鼻ペチャ先行vs角刈りヒットマン・静岡記念決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

少し気が早い話ですが
今年のグランプリの舞台は静岡。
開催日程は例年通りの12/28~30で
ちょうど金土日になりますし
おそらく多くの職場では28日の金曜日が
仕事納めってことになりそうなので
29日と30日はスタンドに多くの来場者が
詰めかけることでしょう。


平原・村上兄あたりが優勝したら、
インタビューで
「また年末、グランプリで
 このバンクに戻ってこられるよう
 これからも頑張ります」

みたいなことを語るんでしょうね。

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現在、年末の静岡行きの切符を
手にしているのは演説王者・新田ただ一人
これから11月の競輪祭で出場者が
決定するまで、どんなドラマが
待っているのでしょうか。


……惜しくも準決勝で散った
渡辺雄太とか晴智、岡村潤あたりは
グランプリ前座のS級シリーズに
地元代表で斡旋されそうな気もしますが。



準決勝振り返り

今回の授業では自力選手が
「先頭に立って流す」
行為についてみんなで考えましょう。

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チャレンジのお年寄りの自力選手に
よく見られる行為ですが、
いったん先頭に立った後、スピードを落として
後ろからカマシが来たら、カマシの番手選手の
クチが空くのに期待してズッポ狙い

後ろから誰も来なければ流し続けて
「さあ行くぞ、さあ行くぞ」
と行く振りのフェイントをかけて牽制し
自分が持つところから一気に先行する
心理戦の要素のある戦術ですね。



まず10Rの渡辺雄太クンですが……。
古性に競られるとそこでライン崩壊するので
一気にラインごと出切ってから流しましたね。
もう半周くらい流せれば計画通りでしたが
緩んだのに気付いたハラケンが一気に踏んで
カマしたので…SSの桑原がブッチン

ズッポできれば作戦成功でしたが
岡村が牽制してハラケンのスピードを落とし
古性も踏み上げたのでハマれず失敗。

結局、岡村はハラケン→古性→村上兄と
次々と横を通過する選手をブロックし続けて
一人も完全に止めきれなかったものの
スピードを削ってタレさせたために
岡村にブロックされなかった成田が
直線伸びて1着になる不思議な競走。

働き者の岡村は雄太を見捨てて
ハラケンか古性の後ろに
切り替えれば決勝に進めましたが
晴智さんや新田康さんが見てる前では
さすがに許されませんね。


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次に11Rの佐々木豪クンですが…

後ろに九州の自力二人がつけましたが
しょせんは他人なので死に駆けはせずに
いったん先頭に立った後は流しまくって
後方の様子を見ましたね。

初日に平原に見捨てられた上に説教を喰った
吉田拓がシャカリキになってカマしたので
そのまま出させてもう一回4番手に入って
捲る作戦でしたが…佐々木が行けないとみて
捲ろうとした松岡貴と踏み出しがあってしまい
味方同士でやり合う醜い中団の戦い

………たぶん、事前の打ち合わせや
作戦会議はなかったんでしょうね。

敵ラインが中団で揉めてくれたので
平原は直線に入るまでチラチラと
後ろを見ながら、前の鼻ペチャを残しつつ
余裕の快勝


佐々木豪クンは
「他人を付けたら行かずに流す若手」
ということだけは判りましたが、四国の
ハラケンあたりを付けたらどうなるのか
それは次への課題ですね。


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そして大穴になってしまった12R
ここも先頭に立って流そうとした
選手がいましたね。


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「先生、土屋クンの動きはただのイン斬りで
 前の二つとはちょっと違うと思います。」

……いいところに気付きましたね。
土屋は斬っただけで逃げる気はなかったし
脚を使って中団を取っただけですが

マクルくんは明らかに、
「先頭に立って流して、
 先行もあると見せかけて
 取鳥をカマさせて中団に入って
 浅井を後方に置く」
という作戦でしたね。
 
ただ打鐘の勝負所で土屋が斬ったので
土屋より前に出てしまうと
全体のペースがけっこう上がっていたので
取鳥が捲りに構えて来なかった場合に
自分が逃がされてしまうので
あえて空いた三番手に入りましたね。


