【ご注意下さい】
このブログは、あくまでマニックス・ファンによる思い出話し(記憶や思い出補正含む)が中心の「誰得?」な妄言ブログです。なので、実際のバンドの経歴等は公式サイトやウィキペディアで各自ご確認ください……スミマセン。
Manic Street Preachers
通称マニックスは、
イギリス(ウェールズ)出身のロックバンドです。
僕が個人的にスゴク好きなバンド……
最近の言い方だと「推し」のバンドなのですが、残念ながら日本での知名度は……
かなり高いと思います。
↑高いんかぁ~いっ!ってツッコミをお願いします。
うん、割とマジで。
若い音楽リスナーには知らない方もいるかもしれませんが、ロック好きオジサンの間では、かなり有名なバンドだと思います。
だって、デビューから30年以上が経ってるバンドなのに、いまだに新作CDは日本国内盤が発売されていて、しかも、国内盤には律儀に日本限定ボーナス・トラックが追加収録されてるんだもの。これで知名度が低かったら……「え?」って感じですよね。
人気の高さ。
その理由はズバリっ!
日本人ウケするメロディーです。
※あくまでファンの妄言です。
先ずは、聴いてみて下さい。
現時点での最新アルバム「The Ultra Vivid Lament」(2021)からの1曲「オーウェリアン」です。
ポップでキャッチーな美しいメロディが、仕事で疲れてササクレ立ったオジサンの心を癒してくれる……
と、思いきや、楽曲タイトルの「オーウェリアン」とは「管理監視社会」のことで、メディアによって言論が曲解される現代社会への危機感を唄った歌……って、超・社会派で硬派な楽曲です。
いわゆる、SNS社会への警告歌ですね。
そうなのです。
マニックスは30年前から変わらず、政治や社会への不満を美しいメロディに乗せて歌うロック・バンドなのです。
いや……
30年前は社会派ではなく、単なる大言壮語のくそ生意気な新人バンドでした。
「30曲入りの2枚組のデビューアルバムを世界中でNo.1にして解散する」とか「ジョン・レノンは失敗の象徴」とか「活動歴が長いだけで才能が枯れたバンドはロック・バンドじゃない」とか暴言吐きまくりで、自分たちの本気度を見せるためインタビュー中に自分の腕にカミソリで「4REAL(本気だ)」って傷をつけて病院送り(18針を縫う大怪我)とか……
そして発売されたデビュー・アルバム
GENERATION TERRORISTS
あれだけ暴言吐きまくって発表された作品なら、さぞかしハチャメチャな内容だろう……と思ったら、ポップでキャッチーでメロディアスなグラマラス・ハードロック・パンクでした。
この手のキャッチーな曲、正に日本人好みですよね。
しかも、ギターのリッチーとベースのニッキーがビジュアル系バンドさながらの妖艶イケメンです。
日本の女性ファンが黙っちゃいませんっ!
※お笑い芸人の永野さんが「永野チャンネル」の中で、リッチーがボーカルかと思ったら地味なジェームスがボーカルで「お前かよっ!?」って思ったって言ってましたね。
まあ、僕は、マニックスを聴き始めたのが3rdアルバム「ホーリー・バイブル」だったこともあり、この当時のハチャメチャ時代はCDライナーの解説でしか知らないのですが……。
とにかく、この時期の作品は聴きまくりでした。
多分、僕が最も音楽を聴きまくっていた時期だと思います。
当時はスマホもSNSもインターネットも無い時代だったから、暇さえ有れば音楽を聴いていた気がします。
まあ、それは置いといて。
前回のブログでも書かせて頂いたのですが、当時の僕はまだ、洋楽を聴き始めて3~4年の「洋楽初心者」でした。
そんな僕が、何故、マニックスにハマったのか?
それは、先にも書きましたが、このバンド、とにかくメロディが良いのです。
しかも、アップテンポな楽曲が多いのもポイントが高いです。
アップテンポなのにメロディアス!
