検証・「持ってない男」稲垣 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

本題に入る前に、
107期注目の2人が優出した本日のF1

岐阜決勝の新山響平はS取って赤板から
突っ張り先行で番手が離れてしまい
別線の森川に嵌られたのに押し切り優勝
小倉決勝の吉田拓矢は稲毛を叩いて
先行し和田健の追込みを振り切り優勝
どちらも他のラインに徹底的に警戒された
中で先行して優勝だから価値があります。

新山は昇級初戦の大宮記念が
ボロボロの成績だったのでイマイチ評価が
できなかったのですが、青森の八戸で
練習するグループでは若手有望株が
多い中ダントツに強いそうで、今後
トップクラスとの対戦が楽しみです。

吉田は競走内容が素晴らしく、
突っ張られても安易に下げないで
先行にこだわる姿勢に好感が持てます。

現在の競輪界の最強の期は
88期か90期だと思いますが
107期が勢力図を一気に塗り替える
ことになるかもしれません。



さて本題。
めでたく渡辺一成の優勝で幕を閉じた
久留米全日本選抜ですが
決勝で落車失格した上に鎖骨骨折
いろんなブログや某巨大掲示板などで
「持ってない男」として話題になった稲垣。
果たしてどのくらい持っていないのか
また「持ってる男」は誰なのか、現SSが
特別出場と決勝進出何回目で
タイトルを獲得したかを調べてみました。

順に初タイトル時の出場/優出回数
①山崎  芳仁    8回/1回目
②神山雄一郎  18回/5回目
③浅井  康太  19回/3回目
④平原  康多  20回/7回目
⑤村上  義弘  25回/3回目
⑥武田  豊樹 27回/6回目
⑦園田  匠  29回/2回目
⑧新田  祐大 39回/10回目
⑨稲垣  裕之 68回/10回未獲得

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ということで、現SSの中で
一番持ってる男は山崎ですね。
優出1回目にしてツモったのは
持ってるとしか言いようがありません。
ちなみにデビュー最速でタイトルを獲った
深谷は出場6回目、優出2回目で
タイトルを獲得していますが、1回目の
競輪祭では村上兄と壮絶な叩きあいで
敗退しています。


更に今回の稲垣は脇本の番手回りで
2011年競輪祭(村上兄の番手)
2012年寛仁親王杯(川村の番手)
2015年高松宮杯(脇本の番手)と
過去計4回あった番手回りを活かせず
現SSの初タイトル獲得時の決まり手は
武田と連携して番手捲りした平原、
脇本-金子の三番手から、競りで
ラインがぐちゃぐちゃになり突っ込んだ
園田を除き全員先行捲りの自力で
ラインの先頭で戦って獲得しており
稲垣はこの部分でも持っていません。

では稲垣よりも多い出場/優出回数で
タイトルを獲得した苦労人はいるのか
・・・出場回数に関しては、金子貴志が
実に出場72回目(優出は5回目)で
タイトルを獲得していますが、
優出回数については10回以降で
初優勝した選手はいないようです。
ちなみに優勝していない現役選手では
大塚健一郎の12回が最多優出回数
(出場は67回)のようです。

まあ、現在の状況から考えると
近畿はいくらでも若手先行屋がいますし
SSなので優遇番組が組まれるため
初タイトルに一番近い男であることは
間違いない上に、苦労を重ねた分だけ
強さを身に付けてきた稲垣、
復活してまた挑戦してほしい所です。

しかし「持っていない男」であることは
今のところ間違いないようで、
グランプリに16回出場して
うち半分くらいは本命を背負って
敗退している神山雄一郎、
特別競輪で7回の優出歴を誇る
実力者なのにいまだに記念で
優勝したことのない菊地圭尚と
稲垣の3人を現段階での
「競輪界の3大持ってない男」
に認定いたします。

・・・う~ん、時間かけた割にあんまり
内容のある記事にできなくて
なんだか疲れてきた・・・。