松山ウィナーズカップ2回目の覇者は
盟友・平原のカマシ先行に乗って
直線交わした武田。

かつて勝負の鬼と呼ばれた東の大将も
昨年から骨盤の骨折などもあり
長期にわたって低迷し、
優勝は一昨年の岐阜記念以来。
筆者と輪友の皆様との間で
「茨城の若手は死に駆け損」
と語られてしまうほどに
若手が先行で絶好の展開を作りながら
直線で別線に飲み込まれる寂しい姿を
目にすることが多かったんですが……
「平原くんは特別」と語る黄金コンビの
アシストを得ての優勝。つらい時期を
乗り越えての栄冠だっただけに
優勝インタビューにも重みがありました。

茨城の若手たちも報われた気分でしょう。
ダービーには失格の斡旋停止で
出られないそうですが……
またグランプリを目指して戦う鬼神のような
姿を見せてくれるのを期待しましょう。
おめでとう、武田!
しかしなぁ………
読者の皆様も多くの方がご覧になって
レース展開に疑問を持ったと思うんですが
なんで三谷はイン粘りしたんでしょうね。

今までヨコの強さを見せることは
何度かあったんですが、流れのなかで
やむなくヨコを出す…って感じだったし
そもそもタテ脚が絶好調だったので
そんな必要もなかった気がしますし。
赤板で三谷が平原-武田を斬った後に
ハラケンがあまりにゆるゆるな感じで
上昇してきましたが、平原は引き切って
後方に車を下げる準備をしていたので
三谷が中団の5番手に入ることは
できた気がするんですが……
ただ、あのまま粘らなかったら
平原に外から被されて詰まる可能性は
あったと思いますし、平原が一気にカマシて
四国ラインを叩き切ってしまえば
一本棒の7~8番手になりかねないので
仕方なかったのかもしれません。
モニターで見ている分には平原が後方に
引いてるのが見えましたが、
三谷には見えてなかったんでしょうね。
そしてハラケンのスローペースの流し先行は
仕方ないですね。脚のある三谷が内にいるので
一気にペースを上げたら脚のない外の哲男は
まず競り勝てませんから。
三谷が斬ったときにもっとスピードを上げて
カマシ気味に先行すれば競られなかったかも
しれませんが、航続距離の短い哲男が
番手捲りを打っても三谷や平原に飲み込まれて
四国全滅する可能性が高まるだけですし…
まあ、こっちは納得できる範囲でした。
そして平原のホームカマシ

「もう少し待ってもよかったけど、
自分のレースをして終わりたかったので。
無理やりホームで、力任せで行きました。
僕の優勝じゃないけど、ラインで決まった。
僕の優勝じゃないけど、ラインで決まった。
武田さんが勝ったので、
1着と同じくらい嬉しい終わりかたですね。」
1着と同じくらい嬉しい終わりかたですね。」
伊集院先生が号泣しそうなコメント、
三谷やハラケンは、まだまだこの境地には
達していないんでしょうね。
武田はチギレながらの追走だったので
競りがなかったら誰かに捌かれて
そこで終了だったかもしれませんが
展開が向きましたねぇ。
逆に浅井は…関東・四国・近畿ラインの
どこの後ろを選択するかってところで
近畿の後ろに決め打ちしたのは大正解だと
思ったんですけどまさかの不正解。
三谷がイン粘りした時に
いったん引いて自力捲りを打ったり
関東ラインに乗り換える判断も
浅井にはあったかもしれないんですが……
迷った末にもう一度内を進みかけたときに
平原が一気にカマしちゃってジエンド。
3日目までを見ての自力型の選手の
脚力や調子についての評価は
三谷 > 浅井 > ハラケン > 平原
だったんですが………
いや、今さらですが競輪って難しいですね。

ああ、そして今回もスタートで
失敗して浮いちゃったけど
久留米の先輩である小林優香ちゃんに
隊列に入れてもらってマイペースの先行で
2着に粘った児玉碧衣ちゃん……

なるほど、そんな手がありましたか。
これからも久留米の選手と同乗した時は
その作戦があるんでしょうね。

お金がなくて困っている小林優香ちゃんに
直線で追い込まれましたが
初めて特別競輪で力を出し切る
レースができたのではないでしょうか。
今回は決勝後のコメントも
いたって普通だったので、個人的には
ブログのネタにできなくてがっかりです。
当日は昼過ぎの負け戦からサテライトで打って
太田竜の自分だけイン捲りや
好調・柴崎が深谷を交わす車券なんかで
ポチポチと安い車券を拾って
輪友の灰人さん、カイジくんに
「ああ、また安いの当てて小銭拾いかよ。
ブログで『本当は本命党です』って
読者の皆様にお詫びしろよ。」
とディスられたりしつつ打った決勝
三谷のイン粘りでハラケンがペースを
落とした瞬間に、浅井と三谷と香川先生を
軸にした筆者の車券は崩壊。

そしてブログ予想で自信をもって
3着までに入れずに3人だけ切った
武田・平原・ハラケンが
ワンツースリーで決まる
逆パーフェクト予想を達成

まあこういう展開を読み切れなかったのは
自己責任なので仕方ないのですが
三谷竜のマヌケさには激怒しました。
4月の武雄記念の現場でお会いすることに
なるようなので……
読者の皆様、準決か決勝で三谷に向かって
「ゴラァァァ~三谷ぃ~、
今日はイン粘りせんのか~」
という汚い罵声が聞こえたら、
きっとそれは筆者です。
温かい目で見守って下さい。
皆様お疲れさまでした。
また次でお会いしましょう。