……浅井はマクルくんの小細工を見抜けず
晴智と併走しかけましたがいったん下げて
8番手捲り不発
堤は絶好の番手だったんですが外にマクル
内に神山拓に来られてしまい終了で
番手がちぎれたマクルと取鳥のワンツーで
内を突いた神山拓の3着で20万ですか…

能書きと解説を書くのは簡単ですが
車券を獲るのは難しいですね。



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それでは本日の授業はここまでですが
次回は「S取りの駆け引き」
ついて考察する予定なので皆さん
予習をしておいてください。


そしてまとめると、
「先頭に立って流す」行為の本質は

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ということですね。



車券の結果は……

10Rでは今日こそ自分だけ捲りでいい
ハラケンが桑原に余計な忖度で
単騎ガマシに出てしまいサヨウナラ

11Rではもう多少気合のいい競走を
してくれると思った佐々木豪が
鼻ペチャ吉田をあっさり出させてジエンド
吉田付きの平原を出させた中団から
捲れると思ったのなら…
身の程知らずもイイとこですね。

そして12R
浅井が8番手に置かれて取鳥が先行
3番手に捲れない置き石の土屋が入り
番手の堤に絶好の展開で
堤からバチバチ打っていたので
手に汗を握りましたが…………


外からマクルが飛んできて
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内から神山拓がしゃくってきて
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結局バック線まで絶好の展開なのに
ハコ4に沈んでしまう堤……
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20万車券ですか……
読者の「ヤマザキ春のパン祭り」さんが
2枚獲られたそうで………

オメデトウゴザイマス(棒読み)



最終日は決勝の前に
小川美咲ちゃんのガールズトークショー
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旦那の野原が飛んで欠場したので
爺たちの汚いヤジが飛びそうですね。


決勝予想

関東 ③吉田拓-⑦平原-⑧神山拓
近畿 ⑤古性-①村上兄
混成 ④マクル-⑨成田
混成 ⑥取鳥-②大槻


自力でもこのメンツなら大楽勝の平原
吉田拓も先行迷い無しで戦うし
マクルも取鳥も後ろは他人なので
叩き合い覚悟で先行するはずもなし
鼻ペチャの逃げを普通に番手捲りして
そのまま押し切って終了………
っていうことでオッズは平原が大人気


この関東ラインにケンカを売る選手が
果たしているのか………?



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パーマから角刈りになった
浪花のがめついヒットマン・古性に
期待するしかないでしょうね。

でも四日市全日本選抜の決勝と違い
今回は後ろがお兄ちゃん一人なので
叩き合い覚悟での先行はナシ
なら勝負所で前を斬ってからの
ヒットマン飛び付きが炸裂

しかし平原もおそらく飛び付かれること
前提に組み立てるでしょうから……
一気に出られたらそこで試合終了ですが
穴狙いはそこしかないので
古性が飛び付いて平原の猛抵抗から
考えましょう。

初手は取鳥が前を取って
62/51/378/49
後方からマクルが上昇して斬ろうと
するところを古性が一緒に上がって
先頭に立ち、ペースを上げてから
吉田の先行ををキャッチ


飛び付いて全体のペースが
緩んだ瞬間に取鳥クンの渾身の捲り
その後ろから……近況絶好調で伸びる
大槻の追い込み
相手は取鳥、最後に捲るマクルに
準決の伸びは良かった成田で
前残りの吉田拓も少々

3連単 2=469-3469
マクルから 4=29-2369

おさえにやっぱり強い平原
ただこの場合は叩き合いで吉田は消えて
3連単 7=8-1249
    7-1249ー8
    7-249-1249


晴智-雄太の師弟コンビをはじめ
静岡の選手は全員消えて
地元ファンにはちょっと寂しい
決勝メンバーですが、
晴天続きの好コンディションの中
熱戦を期待しましょう。


   
皆様のご健闘をお祈りします。
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