こり
そして終了後の自転車取りも
誰も来なかったような気がしました。

これからもこの孤独な戦いを続けるのは
なかなか厳しいことだろうと思いますが
特別の決勝戦という、一番注目を集める
舞台で宣言したことですから
今後も木暮にはそこは貫いてほしいです。

なんか色々と考えさせられてしまう
決勝戦でしたが、私たちの目に見えたり
情報として知っていること以上に
本人たちにはいろんな葛藤があるのかも
知れないですし、それが競輪というバクチの
面白さだとも思います。

ただ………結果はすぐに出なくても
木暮には、胸を張って
次の戦いに向かって欲しいですね。
次は筆者の地元・久留米記念なんですが……
初日・2日目の土日に出張するために
更新ができないかもしれません。

いちおう決勝戦は現地観戦予定で
たぶん記事も更新いたしますので……
先にお詫びしておきます。
皆様おつかれさまでした。
コメントを大量に頂きましたので
ちょっと返事に時間がかかりそうですが
必ずすべて返信いたしますので……。