それは多分、マニックスがイギリスのバンドだからというのが大きい気がします。
これはあくまで僕の持論なのですが、イギリスのロックと日本のロックには同じ匂いがする……。それはズバリ、ブラック・ミュージックの影響が少ないから……です。
つまり、イギリスのロックはブルースやR&Bやヒップホップの影響が少ないってことです。
子供の頃から「生」でブラック・ミュージックの演奏を聴いているアメリカのミュージシャンと、テレビやレコードで聴いて影響を受けるイギリスや日本のミュージシャンでは、根本的な部分での影響力に差が出る……と、何かの本で読んだ記憶があります。
マニックスの場合、デビュー・アルバム「ジェネレーション・テロリスト」は全英チャート13位という、新人としてはかなり好成績の売り上げだったそうです。
……が、アメリカでは鳴かず飛ばず。
マニックス自身も「そもそも俺たちはアメリカ市場は視野に入れていない」と負け惜しみ発言をしたくらい、アメリカでは売れなかったそうです。
でも逆に、そいうい音楽だったからこそ、日本では人気になったのだと思います。
マニック・ストリート・プリーチャーズは、
ボーカル&ギターのジェームス・ディーン・ブラッドフィールド、リズムギターのリッチー・エドワーズ、ベースのニッキー・ワイアー、ドラムスのショーン・ムーアの「幼馴染4人組」で結成されたバンドです。
彼らが育ったウェールズは炭鉱の街で、映画館も無い田舎街だったそうです。幼少期は教会で賛美歌を歌う、一般的な労働階級の家庭で育ったそうです。
その後、イギリス政府の政策で次々と炭鉱が廃止となり、職を失った人々は政府への抗議活動を展開し……敗訴。
マニックスの楽曲に「社会批判」「政治批判」「反体制」「労働階級の現状」等の歌詞が多いのは、幼少期に見た大人たちの姿が影響していると言われています。
ちなみに、歌詞が知的なのは、作詞担当のリッチーとニッキーが大学で政治歴史学の学位を取得しているインテリだから、という話もあります。
まあ、これはあくまで、ネットで知ったお話です。
関西人ならここで「知らんけど」と締めくくるべき余談です。
この話をネットで読んだ時は、なるほど、マニックスのメロディが美しいのは「讃美歌」に影響を受けたからなのか……なんて、妙に納得してしまいました。知らんけど。
ところで。
僕はマニックスのデビュー作「ジェネレーション・テロリスト」CDを3回購入しているのですが、ここで、それらについて、お勧め度「★5段階評価」も合わせご紹介したいと思います。
先ずは……
1992年に発売されたオリジナル盤です。
評価:★★
収録曲は全19曲。
19曲目は日本盤ボーナス・トラック「死の展望」。
「死の展望」はメジャー盤シングル「You Love Us」のカップリングに収録された楽曲です。
評価が低いのは楽曲クオリティではなく音圧の低さです。
この盤は、とにかく音圧(音量)が低いです。
収録曲に関しては、マニックスの楽曲自体に対する好みもあるでしょうが、僕の個人的な好みを言わせて頂けると、フェード・アウトで終わる曲が一切無いのが最高です。
これ、僕にとってはかなり重要なポイントです。
全曲捨て曲無し。
90年代屈指の美メロ楽曲と言われる「享楽都市の孤独」はこのアルバムに収録されています。
この美しいメロディの歌詞が、まさかこんな……
2009年発売日本独自紙ジャケ2CD盤。
評価:★★★★★
収録曲は全19曲。
リマスター盤?
19曲目は日本盤ボーナス・トラックですが、この盤はリイシュー盤が採用されており「モータウン・ジャンク」に差し替えされています。
……が、最高★5評価なのは、先ずはオリジナル盤から音圧がぐっと上がっていること、そして、ボーナス・ディスクに自主制作楽曲「スーサイド・アレイ」を始めとしたアルバム未収録のレア曲が10曲収録されているためです。オリジナル盤収録のボーナス・トラック「死の展望」もボーナス・ディスクに収録されています。
ボーナス・ディスク収録曲も音圧が調整されており、名目上「リマスター」と表記されることのある盤ですが、もしかすると、マスター音源ではなく、日本盤音源をリマスターしているのかもしれません。※以前、ジョニー・ウィンターの作品が「日本独自技術リマスター盤」として高音質再発されていたので……。
ただし、★5評価ゆえに……
現在はコレクター・アイテムとして入手困難&価格高騰中。
中古市場で比較的安価で見つけた際は、即決での購入をお勧めします。ゲットしても転売はしないで下さいね。
ボーナス・トラックの「モータウン・ジャンク」は、ベスト盤にも収録されてるのでレア度はありません……。
2012年発売20周年記念デラックス盤。
評価:★★★★
収録曲は全19曲。
全曲公式リマスター音源。
19曲目は日本盤ボーナス・トラック「テーマ・フロムM.A.S.H」に差し替えられています。リイシュー盤ボーナス・トラックの「モータウン・ジャンク」はディスク2に収録。
ただし、ボーナス・ディスクはレア曲ではなく、アルバム収録曲のデモ・ヴァージョンが中心です。
ここに、紙ジャケ盤と同様のアルバム未収録楽曲が入っていれば、★5段階を飛び越えて★10くらいになっていたと思います。
この20周年記念盤は、発売当時はアルバム未収録楽曲の少なさにガッカリして「評価:★★」だったのですが、その後、現在まで続く20周年記念盤シリーズの音圧がほとんど均一に揃っているという神仕様リマスター企画だったことで評価が爆上がりしました。
と、言うコトで。
Manic Street Preachers
GENERATION TERRORISTS
入手し易さと価格で「総合的」に見ると、やはり、20周年記念盤が最もオススメってことになるのでしょうか。
興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。
ええと、ちなみに今回の(勝手に企画)「○○を聴いてみた」シリーズのタイトルが、頭に【第2回】と付いているのは、単にバンド名が長過ぎて、後ろに「第2回」と付けるとタイトルの回数が見えない……という、やんごとなき理由が発生したからです。
ちなみにパート2、今回貼りつけたYoutube動画は「HTML表示」の貼りつけ※アメブロ・スタッフブログ参照方法を使ってみました。表示が変だった場合のクレームは……アメブロ・スタッフ様、ヨロシクオネガイシマスネ。
※ジョークなので本気にしちゃダメですよ。